前に小学校の割り算の教え方について書いたが,今日は単位について書く。
…いや,それだとちょっと範囲が大きいな。
具体的に言うと,リットルとデシリットルについて書く。
小 2 の娘が算数のプリントの採点結果を持って帰ってきた。
「かさ」についての問題で,これこれは何リットルでしょう?みたいなやつ。
娘は答えを「ℓ」で書いていたんだが,「ℓ」ではなく「L」を使いましょうと言って,
全部修正して再提出するように言われたらしい。
………あほか………
どういう違いがあるんだよ?ℓ と L?
ちなみにデシリットルも ㎗ ではなく,dL と書けと。dl ではないよ,dL と書けと。
本来はリットルは l,デシリットルは dl でしょう?
見づらいから ℓ だとか L を使うだけでしょ?
何?誰が決めたの?
で,あまりに気になるんでググってみた。 Wiki なんかを見てみると,
産総研やアメリカ標準技術局は L を使うことを推奨しているという。
なるほど。そこか?
でも,未だに議論があるらしく,
国際標準でこの表記をせよ,と 1 本化されたわけではないらしい。
ということは,少なくとも ℓ と書いたって,間違いではないだろ?
ダメだから全部 L に書き直して再提出,ってのはやり過ぎと違うか?
ちなみにダメダメなことに,この学校のプリント,
問題文は全部 ℓ と ㎗ で書いてある。
ダメじゃん。
問題文全部書き直して,再出題しろよ。
子供は混乱するばかりじゃないですかね?
教え方を統一するなら,最初から徹底して統一すればいい。
教材で混用しておいて,片っぽはダメだから,一方に統一しろ,
なんつうのは,子供をバカにしてはいないか?
子供にだって,本来キチンと理由を説明しないと通用しないんじゃないだろか?
まぁ,かと言って,小学校 2 年生に
昔,日本では ℓ と書いていましたが,
このように書く国が世界では少なく,本当は l と書くべきでした。
でも,l では数字の 1 などと区別が付きにくいので,
大文字の L を使うべきだということが会議で話し合われ,
今では L を使う国が増えてきています。
なぁんて,算数の時間に説明するってのもなぁ。
まぁ,最初から全部 L と dL で表記して教えていれば若干納得はできるとしても
(でも,ちょっと洗脳チックな匂いがしてイヤだ),
それでも ℓ を「間違い」として排除するのはやっぱりやり過ぎだと思うんだよね。
文句ついでにもう一つ言うと,デシリットルを教えること自体が不自然。
日常生活で出会いますか?デシリットル。
ヨーロッパなんか行くと,センチリットルはよく見る。
ちなみに手持ちのビールのジョッキ(ドイツ製)を見てみたら,
「0,5l」と書いてあった(カンマなんだよね)。さすがに 5dl とは書いてない。
何で小学校では,デシリットル教えるんですかね?
それに,ml と l の換算を教える前に,
10 進法,少なくとも 10 のべき乗を教えるべきだと思うけど。
(まぁ,これは言い過ぎかな?)
しかし,なんか釈然としないよね。
やっぱりこの国の算数の教え方は算数ができない奴らが決めてると思う。
いや,違うな。
算数はできるのかもしれないけれど,
教える能力が欠如している奴らが決めてるのかな?
っつうか,なんでそれに誰も反旗を翻さないのだ?
小学校の時習った以来、使って無いです。
返信削除子供にとっては1/1000の「ミリ」より1/10の「デシ」の方が、とっつきやすいと思っているから教えるのでしょうか?しかし、ここまで使わないのを教える必要は無いですよねー。
私は、リットル単独だとL(1-Lとか。ハイフン入れます。lはやはり1とまぎらわしいので。)、他は ml、μlです(ハイフン無し)。
しかし、問題と解答の整合性を考えない教師って…(ノ∀`)
てか,教科書なんかで絵を描くときに,デシリットルの枡を10個用意して,そいで1リットルになるってのを示したいだけ何だと思うんだよね。さすがに1ccのマスを1000個描いて,さぁ,数えましょう,なんつったら,それだけで授業終わるし…って,まぁ,その教え方のためだけにデシリットル必要か?って話なんだけどさ。別に絵で描く必要はないわけよね?理科室に行けば1リットルのビーカーくらいあるわけだし,牛乳パック使ったっていいわけだし,そういうの使って,教員が実際に水を汲んで,いろいろ見せたり,子供にやらせたりしてみればいいのよね。そういう工夫はいくらでもできると思うんだよな。10センチ立方が1リットルで,1センチ立方が1ccだくらいの感覚さえ身につけばそれですむよね。そうなるとますますデシリットルの立場は弱くなると思うんだが…
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