2012年3月30日金曜日

さまざまな再会

今日は僕にとってメルボルンでのさまざまな再会を果たす日。

まずは,午前中,メルボルン大学へ。懐かしのキャンパスに戻って来た。


在外での滞在中,お世話になった Udaya さんと研究打合せ。最近の研究成果と共著で書いた論文についてディスカッション,それと科研費申請でのコラボや,来年東京で開催予定の国際会議に関することなど研究のことがメインだったが,今回のウチの学校の交流プログラムや原発のことなど多岐にわたり,1 時間半くらい話ができた。

Udaya さんは昼,学生と約束があるということだったので,それから僕は,大学近くのコーヒーショップ Seven Seeds でランチ。久々にここのコーヒーを楽しんだ。もちろん,ロング・ブラック。


ランチの後,午後は Brunswick にある Thunder Road Brewing へ。ここのマサコさんとは去年の夏,赤坂の Biervanaビールのフードマッチングを試して以来の再会。マスターブルワーのハービーとは,昨年のちょうど今頃,僕が帰国前にここを訪れて以来,1 年ぶりの再会だった。当時はまだ醸造所がオープン前で,ここで醸造したビールではなく,バララット大学のラボで試験醸造したビールしか呑ませてもらえなかった。今回は実際に稼働している設備やラボの見学と,現在醸造している 3 種類のビールを試飲。


右から Full Steam Pale Lager,Brunswick Bitter,そして試験的に醸造した Shamrock Dark Lager の 3 種。特に僕がいた当時は単に No.2 としか呼ばれていなかったエール,Brunswick Bitter の出来が傑出していた。ボディがしっかりしていて,アロマも華やか。ヴィクトリア州産の原料だけを使った純粋なローカルビール。昨年呑んだときよりも,ずいぶん improve されていて,実際に現地でも大人気だそうで,なんだか僕も妙にうれしい。

その後,夜は Young & Jackson でディナー。今日第1位が発表された The Critics' Choice Australia's Best Beers の中から 3 種のビールが味わえる Beer and Beef Menu で Porterhouse をオーダー。ビールは何が出てくるかおまかせだが,サーブされた順に次の通り。まずは Critics' Choice の第 2 位,Stone & Wood の Pacific Ale。オーストラリア産のホップ Galaxy を使ったパッションフルーツのような香りがするフルーティで爽やかなエール。次は第 1 位,Feral の Hop Hog。柑橘系の香りと強い苦みが特徴のアメリカンスタイルの IPA。今日の食事にはこれが一番マッチしていた。オーストラリアのビールの中では僕のお気に入りの一つでもある。そして,食後に出てきた最後のビールは,第 4 位に選ばれた Holgate の Temptress。カカオとバニラビーンズを使ったチョコレートポーターで,単独で呑んでも,デザートと一緒にいただいても楽しめる。

Hop Hog が出てきたときにホール担当のお姉さんと Feral Brewery についていろいろ話をしていたら,Critics' Choice のベスト 100 が掲載された本をもらった。


この本は 4/1 から店頭に並ぶということだったので,最終日に本屋を物色しようと思っていたが,タダでもらえたとは本当にラッキー。満足感が 2 レベルくらい上がった。

懐かしい人達との再会や懐かしいスポットへの再訪。そしてそれぞれで新しい発見もあった。すごく有意義な一日だった。

学生たちもそれぞれトラブルなく,自由行動を楽しんだらしく,何より。

さては,明日はどんな一日になるだろうか?

ギプスランド便り 3

ここのところ,更新をサボっていたので,ここ 3 日ほどのアクティビティについて簡単にご報告。

まず,火曜日,午前中は,農場と野菜のパッケージ工場を見学。レストランなどに卸すレタスやホウレンソウなどを収穫し,パックにして出荷する流れなどを見学した。


午後は,Lakes Entrance から Gippsland Lakes のクルーズに。Gippsland Lakes は Bass Strait への入口を起点にして,いくつもの湖(実際には汽水湖)が複雑に連なった水系で全部合わせると 400平方キロにも及ぶ。下の写真は,Bass Strait への入口(Entrance)で,この間 SEAMEC を訪れたときにもジェットボートで見たところ。


途中ではペリカンをはじめとして多くの鳥を見ることもできた。


ただクルーズが 3 時間にも及んだため,学生は若干退屈したようで,海辺の Lakes Entrance の街でショッピングした方が良かったなんて声も聞かれた。

水曜日は,ギプスランドでの実質的なアクティビティも最終日。この日は Advance TAFE のいくつかのキャンパスなどを見学した。自動車や建築に関するワークショップなど,工学系のところに加え,芸術学科では,学生たちもアート作品に挑戦。プロジェクタで影を投影して,それをトレースし,自分たちの影絵をポスターカラーで作成するというお題に取り組んだ。下の絵は僕がオウムを食べているところ(もちろん,実際には食べてない)。


ここのスタッフとフェアウェルランチを楽しんだ後,午後は TAFE 付近にあるアボリジニのキーピング・プレイスを訪れ,展示物を見学した。

そして昨日は,朝,TAFE のスタッフやホストファミリーと別れ,Bairnsdale を出発してメルボルンへ。途中,Morwell で Gipps TAFE にいた学生たちと合流し,僕ら教員 2 名を含む 25 名でのメルボルン市内滞在が始まった。ホテルにチェックインした後,それぞれ市内見学やショッピングなどを楽しみ,夜は,AFL(Australian Football League)の開幕戦 Carlton vs Richmond を MCG (Melbourne Cricket Ground) で観戦。日本ではまず見ることのできないスポーツ,しかもそのシーズン開幕戦をスタジアムで観戦できるという経験はなかなかできるものではない。僕がルールを説明したりするうち,学生たちもだんだん様子が分かって来たようで,楽しんでくれたようだ。周辺のオージーたちと一緒に盛り上がったりする様子も見られて,よかったんじゃないだろか。


試合はカールトンが 125-81 で勝利し,僕も満足。昨夜は気分よく眠ることができた。久しぶりに大声を出したせいか,ちょっとノドが痛いけど。

今日からはそれぞれグループでの自由行動になる。朝と夜,一度集まって点呼と状況報告。2 日半ほどあるので,それぞれ,どんな活動をするか計画しているんだと思う。安全第一だけど,とにかく楽しんでほしいね。

2012年3月26日月曜日

ギプスランド便り 2

今回のオーストラリア国際交流も早いもので,折り返し地点にやって来た。

今日は,午前中 Coonawarra Farm Resort というところで,乗馬体験をした。乗馬体験といっても,

ちょっと馬にまたがってみる

のではなく,山の中に入って,丘を越え,谷を下って,1 時間強の行程。予想以上だったし,天気も良かったので,学生も僕も大満足。なかなか楽しかった。


ランチの後,午後は Den of Nargun というところまでのブッシュウォーキング。小さな滝があって,その下が洞窟のようになっている。


どうやら,アボリジニにとって神聖な場所の一つで,伝説があるらしいのだが,TAFE の Anne に「どんな伝説?」と聞いたら "I don't know !" だって。いや,まぁ,正直なのはいいんだけど…

というわけで,East Gippsland を訪れている我々一行は,無事に楽しくやっています。Bairnsdale 滞在もあと実質 2 日。29 日にはメルボルンに移動します。日本で待っている同僚のみなさん,学生のご家族の皆さま,ご心配なきよう。

ところで,今回参加している学生の保護者から,無事に過ごしているのか心配して学校やホストファミリーに問い合わせが来る,という事例がちらほらと起きている。高専生だから 10 代の学生が多いわけだし,無理もないわけだが,今や携帯もグローバルローミングが普通だし,メールも使える。あらかじめ学生本人と家庭との間で,連絡手段を確保しておいてほしいという気がしないこともない。

ただ,本当に何か緊急事態が起こった時の連絡手段として,本人と家庭の間で独自に確保した回線の他に,学校としても二重三重の措置を講じる必要はあるんだろうということを今回改めて考えさせられた(そういう事例が起こったわけではない)。あらかじめ,学生本人と保護者向けに,直接連絡を取り合う手段としてこういうオプションがありますよ,という説明を十分にした上で,それ以外に学校としてどのような経路での連絡を確保しているのか,その辺りの説明責任をキチッと果たすべきなんだろう。この辺りの詰めが甘かったことは反省すべきだし,今後検討しなければならないことだと思う。

実は TAFE とウチの学校との交流は 6 年目を迎えていて,交流協定も更新をしなければならない時期に来ている。明日の午後,Advance TAFE の CEO とその辺の打合せをする時間を取ってもらったので,おおよその道筋をつけるつもりでいます。

遊んでるばかりでなく,キチンと仕事もしているのだ

2012年3月25日日曜日

Bullant Brewery

今日は,Bruthen という街にある Bullant Brewery でランチ。


メニューには 6 種類のビールが書いてあったが,とりあえず,4 種類が飲めるテイスティング・パドルをオーダー。


左から,Mossiface Pale Ale (4.8%),Bark Sheds Wheat Beer (5.0%),Pig & Whistle Brown Ale (4.7%),Piano Bridge Stout (6.7%) の 4 種類。ここのビールの特徴としてはこのパドルには入っていないピルスナーを除くと,すべてに小麦麦芽が何割か使われていること。なんとスタウトにもクリスタルやチョコレートモルトに加えて小麦麦芽が使用されている。そのせいか,どれもさっぱりしていて軽めではある。スタウトはもう少しどっしりと重い方が好みだったかな?

この中では一番左のペールエールが当たり。カスケードホップに由来する華やかな香りと,オーストラリア産のホップ Pride of Ringwood に由来する苦味が特徴。柑橘系のフルーツを思わせるほろ苦さと酸味も楽しめる。オーストラリアならではのペールエールと言えるかもしれない。

この 4 種以外では IPA も呑んでみたかったのだが,切れているということでありつけなかった。メニューでは,テイスティングパドルは "Any 4 beers" と書いてあったのに,どの 4 種にするか聞かれなかったから,ちょうど 4 種しか無かったのかもしれないな。もし,3 種しか無かったらどうするつもりだったんだろう?まぁ,多分オージー流で切り抜けるんだろうな。

仕方がないので最後にもう一度ペールエールをもらうことにした。オーストラリアのブルパブは明るい雰囲気のところが多いんだけれど,ここもガラス張りで光が差し込んでいて明るく開放的な感じだった。天気も良かったし,気持ち良かったね。


P.S. 
現地人に指摘されたんだが,ボクの英語はかなりオージー訛りっぽいらしい。意識したことはないんだけど,楽なんで,なかなか直せないのかも。ヤバいな…(っていうと,オージーに失礼なのかな?)

2012年3月24日土曜日

好転

3 月のオーストラリアはもっと暖かいつもりでいたけれど,今回はかなり寒い。去年の今頃の写真を見るとほとんどTシャツ1枚で過ごしているので,今回は長袖の服はシャツ1枚とジャケット1枚しか持って来なかった。しかし,これらを毎日着まわさないとやっていけないような気温なんだな。まいったね。

今日は,こっちに来て初めての週末。ってか,ホストファミリーと過ごす唯一の週末とも言える。僕のリクエストもあって,週末はブッシュウォーキングをすることになっていたんだけれども,朝から雨模様。で,午前中は Bairnsdale の街でショッピングなどしてたんだが,天気が良くなってきたんで,午後,急きょ,ブッシュウォーキングに出かけることにした。ホストファミリーの Anne と Greg,それに隣人(と言っても家と家の間はかなり離れてるんだが)の John と Pam も一緒。

車で 30~40分くらいの Lakes Entrance の近くにある Nyerimilang Heritage Park というところに行き,この中のウォーキング・トレイルを 5 ~ 6 キロくらいかな?歩いた。


John と Pam はバードウォッチャーなので,途中,立ち止まっては鳥を探したり,写真を撮ったりしながら,2 時間くらいゆったりとウォーキングを楽しんだ。途中,ブラック・スワンの大群に出会ったり


湖越しに Bass Strait を望めるスポットがあったり


と,なかなか楽しい時間を過ごすことができた。

学生たちはホストファミリーとどんな週末を過ごしているかね?

さて,明日はお待ちかねの「アレ」です!

2012年3月23日金曜日

ギプスランド便り 1

前回も書いたとおり,学生を連れてオーストラリア国際交流ということで,East Gippsland TAFE (今は Advance TAFE に改名) を訪れている。21 日はほとんど着いただけだったので,その後,この 2 日間の活動を簡単にご報告。

まず,昨日,22 日(木)は,TAFE のキャンパス内でモーニング・ティーを囲んで,TAFE のスタッフと交流。贈り物の交換なども行なった。その後,初日ということで,キャンパス内を少し見学したり,図書館に行き,PC のアカウントなどをもらって設定を行なったりした後,バスで校外でのアクティビティーへ。

まずは Raymond Island というところに野生のコアラを見に行った。


一応,コアラを見られるルートみたいなのが設定されていて,およそその通りに歩いたところ,4 頭ほどのコアラを樹上に見ることができた。ところが,それよりも,蚊が大量発生していて,頭のまわりの蚊を払うのが何とも大変だった。Koala spotting のはずが,Mosquito spotting になってしまった感あり。こっちの人は mozzie とか言うんだな。

その後,レイクサイドで Fish & Chips のランチを取った後,本当なら中学校の日本語の授業を見学する予定だったんだが,これが担当者にも理由がわからないうちにキャンセルになっていたそうで(この辺もオージー流だったりするのか?),急きょ,Kennedy Trailers というトレイラーの工場を見学することができた。ここの目玉は,長い丸太なんかを運ぶのに使う Folding Trailer。荷台が折り曲がっていて,運ぶ時だけ伸ばすことができるという代物。下の写真は実物ではなく,展示会用の小型模型。


日本語の授業もおもしろかったと思われるけれど,これはこれで,かなりしっかりした工場見学ができた感ありでそれなりに良かった。ちなみに設計は Solid Works を使っていた。

その後,Table Tennis & Squash Centre というところを訪れて,学生達(僕も)は卓球やスカッシュ,ローンボウルズなんかを楽しんだ。初日からちょい飛ばし気味ではあったけれど…

一方,2 日目の今日は,午前中,ここの TAFE の別キャンパスで,森林工学や森の生態系などに関する教育を行なっている Forestech と,海洋学や海の生態系に関する教育を行なっている SEAMEC (South East Australia Maritime Education Centre) を見学した。Forestech では家具の製造やデザインなども教えているそうだ(家具デザインは学生が集まらず,残念ながら今はコースを閉じているそう)。SEAMEC では,訓練用のボートに乗って Bass Strait に通じる Lakes Entrance をプチクルーズできたりもして,学生たちは楽しんでいたようである。

ランチの後は,Buchan Cave という鍾乳洞へ。鍾乳洞も見ごたえがあったが,地上へ出てきたところでは野生のカンガルーを見ることができた。

ツアーの最後,TAFE に戻ってくる途中では,コウモリを見られるスポットがあるということで寄り道。まだ明るかったが,あたかも,こういう実がなる樹でもあるかのように,樹の枝から無数のコウモリがぶら下がっていた。


まぁ,あんまりかわいいものじゃないけど。臭いし。

というわけで,最初の 2 日間は無事終了。学生たちもホストファミリーとうまくやっているようだし,英語でもコミュニケーションにも,少しずつ慣れつつあるんじゃないだろか?

時々学生に「先生,通訳してください」とか言われるけど,あんまり僕が口をはさまない方がいいんだよね,きっと。…決して,楽をする口実じゃないぞ,決して…

なんだか,遊んでる話だけに聞こえるかもしれないけれど,研修だからね,研修。

2012年3月21日水曜日

Long days

今,オーストラリアのビクトリア州 East Gippsland にある Bairnsdale というところに来ています。ここ 2~3日いろいろなことがあって,あっという間に時間と空間を飛び越えてしまったんだが,かいつまんでご報告します。

まず,日曜日,前夜から腹痛を訴えていた娘が朝,発熱し,病院にかかったところ,即入院。最初,インフルを疑ったんだが,インフルは陰性で,別のある種の感染症だった。抗生剤投与のため,4~5日の入院とのこと。今は,腹痛や熱もほぼ収まっているようだし,本人も元気そうなので,順調に回復することを願うのみである。

ただ,僕自身が火曜からオーストラリアに 2 週間の海外出張のため,ヨメにも負担をかけてしまう。幸運にもお義母さんが上京中だったため,滞在を延ばしてもらい,何とか対処。2 年前,やはり娘が入院した際にも僕は同じオーストラリアに長期滞在中で何の役にも立たず。相変わらずやるせない父ちゃんなのであった。

で,オーストラリア。ウチのガッコの国際交流事業の一つで,2 年に一度,学生 20 ~ 30 名を連れてヴィクトリア州はギプスランドにある TAFE を訪問する。TAFE (Technical and Further Education) というのはオーストラリアで州や地域政府が所有する職業訓練を主目的とした学校。立ち位置としては高専に似ているけれども,日本の高専が大学と同様な高等教育機関であるのに比べると,そこまでの専門性はなく,日本でいう職業訓練を目的とした専門学校が少し高度化して公立になったような感じというと伝わるだろうか?

実は,本当は昨年の 3 月にウチのガッコから学生を派遣する予定だったが震災のために中止になり,今年度リベンジした次第。学生たちは滞在中ホームステイしながら相手校が用意したプログラムに参加することになる。今回は 1 年生から 5 年生まで合わせて 23 名の学生が参加し,12 名と教員 1 名が Central Gippsland Institute of TAFE に,僕と 11 名の学生が East Gippsland Institute of TAFE に滞在する。

東京からメルボルンは直行便がないため,昨日の 20:00 に成田を発って,シドニーで乗り換えを含め,メルボルンに着いたのがこちらの時間で12:30(日本時間 10:30AM)。そこからバスで 2 時間かけて Central Gippsland TAFE のある Morwell へ。さらにそこから 2 時間かけて East Gippsland TAFE のある Bairnsdale に到着。かなり疲れた。

でも,異国なんだけど,見慣れたメルボルンの空港に着いたときや,ホームステイ先で極上のオーストラリア産ワインやオージー流 BBQ を囲んでディナーを楽しむと,何だかホッとする。多忙と子供のことで体力的にも精神的にも疲れていたんだけど,慣れ親しんだこの地で少しでもリフレッシュして帰りたいと思っています。学生の引率で疲弊しないことだけを願う…

娘が退院したら家に Skype でもかけるか。

2012年3月16日金曜日

大役

昨日のこと話します。昨日は長い一日だった。

昨日は下の小坊主の保育園で卒園式が行なわれた。僕は何の因果か,保護者を代表して謝辞を読むことになっていたのだが,それも無事終わって,ひと安心。

当初は,過去 3 年分くらいの謝辞を参考に(パクる,とか言うなよ)まぁ,無難に書ければいいか,くらいに思っていたんだけれども,書き始めてみると,いろいろ印象的なことがあったので,意外とそれなりにオリジナルなものが書けた。終わった後,担任の先生にも「泣かされた」って言ってもらえたので,まぁ,それなり良かったんじゃないだろか(別に泣かせりゃいいわけじゃないが…)。

しかし,ヘンな緊張感はあって,声は震えてたと思うけどね。普段の授業とか国際会議のプレゼンなんかの方がよっぽど気楽だなぁ。授業やプレゼンはある程度アドリブが利くけど(それが醍醐味だし),これは書かれた文章を読むわけだからね。スダンダップコメディアンが朗読劇やるような緊張感とでも言ったらいいのかね。ま,とにかく終わってひと安心でした。

その後,謝恩会に出席。もうちょっと他の子のお父さんお母さん連中とも呑みながら話したかったところだが,出張で大阪に行かねばならなかったので,後ろ髪引かれる感じで午後3時半には旅路についた。某お母さんにも「夜行バスで行けばいいじゃん!」なんて言われたが,一応,大阪で約束があったもんで…

その約束というのは大学時代の後輩と大阪のビアバー Beer Belly で呑むということ。Beer Belly は大阪の箕面ビールの直営店。箕面ビールは何度も呑んだことがあるけど,ココで呑むのは初めて。リアルエールが品切れだったのは何とも痛かったが,それでも後輩と懐かしい話をしながら,美味いビールを楽しんだ。下の写真は柚子皮を使ったホワイトエール,「ホ和イト」。


塗料業界に勤める後輩によれば,塗料が不均一な状態で塗られ凹凸ができている状態を「柚子皮(オレンジピール)」というらしいが,ホワイトエールにオレンジピールはやっぱ欠かせない。好きなスタイルなので美味しゅういただきました。

日付が変わって今日は,朝から阪大で電子情報通信学会のマルチメディア情報ハイディング・エンリッチメント研究会(EMM 研究会)。最近たまに顔を出していたんだが,ひょんなことから,来年度からここの専門委員になることになってしまった。ここ 4 年くらいやっている情報ハイディングという研究テーマはここの研究会にも深くかかわっているわけだけれど,ここは情報セキュリティのような話だけではなく,メディアの品質や付加価値をどう向上させるか,みたいな話題もあって,ときどきおもしろい発見もある。関係者の皆様,来年度からよろしくお願いいたします。

明日は東京に戻るわけだが,どこに寄り道しようか。いつものとこでもいいけど,たまには違うとこも攻めてみるかな?

2012年3月14日水曜日

完璧な週末

さて,2011 年度も終わろうとしている。

実は,僕は今年度はあと 1 日しか学校に行かない。明日はウチの小坊主の保育園の卒園式。それが終わったらそのまま大阪へ出張し,17日に帰京。19日はウチの学校の卒業式。あと学校に行くのはこの日だけ。20 日から 4 月 2 日までは,国際交流で学生 23 名を連れてオーストラリアへ出張である。

約 1 年ぶりのオーストラリア,しかもメルボルンのあるビクトリア州へ行く。ある意味,里帰りなのかね?

ウチのガッコはビクトリア州にある East Gippsland Institute of TAFE と Central Gippsland Institute of TAFE の 2 校と国際交流を行なっている。隔年でこちらから渡豪したり,向こうが来日したりしている。昨年度はこちらからオーストラリアへ行く年だったが,震災で中止になったので,今年はそのリベンジとも言える。

今回は,学生 23 名と引率教員 2 名が 2 つのグループに分かれ,一つは East へ,もう一つは Central へ行く。約 2 週間の日程の前半,9 日間はホームステイをして,先方の国際交流プログラムにほぼお任せ,となる。3/29 にギプスランドからメルボルン市内へ移動し,後半はホテルに宿泊してメルボルン市内で過ごすといった日程。

さて,9 日間もホームステイをするのだから,必然的に一度週末がある。週末は公式の交流プログラムはないから,学生も我々教員もホストファミリーと過ごすことになる。僕のホストファミリーは TAFE のスタッフでもある Anne のところ。というわけで,先日 Anne からメールが来た。

週末どこか行きたいところはある?

とのことだったので,せっかくだからブッシュウォーキングがしたい,ということを伝え,もう一つ(二つ?)ダメ元で,

近くにワイナリーとか,ビールのブルワリーとかあるかな?

と聞いてみた。そしたらこれが大当たり。

なんでも,彼女の夫の Greg が地域のブッシュ・ウォーキング・グループに入っていたことがあって,近所の友達は毎週末のように歩きに行っているから,お安いご用とのこと。

そして何と,彼女たちの家から 10 分ほどの Bruthen というところにブルワリーがあり,ランチも出しているから,週末の昼に行けるだろうとのこと。やった!たぶん,ここBullant Brewery)のことだと思われる。さらには,ローカル・ワイナリーもあるということで,3/24-25 の週末はウォーキング,ビール,ワインで決まり!

彼女も

The weekend you are with us then is planned…..great!!

と言っていたけれど,ホント,完璧に週末の計画が出来上がってしまった

いいねぇ。メルボルン滞在中も East Gippsland は行く機会のなかったところだし,楽しみだ。

あ,出張の目的は学生の引率だったけれど…まぁ,週末はね。

実際,ギプスランドにいる間は向うのスタッフもいるからあんまり心配はしていないけれど,問題はメルボルンに戻ってからだな。とにかく道中トラブルがない事を祈るばかりである。


2012年3月13日火曜日

戯れ言

えーー,エタノールで脳がいい具合にやられております。

というわけで,以下,話7割2分6厘くらいで聞くこと(←意外と高い)。

こういう仕事してるからってことでもないんだが,時々思うこと。自分が何気なく口にした言葉とか,自分が何気なくとった行動とか,動作とか…そういうものが他人に与える影響って自分が思っている以上に大きいよね,と感じることがある。

まぁ,逆に意図して取った行動に対して,全く感じてもらえないこともあり,「スルー出したんだからスペースに走れよ!」的感情に襲われることもあるけれど,それは本論からずれるので,ここではとりあえず置いとこう。

というわけで,影響力について。

自分の言葉とか行動を,自分が意図するよりも大きく他人が感じとってくれることももちろんある。それはそれでまぁ,よしとして,ここではその逆を問題にしたい。すなわち,自分がほとんど大きな意味もなく呟いたこととか,行動したことが他人にとってものすごく大きな意味を持つことってあるよなぁ,ということ。それがポジティブなことなら,まぁ,いいんだけど,ネガティブな意味を持ってしまうと,やりきれないよなぁ,と思うことがある。

そういう意味では,まがいなりにも人を教える立場にいる者としては,改めて考えさせられるわけだ。人の前で何をどう話すべきか,どう振る舞うべきかってことに関して。

ただなぁ,パーフェクトな人間なんてまずいないわけで,常に 100% 正しい事ばかり口にできるわけもなく,常に模範的な行動をできるわけもない。逆にそんな人間いたら,何かキモチ悪くて,遠ざかりたくなるしねぇ。

まぁ,時々ヘンなこと口走ったり,おかしな行動を取ったとしても,

しょーがねーなぁ,まぁ,こんなこともあるよなぁ

くらいに思ってもらえるような 人間関係っていいよね。これってある種の信頼関係だよなって気もする。

人間どうしのコミュニケーションって,基本的に誤りの多い通信路だからね。そこは適当なプロトコルで随時うまい具合に補正かけないとね。

情報通信工学という名の甘えですかね…

やっぱ,脳がやられてるかな。

「ラベル」は初めての「ノンセクション」にしました。