もう 2 日も経ってしまったのだが,やっと疲れも引いてきたし,3 連休のご報告。
16 日の金曜日に札幌出張から帰り,翌日からの 3 連休は,横浜大さん橋ホールで行われたビアフェス横浜2011に実行委員として参加してきた。これまでにもボランティアはやってきたが,実行委員は初めて。去年はオーストラリアにいて日本のビアフェスそのものに参加できなかったので,横浜もこれが 2 年ぶりの参戦ということになる。この会場はホールから港が見渡せて天気が良いと本当に気持ちがいい。
今回の僕の担当は,協会ブースといって,ビールだけが会場に送られてきてブルワリー関係者が来場していないビールをサービングする部門。一応,ここのパートリーダーの一人として,樽の残量管理やら冷蔵車から樽を出す際の仕切りなどを主に担当していた。
ボランティアや実行委員といっても,休憩時間などに試飲をすることはできる。というわけで,ボクが試飲したビールで印象的だったものをいくつかリポート。
ごひいきの常陸野ネストビールは,最近の僕のお気に入りホップであるソラチエースを使ったニッポニア・ピルスナーを試す。
やっぱり,この爽やか,かつシャープな香りは好きだなぁ。品種は違うが,ホップが効いているという意味では,アメリカはカリフォルニアのブルワリー Lagunitas の IPA や Hop Stupid なんかも力強かった。同じスタイルだと志賀高原ビールの House IPA やフレッシュホップを使った Harvest Brew なんかにも感動。ここのビールは,ボクがオーストラリアの Feral なんかで堪能した IBA (インディア・ブラック・エール)や,ベルギースタイルの夏ビール,インディアン・サマー・セゾンなんかもレベルが高かった。
変わったところでは,米麹と清酒酵母をふんだんに使って,日本酒特有の甘い香りを醸し出した松江地ビールのオロチが良かった。呑み口は甘いけれども度数は高めなので要注意だが…
フルーツを使ったビールも多く,今年は桃のビールも目立った。個人的に好きだったのは,箕面ビールの国産桃ヴァイツェン。黄色い色もきれいだったし,桃のフルーティな香りと甘みが前面に出ていてコクもあり,ピーチネクタービールと呼ぶにふさわしい。
変わったところでは西濃ブルワリーの柿ラガー。色は柿渋のような赤茶色だし,後味に柿特有の渋みが残る。ふだんは横浜西口のグリーンシープでしか呑めない横浜ピートラガーもお目見え。通常はスコッチの醸造に使われるピート(泥炭)で燻したモルトを使ったビールで,強烈にスモーキーなピートの香りにやられる。僕はこういうの好きだけど,好みは分かれるかもなぁ。沖縄ヘリオス酒造のゴーヤ DRY はその名の通り,ゴーヤを使ったラガーで,最初はモルト由来の甘みが支配的だが,後味にゴーヤの少し青い苦みが残るというもの。那覇でも呑んだが,これはこれで悪くない。ちなみに,今年の横浜市長賞と神奈川県知事賞をダブル受賞し,とても評価が高かった。
エキセントリックという意味では,山椒を使ったビールや竹炭を使ったものなど,個性的なものもたくさんあったが,中でも今年一番の色モノは栃木マイクロブルワリーの海の幸ビター。
なんと,昆布とシジミを使用した変わり種で,顔をしかめるお客さん続出。ただ,僕は個人的には嫌いじゃないけどね。弁当に入っていたアサリの佃煮と合わせたら結構イケたんだが…ちなみに,名古屋は金しゃちビールの赤味噌ラガーとブレンドすると味噌汁になるなんてジョークも出たほど…
フェスでは,いろいろな人との出会いも楽しい。那覇で美味いビールを呑ませてくれた Craft Beer House 麦の宮城さんとも再会できたし,ボランティアの中でも驚きの出会いがあった。横浜まで通っているボランティアとしては僕はかなり遠方から通っている方なのだが,ウチのごく近所に住んでいるという人もいたし,何と,ウチの学校,しかも情報工学科の卒業生という女性とも知り合えた。
いやぁ,いろいろですなぁ。
日本地ビール協会主催のビアフェスは今年はこれが最後。また来年,できる範囲で楽しみながらお手伝いさせてもらおうと思っています。
では。
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