2019年11月29日金曜日

2020

今週の火曜日から,鹿児島県は霧島温泉で開催された第42回情報理論とその応用シンポジウム(SITA2019)に参加していました。

研究成果の発表もそうだけれども,今年のボクの最大のミッションは,来年開催されるSITA2020のプロモーション。

来年の第43回情報理論とその応用シンポジウム(SITA2020)は,ボクが実行委員長で北海道は登別温泉登別万世閣で開催されます。会期は2020年12月1日(火)から4日(金)まで。新千歳空港からバスで登別温泉街まで参加者の皆さまをお連れする予定です。

すでにいくつかの企画を実現すべく,動き始めています。

情報理論にとどまらず,情報通信,機械学習,信号処理など,多くの分野の方々の参加をお待ち申し上げています。

一年後,冬の地獄谷でお会いしましょう!


2019年11月22日金曜日

Temple

12月3日からベトナムのダナンに行く。

通常,ベトナムは15日間であればビザ無しで入国できる。ただし,前回ベトナムを出国してから30日以上間隔が空いていること,という条件がある。この条件が意味するところは不明だが(運び屋対策?),ボクは前回ハノイから帰ってきたのが11月7日だったので,今回,ビザが必要になってしまった。3日間しか行かないんだけどねぇ。

ということでビザ申請をした。オンラインでもできるという話だったのでトライしたが,なぜかあるページから先に進めない。何度試してもダメ。

よくわからないので,大使館に電話してみたら,混み合っているというメッセージの後,突然,回線遮断

そのままお待ち下さい的なオプションはないのかよ!
とは思ったが,めげずにメールで問い合わせてみた。

その日のうちには返事は来ず。
まぁ,こんなもんだよねー,と思っていたら,翌早朝にメールが。

   お客様、
   ベトナム大使館で観光ビザ申請必要です。(郵送申請可能)
   必要な書類はパスポート、申請書(テンプルファイル)、写真2枚

   基本的に問題がなければ当日受領できます。

   Consular section

て・・・・テンプルファイル?

・・・寺?

・・・こめかみ?

・・・あぁ,「添付」ね。
というわけでテンプルファイルに必要事項を記入。

で,あんまり時間の余裕もなかったし,郵送だと日数かかりそうだった上,奇跡的に半日時間が空いたりしたもんだから,大使館,行ってきました。結構な人数待たされたが,申請から30分程でビザ受領。

郵送だと5営業日かかるとか書いてあったんだけど,これ,来た方が圧倒的に早いな。

というわけで,みなさんも必要になったらテンプルファイルに記入して申請するといいですよ。

追伸:ウチの学校は,メールへのファイルテンプルは禁止です。
                        情報セキュリティ推進委員長

2019年11月20日水曜日

告知とお詫び

告知が2件お詫びが1件あります。

まずは告知その1

米国のビアライター,Joshua M. Bernstein による"Complete Beer Course" という本があります。2013年に出版されたこの本は,この手の書籍としては異例の10万部に及ぶ売上を全米で記録しているそうです。

この度,この本をボクが翻訳したものが出版される運びとなりました。

コンプリート・ビア・コース ― 真のビア・ギークになるための12講

という本です。本文300ページを超える書籍ということで,翻訳作業に3年,その後出版にこぎつけるまでさらに1年を費やしたという労作です。図版も数多く収録されオールカラー版になっています。

内容は,さまざまなビアスタイルについて歴史や現代の米国における傾向などを,実際の銘柄のサンプルを取り上げながら紹介したものです。取り上げているビアスタイルは70近く,本の中で写真入りで紹介している銘柄は150ほどに及びます。日本のクラフトビールに関する記述もあり,常陸野ネストビールベアードビール富士桜高原麦酒伊勢角屋麦酒ヤッホーブルーイングなどが紹介されています。また,スタイルごとの銘柄リストには,ボクの方で原著にはない日本の銘柄も数多く追加しています。

さらにビールのテイスティング法や貯蔵のコツ,フードとのペアリング,なども紹介されています。ボリュームはありますが,軽いタッチで楽しく読めると思います。

フルカラーで300ページもあるボリュームなので,お値段はそこそこですが,ぜひ手にとって,お買い上げいただけると幸いです。

公式の発売日は 12月12日に決まりました。現在,Amazon などで予約受付中です。Amazonの書籍ページへは下記 QRコードからもアクセスできます。


次にお詫びです。

一部では,この本の発売日が11月8日と告知していましたが,その後12月2日に修正され,最終的には12月12日となりました。これ以上遅れることはありません。楽しみにしていた皆さんにはお待たせすることになり,大変申し訳ありませんでした。およそ1ヶ月ほどの遅れとなりましたが,この間に本の内容はブラッシュアップされていますので,皆さんには大いに楽しんでいただける出来になっていると思います。


最後に告知その2です。

この本の出版を記念して,イベントが行われます。

まず,出版される12月12日の夜に下北沢の本屋B&Bさんで


というイベントを行ないます。私の翻訳本と『今飲むべき最高のクラフトビール100』を書かれた長谷川小二郎氏とのジョイントイベントです。当日は,本の即売やサイン会も行ないますが,私は「旅するビアスタイル」というタイトルで,この本に出てくるビアスタイルや,一部本に載っていないものも含め,世界各国の状況と合わせてお話しします。これからの寒い季節にピッタリのビールを楽しみながらお聞きいただけます。ぜひご参加ください。予約はこちらでお願いします。

また,この週の土曜日,12月14日にはこの9月に横浜に誕生したばかりのブルワリー,REVO BREWINGさんを会場に,


というイベントにも出演します。ここでも本の紹介と即売,サイン会などを行ないます。このイベントは『発酵野郎!』を上梓された伊勢角屋麦酒の鈴木成宗社長とのジョイントです。さらにはサッポロビールから4月に発売された「SORACHI 1984」を造られたビアデザイナーの新井健司さんもお招きし,パネルディスカッションを行ないます。伊勢角のビールとSORACHI 1984の他,REVO BREWINGさんのビールもお楽しみいただけます。詳しくはこちらをご覧ください。

この他,随時全国各地で出版記念イベントを実施する予定です。年明けには静岡松本での開催を計画しています。詳細が決まりましたら,またご案内します。

まずはこの本を手にとっていただき,一度でいいから中に目を通していただければと思います。じわじわと手元に置きたい気持ちが湧いてくると思いますよ。

ということで,ご贔屓にどうぞ m(_ _)m

2019年11月7日木曜日

勝手にしやがれ

政府の作成する公文書等で、日本人の名前を英文表記する際、姓−名の順とすることが定められたそうだ。報道もされたし、ウチの学校においてはご丁寧に本省からの通達もあった。

くだらねえ。

この件については、人によっていろいろな捉え方があるだろう。
賛成意見もあるだろうし、反対意見もあるんだろう。
僕は、反対も賛成もしない。
ただ、こんなことを国としてわざわざ表明するこの国のやり方が単純にくだらないと思うだけ。どうだっていいだろ?こんな話。

あえて言えば、どちらかというと嫌悪感を覚える。
なぜなら、この国の政府は、国民個人を同定する記号としての名前を表記する上で、一個人としての記号ではなく、「家」を象徴する記号の方を重視するように聞こえるからだ。

繰り返すが、そういう違和感を覚えるものの、別にどうでもいいと思っている。
こんなくだらないことに労力をかけるこの国のやり方がひたすらくだらないと思うだけ。

僕には海外の研究者やビール醸造家など、外国人の友人が数多くいる。
彼らの中には、僕のことを名前で呼ぶ者もあれば、姓で呼ぶ者もいる。
だからといって、別にこう呼んでほしいなどとは特に思わない。
どちらで呼ばれても自分の顔や立場と紐付けされた記号には違いないからだ。

海外にいる僕の共同研究者は、若い頃書いた論文では誤ってgiven nameの方が著者名として認知されてしまい、今でも当時の論文はgiven nameで引用されることが多い。今は本人も積極的にfamily nameの方で特定されるように注意しているようだが、どちらで引用されようとも、彼本人、一個人としての業績には違いないし、本人を知っている僕らにとっては、どちらで表記されようとも、彼の顔を思い浮かべてその業績を特定するので、別にどちらで表記しようがどうでもいいのだ。

こんなこと、国がああしろ、こうしろなどというような性格のものでは決してない。

だから、今回の話は国が作るどうでもいい公文書に、名前さえ乗っていればいいどうでもいい個人を特定する際のルールをわざわざ決めただけだろうと思っている。

僕自身は海外の友人から、どちらで呼ばれようとも別に何とも思わない。
どう、呼ばれようが、僕は僕だ。
今までも、これからも。

ほんっとくだらねえ。