2009年11月30日月曜日

山口再訪

明日から,山口県は湯田温泉で開催されるSITA2009に参加するため,今日から出張です。シンポジウムは明日の午後からで,それに間に合うのなら,明日の朝出ればいいのだが,明日は午前中に会議(委員会)があるので,前泊と相成りました。山口は6月にも来ているので,今年2回目です。
SITAは情報理論とその応用学会が主催する情報理論に関するシンポジウムで,毎年この時期に日本全国どこかの温泉地で行なわれるのが基本です。湯田温泉というのは仕事でもプライベートでも初めての訪問ですね。SITAには学生時代の1996年から今年で14年連続の出席ということになります。去年鬼怒川で行なわれた時は,自分は発表せず,学生にしゃべらせただけだったのですが,今年は2年ぶりに自分でも話します。まぁ,小ネタと言えば小ネタですが…
今日は,新山口駅前のビジネスホテルに一泊して,明日の朝,湯田温泉に移動です。今日は15:00頃ホテルに入り,既に2, 3の仕事をこなしました。なぜか,学校にいるよりも出張で外に出た方が仕事がはかどります。一気に片付けたので,チョイ疲れました。そんじゃまぁ,今晩の酒場でも物色しますか....

2009年11月29日日曜日

職場訪問

今日は,ヨメが家を掃除している間,子供を外に連れ出してほしいというのと,明日からの出張に備えて,どうしても学校に行って準備しなくてはならないことができてしまったので,両方を一気に解決,ということで,子供2人を連れて研究室に来ました。子供たちは去年の文化祭に来て以来2回目の訪問だったのですが,前に来た時は文化祭でテントやら何やらがいっぱいあって人が多かったのに,今回は休日でほとんど人にも会わなかったので,別の場所だと思った様子です。
研究室に来ても特に面白いこともないかと思ったのだが,学生のノートチェックに使っているトトロのスタンプでぺたぺたやったり,ホワイトボードに落書きしたり,家から持ってきたDVDをパソコンで見たり,僕がいろいろ作業やっている横でそれなりに楽しんでいたようです。
2時間くらいで何とか仕事も片付き,帰ろうとすると,「また来ようね。」だって。いや,いいよ,めんどくさいから。

2009年11月28日土曜日

奔走

 今日は子供を連れて東京ディズニーランドに行きました。ヨメのいとこ親子と一緒で総勢7名(幼児3名)での参戦です。土曜日ということと,埼玉県民だかのサービス期間の最後の週末ということで,かなりの人でした。ボクを含めた男性陣は長時間並ばずに済むよう,ファストパス獲得やら,待ち時間チェックやらに奔走…
アトラクションによっては,102cm以下の子供は乗れないものもあって,ウチの下のボウズが100cmだったのだが,アトラクションの入口でチェックしたらなんとOK。靴に上げ底するか,とか,コブ作るか,とかおよそ親とは思えない発言も出ていたのだが,杞憂に終わりました。モノによっては,ちょっと怖かったらしく号泣するシーンもあったが,子供たちも楽しんだ様子。上の娘は,初めて来たときは怖いものもあったようですが,今回はそんなこともなく,かなり楽しかった様子です。
朝5:30に家を出て,帰ってきたのが夜の10:30…子供たちは帰りの電車で爆睡でしたが,大人は寝るわけにもいかず,2人抱っこで死にそうでした。あー,きつかった。

2009年11月27日金曜日

新種

今日2本目です。
最近,ブロッコリーが安い。夏野菜だと思っていたが,夏場でも100円台が普通だったのが,ここにきて,98円とか,僕の見た限りで底値だと一房68円ってのがあったり。こないだヨメとこの話をしていて,「ひょっとして,ブロッコリーじゃないんじゃん?? ブロッコソーとかいう安く作れる新品種かもよ。」なんてバカ話をしたりしていました。いずれにせよ,我が家では子供が好きで良く食べるんで,ブロッコソー,もとい,ブロッコリーへの依存率は高いので,助かるといえば,助かる。
そうしたら,ブロッコリーに限らず,消費者物価が下降しているんだそうだ。こないだは政府がデフレ宣言を出していたし,ここ数日,ドルがどんどん下がって急激に円高が進んでいる。僕の外貨預金をどうしてくれるんだ!!! そう思うとバカ話している場合ではないぞ。
まぁ,ひとつには中東ドバイのバブルがはじけた影響もあるのだそうだが,ありゃ弾けるよなぁ。かつての日本のバブルよりひでーもんなぁ。急速にパンッパンに膨らまして,もうやめてーーってくらい膨らまして破裂したという感じですよね。カメ柱なら,とっくに赤いテープ見えてるのにまだ引っ張ったっつうか(この話もまだ引っ張るのか??).....「どうでしょう」のヨーロッパ完全制覇で破裂したプーさんを彷彿とさせますな。
しかし,ブロッコソー(リーだっつうの)ごときでヘラヘラしてるうちはいいけど,これ,この後どうなるんスかねぇ。鳩山政権が今集中すべきはマニフェストでも事業仕分けでもなく,経済対策だろ。一方,外国に行く身には円高はありがたかったりもするわけだけれど,オーストラリア経済は我が道を行く感じなんだよねぇ.....

紙の手

えー,フランスのアンリの話ではありません。カミ違い。
今日は,午後から国立情報学研究所で行われた第8回マルチメディア情報ハイディング研究会というのに行ってきました。自分の研究を進める上でも,いくつか収穫はあったし,話を聞きながら,いくつかアイディアを整理することもできました。
面白かったのが招待講演。富士通の阿南泰三さんによる紙の暗号化技術の話。技術的なことは省略するけれど,紙の上に印刷された情報にパスワードで鍵をかけようという内容です。技術そのものは昨年プレスリリースされているものですが,今年,携帯電話などでも閲覧できるようになったそうで,来年度から住民票や印鑑証明などでも実用化されるようです。端的に言えば,公開したくない情報を画像変換した後,スクランブルをかけて,なんだかわからない画像に変えてしまうというものです。それをスキャンしたり,携帯電話のカメラ機能で写して,あらかじめ決められたパスワードを入力すると,スクランブルされた情報が復号化されて見えるようになる,ということです。
これ,いいじゃん。個人情報保護法が制定されて,企業や学校で個人情報の取り扱いがシビアになったわけだけれど,ちょっと行き過ぎの感があったからね。やっぱり学校でクラス担任なんてやっていると電話連絡網や住所録が使えないというのはかなりやりづらい。これだと,連絡網作って,電話番号は全部スクランブルかけて印刷して配れるもんね。あの法律の後,ウチの学校では,緊急連絡を学生の携帯電話向けに一斉送信するシステムを導入したりしていたけれど,いろんな意味で使いづらかった。コストもかかって,今は最初と違うサービスを導入しているし......これだ,これ。校長裁量経費で来年度から導入できないかなぁ??
そういえば,ウチで最初に導入した一斉メール送信サービスも富士通の子会社のものだったな。ひょっとして,富士通はこの業界に活路を見出してる???

2009年11月26日木曜日

ボーダーレス

 中原みすずの小説『初恋』を図書館で借りて読みました。動機はしばらく前にテレビで放映された宮崎あおい主演の同名映画を見たからです。その原作というわけ。 著者の中原みすずは,まえがきで,自分が府中三億円強奪事件の実行犯だと思う,と述べています。この小説(そして映画)は,三億円事件の実行犯が実は女子高校生だった,という内容です。映画の出来はおいといて(^^;.....この映画で語られた出来事の信憑性を確認したいという思いが芽生えて,図書館で借りてきました。
結論から言うと,おそらく,この小説で描かれていることは半分真実,半分虚構であろうと思います。当時,著者らと交流があったと思われる中上健次の詩がそのままの形ではないにせよ,引用されていることからも想像されるように,おそらく舞台となったジャズ喫茶の存在とそこにタムロする若者たちにはすべて実在のモデルがおり,語られている内容もほとんどが真実なのだろうと思います。ただ,それと三億円事件との関連については,若干の無理があると言わざるを得ない。あるいはこの本の著者は三億円事件の真犯人を知っている,あるいは真犯人に極めて近いとされる人物を知っている可能性はあるかもしれない。しかし,この本に書かれていることが真実だと信用させるだけの説得力が,ここにはありませんでした。捜査上明らかになっていることの裏づけがすべて与えられているわけではないし,いくつかの事実を結びつけて,わからない部分を空想で描けば,同じようなストーリーはいくらでも紡げるだろうと思います。
しかし,読んでいるうちに,ここで描かれている出来事が真実であるかどうか,などということはどうでもよいという気分にさせられました。物語としてはよくできているし,歴史的な大犯罪を語っているとは思えない静かでアンニュイさを湛えた文章は,時代の空気を的確に伝えて,かつ,タイトルにある「初恋」の切なさを感じさせるに十分だから。その意味でも,この作品が事実であるにせよ,ないにせよ,この作品の存在そのものが愛おしいような気分にさせてくれるものでした。だから,この作品を小説と呼ぶのはそれで正しいのだと思います。
実際,著者の中原みすずさんは実行犯だとカミングアウトしているわけではなく,実行犯だと思う,ということ以上は語っていない。おそらくありえないことだとは思うが,ここに書かれていることをすべて真実だと認めたとしても,真の実行犯が別にいることを反駁できるわけではない。かつ,三億円がその後どうなったのか,なぜ,彼女の存在が捜査線上に上がらなかったのか(ないしは上がったがもみ消されたのか),その点については,著者の彼女自身知る由もないし,知っているはずもないわけです。だから,「実行犯だと思う」という彼女の言葉は,いくつかの意味で的を得ていると思うし,論理学的に見ても嘘ではないでしょう。
こんな作品に出会えるのだったら,真実などわからなくてもよいという気もするし,時効を過ぎてまで真実を探ろうとすることが無粋にさえ思えてきます。だって,真実が明らかになっていないから,我々は想像力の翼を広げることができるわけだから。科学者にとっては,真実と虚構を区別することは当然なわけだけれども,真実と虚構の間に線引きをすることがすべての場合においてふさわしいわけではないのだろうという気持ちになりました。
ひょっとして,著者の真意は,読者に僕のような考えを呼び覚ますことだったのかな? 罠にまんまとはまったんだろうか?? まぁ,仮にそうだとしても,それはそれでいいけどね。
しかし,初版本の帯には原田芳雄のコメントがあったらしいし,表紙の美しいデザインは浅野忠信によるものだそうだ。んんん,まぁ,そのあたりは虚構っぽいと言えば虚構っぽいよなぁ。

2009年11月25日水曜日

命日

昨日11月24日はフレディの命日でした。フレディといってもエルム街の悪夢じゃないぞ。クイーンのフレディ・マーキュリー。もう18年になるんですね。
あれは僕が学部の4年の時のことでした。HIVポジティブであることを表明した翌日に訃報が入ってきた。亡くなったというニュースを家で見て,それから研究室に行ったら,2年先輩のツノオカさんが「フレディがエイズだってカミングアウトしてた」って騒いでいたので,「さっき亡くなったって言ってましたよ」って教えてあげたんだが,さすがに翌日に死ぬとは思っていなかったらしく,なかなか信じてもらえなかった。そりゃ,ニュースの聞き違えかと思っても仕方ないけどさ。
クイーンの真似をするバンドはたくさんあったけれど,「クイーンのようなバンド」は他に類を見ませんね。まさにOne and Onlyの存在でした。オペラのようなアレンジ,フレディの歌唱力とパフォーマンス,そしてブライアン・メイのギター。メンバーが理系なのもなんとなく親しみがあったりして :-P
理系のバンドといえば,我が国にもマルコシアス・ヴァンプなんてのがいたなぁ。グラムロックのバンドだったから,音楽性はクイーンとは違うけど。
クイーンにオマージュをささげていたという意味では,ローリー寺西率いる「すかんち」が出てきたときは,ちょっとだけ「オッ」と思ったけれど,結局イロモノで終わっちゃいましたね。アルバム「恋のウルトラ大作戦」に入ってた「恋のショック療法」なんて,クイーンへの愛で満ちあふれていて,個人的には苦笑いしながらも隠れた名曲と思っていたケド。
そうかぁ,18年前ということは,ウチの学生たちだとほとんどが生まれる前か,生まれて間もない頃ってことになりますよね。なんかトシを感じるなぁ。
ごめんね。今日はよくわかんない話ばっかしてさ。

2009年11月24日火曜日

抗議と悲しみと

えー,民主党政権が暴走していますね。
事業仕分けです。民主党がマニフェストに書かなかった政策,事業に関しては何でもかんでもすべて削れ,という感じですね。我々,高専や大学の教員にとっても,科研費補助金などが削減,廃止の対象になっていると聞けば,他人事ではないです。予算枠を拡大したり,補助金の使途を緩和して使いやすくするのなら話はわかるが,削れというのはやっぱり同意しかねます。どれだけ研究者の首を絞めれば気が済むのか。この国の政府は,科学技術の発展だとか,国としての知力,技術力の向上なんてことには興味がないとしか思えませんね。大学をはじめとする高等教育機関や研究機関がこの国から姿を消してしまっても,彼ら政治家は心を痛めるどころか,やっかい払いができてせいせいした,と考えるんじゃないだろうか?
以前も書いたけれど,今,研究者を目指そうという学生たちは未来の夢を見られずにいます。大学院に進学して,博士の学位を取れたとしても仕事がない。なんとか仕事にありついたとしても金がない。何も何億とか何千万とかいうカネをよこせと言っているわけじゃない。僕なんかがやっている理論系の研究では,高価な装置を買うわけじゃないから,1年に数十万から100万程度の研究費があれば,自分と学生の研究設備を整備するくらいはできる。設備ったって毎年買い替えるわけじゃないから,2~3年に一度,さらに数十万くらいの上乗せがあれば十分やっていける。民間の補助金もないわけじゃないけれど,この程度は国が補助して当然だと考えるのは現場のエゴですか??そんな無理な要求か???大学教授や研究者をこんなに魅力のない職業にしたのは誰だ?? 我々に責任の一端が全くないとは言わない。世界に誇れるような研究ばかりしているわけじゃないし,中には悪事を働いた研究者もいるわけだから。しかし,そのことが一律に研究費を減額したり削減したりということの理由になるとは到底考えられない。
この国は,志の高い若者たちの夢を奪い去ろうとしていることを自覚しているんだろうか?? これが本当に一度は学者を志した首相のすることなのだろうか??
今の政府はマニフェストを守ることだけに固執するあまり,周囲や先のことがまったく見えていない。マニフェストを守るっていったい何だ?? 票を投じた有権者だって民主党のマニフェストに100%賛成だったわけじゃないだろ。他の政党と比較した結果,多少マシだと思って投票しただけだろう。事業仕分けの前に,自分の政党のマニフェストを仕分けた方がいいんじゃないか?? マニフェストを守りとおして有言実行だということで次の選挙につなげようというアタマもあるのかもしれないけれど,こんなことやっていたら,味方どころか敵ばかり作って,1期もたずに失脚するかもよ。
....さて,怒りはこの辺でおさめて....と。今日は一つ悲しい知らせが届きました。学生時代,地元札幌で一緒に映画祭運営のボランティアをしていた方が亡くなったそうです。亡くなったのは1ヶ月ほど前。今日,奥様から喪中はがきが届きました。僕が学生の当時で既に60代も後半だったはずだし,86歳ということでご高齢だったわけですが,やっぱり寂しいですね。世代は違っても同じ志で同じ目的に向かって力を合わせた仲間でもあるわけですから。ほとんど素人であった僕にいろいろなことを教えてくれたのが懐かしく思い出されます。ご冥福をお祈りいたします。

2009年11月23日月曜日

散歩

 えー,まずは懺悔から。
ここ一週間くらいの投稿....自分ではアップしていたと思っていたんだが,下書きのまま保存されて公開されていませんでした。すいません。先ほど焦って全部公開しました。だから今日になって全部アップされているのに,過去の話が今日のことみたいに書かれている。これまでも,次の日とかに,しれーっと前の日の分の投稿をアップしていたこともあったけれど,今回のは完全に素で忘れていました。大変失礼しました。
あやまってばかりっつうのもなんなので,それ以外のことも書こう。
この連休は天気が悪いっていう話だったけれど,今日はカラッと晴れているので,子どもを誘って散歩に出ました。さわやかだったね。木の葉もきれいに色づいていてさ。特に何もなかったけれど,良い休日でした。明日からまた激務。来週はSITA2009のため,山口に出張です。その準備もしなくちゃ。
ウチの学生諸君は後期中間試験ですよぉ! 気を引き締めて明日から頑張りましょう。では!!

2009年11月22日日曜日

年経れば…

今日は映画を見ました。ヨメと子供は子供向けの映画を見ている一方で,僕は一人でタランティーノの新作「イングロリアス・バスターズ」を見ました。こういうことができるのはシネコンのいいとこです。悪いとこばかりではないね。
さて,で,映画の方はどうかというと.....ひと言で言えば,タランティーノも大人になったなぁ,という印象です。まぁ,パルプ・フィクションから15年,その間にキル・ビルなんかも撮っていたけど,いまだに僕にとって彼のベストはパルプ・フィクション。その15年の歳月を感じさせる出来でした。良くできた作品で,欧米で評価が高いのもよくわかる。その一方で,15年前当時からの彼の熱狂的なファン,特に,パルプ~やキル・ビルなんかを好きな層には物足りないのかもしれません。ただ,僕はそこが彼の成長だと思いますね。
暴力描写が多いこと,登場人物が自らの考えをトウトウと述べる長いセリフが多いこと,そして,何よりも,彼自身が愛する過去の映画へのオマージュがいたるところに隠されていること....この辺りは,昔から何ら変わることのない彼の作風としてそのまま残っています。じゃ,僕がどこに年月を感じたのか??
まず,一つは,15年前当時に比べ,ストーリーテリングにおいて,いわゆるスタンダードな映画文法を踏襲するようになっていることです。昔は,やんちゃくちゃで,文法なんて無視,俺がやりたいようにやるんだ的なカットやつなぎが多かったけれど,この作品はそこまでハチャメチャじゃないし,他の監督が撮っても同じようなカットや編集をするだろうなぁ,と思わせるところが多くありました。
その二。笑いの質が微妙に変わったと思いました。昔はもっと「しょーがねぇなぁ」的な笑いや少し下品な笑いが多かったし,明らかに笑わせようとしていることが誰に目にも明らかだった。しかし,今作では,何というか,いわゆるオフビートな笑いっていうんですかね? 例えばコーエン兄弟みたいな。そんな笑いが多かったように感じました。僕はおかしくて笑うシーンがいくつもあったけれど,劇場ではあんまり他の人は笑ってなかったなぁ。残虐なシーンも多いから,笑っていいのかどうかわからない人もいたかもね。いや,笑っていいんだと思うよ。この映画は。ばかばかしいシーンも多いし,歴史なんて無視しているしさ。
15年前の当時,彼の作風をヒップホップに例える人が多かったけれど,ヒップホップもこの15年の間に進化してきました。それと同じように,彼の作風も進化してきたと考えるのが妥当なのかもしれない。昔から彼の作品を熱狂的に愛してきた人たちだけではなく,より目の肥えた人々にも見て耐えられる作品に仕上がっているように思いますね。例えば,ヒップホップの一つの進化形として,ブラック・アイド・ピーズあたりが世代を超えて評価されていることと似ているのかもしれない。
いろんな人が雑誌やネットで既に書いているけど,確かに,この映画で一番評価されるべきはクリストフ・ヴォルツの好演,そしてメラニー・ロランの美しさ。そして,ブラッド・ピットのキャラがもう一つ物足りない,もっと弾けていいというのにも僕は同意します。それにラスト近くの映画館炎上のシーン,そのときスクリーンに映る....この辺りは身震いするくらい良かった!! その一方で,多くの人がタランティーノの演出が物足りないような評を書いているけれど,僕はそうは思わない。彼も僕らと一緒に年をとったのだ。年を重ねることは悪いことではない。20代や30代で撮った「レザボア・ドッグス」や「パルプ・フィクション」なんかと,今,40代で彼が撮るものとが同じであるとは限らない。違っていて当然なんだと思う。だけど,それは悪い意味ではなく,いい意味で彼が年を重ねてきたということなんだと思うんだよね。
まぁ,見ているこっちも同じように年をとっているわけだから,映画の見方が変わってきたのかも知れないけれど,15年前のやんちゃくちゃで未熟だけど弾けていた作風を今の彼に求めるべきではないという気がする。そういう映画は今の20代や30代の奴らが撮ればいいんだよ。というわけで,この作品,僕みたいなオトナコドモな映画ファンにはお薦めです。R-15だからホントのコドモにはお薦めできないけど:-P
しかし,前にウチの学生に「『パルプ・フィクション』って映画知ってる?」って聞いたら,一人も知らなくてショックでした。そんな昔かよ.....まぁ,でも,今20歳の彼らが15年前ってことは5歳。そんとき,いくら話題になってたって,R指定の映画を知らなくて当然か.....でも,後追いで知っててもいいだろぉ。これ読んで興味もった学生は一度見てみたらいいよ。もし良ければDVD貸すよぉ。

2009年11月21日土曜日

当選

 今朝,宅急便で荷物が届きました。開けてみると,何やら,写真のような缶が......何かで応募した懸賞に当たったらしい。苺(ワイルドストロベリー)の栽培セットだそうです。こんなん,賞品として意識した記憶がないんだけど,応募した記憶はあるから,賞品を選べなかったんだと思われる。まぁ,何はともあれ,子どもたちは大喜びなので,さっそく植えてみました。
種っていってもケシの実みたいな小さい粒で.....添付の土を缶に置いて水で戻し,その上に種を播くという.....ちなみに,下の写真が植えた後の様子。30mm×30mm×7mm程度の固形の土の塊がついて来てて,水にうるかす(北海道弁。そうねぇ,標準語では水に浸すとか,水でふやかすとかの意。)と,缶いっぱいまで戻りました。
どのくらいの苗になるのかはわからないけど,実がなるまで缶で育つとは考えられないので,どこかのタイミングでプランターか鉢に移すんだよな。用意しておかなくちゃ。多年草らしいからケアすれば何年も花が咲いて実がなるような感じです。そういう意味では楽しみですね。育つ過程はここでも随時ご紹介しましょう。

2009年11月19日木曜日

カメ柱

みなさん,カメ柱ってご存知ですか? 貝柱はご存じですね? 2枚貝の中心にあって,2枚の殻をつないでいるやつ。ホタテのなんて美味ですね?? 実は,貝だけではなく,カメの甲羅もああいう「柱」状のもので固定されているんですよ。これがカメ柱。カメの胴体は,実は蛇みたいに細長くて,このカメ柱の周りに巻きついているんですね。サザエとか巻貝の仕組みにちょっと似ているかもしれない。
だから,カメの頭を引っ張ると,細長い胴体がうにょうにょうにょ~~っと出てくるわけ。多分,やったことある人いないからわからないと思うけど。これ,やってみるとすごいことになっていることが分かります。引っ張ると,どんどんどんどん出てくるの。こんなに引っ張っても大丈夫かなぁ?と思っていると,あるところで,カメの胴体に黄色い帯が付いているんですね。で,それ以上もっと引っ張ってみると,限界がやってくるんだけど,そこには赤い帯が付いている.....掃除機かよ!!
えー,ウソです。これ,僕が学生時代に先輩のK氏から聞いた秀逸なバカ話です。黄色いテープと赤いテープが出てくるまではホントかと思って信じるやつがいるから面白い。ありえないよな。だって,そうだとしたら,カメの足はどうやって付いてるんだよ。
実は,今日ヨメと話してて,この懐かしいバカ話を思い出したので,披露したというわけです。
来週から定期試験です。ウチの学校の1年生諸君は,ここの成績で,2年生からの学科配属が決まります。気合いを入れていきましょう。でも,ときどき,こんなバカ話も思い出して息抜きしてください。
というわけで,今日はガス抜きの題材をご提供。おあとがよろしいようで。

2009年11月15日日曜日

球根

 今日は,以前からやろうやろうと思っていた家事をやりました。買っておいた秋植えのフリージアの球根をやっとのことで植えました。10年以上使ってきたプランターがバリバリに壊れたので,プランターも新調しました。春には花が咲くと思います。あぁ,春からは僕は家にいないんだけどなぁ。

2009年11月14日土曜日

すいません

えぇ,最近サボり気味です。すいません。言い訳ですが,今月は休日出勤が多いので,休みが多い。休みが多いと学校へ来る日に仕事が固まり,気分としてはなんだかかえって忙しいという。もちろん,勤務時間中にこういうのを書くのではなく,夜な夜な書くことが多いのだが,忙しいと家に帰ってから呆けてしまい,ついつい忘れる...という負のスパイラルに陥っています。支離滅裂だな...ま,いっか,言い訳だから。
さて,今日は土曜日ですが,学校公開ということで登校日です。学校の授業を一般公開するのが目的なので,学生も登校し,授業もあります。その代わり,昨日が代休で,今日は金曜日の授業をするというわけです。
ただ,ウチのクラスは月曜日までインフルエンザのため学級閉鎖になったので,学生たちは休み。授業もなし。まぁ,ボクは金曜日は1年生の授業が無いので,自分のタスクとしては増えも減りもしないのだが,しかしインフルは怖いなぁ。ウチのクラスはこれで2度目の閉鎖だよ。この分だと,どこかで補講日を設定しなければならなくなる可能性もあるそうだ。最悪の場合,冬休みの最初の方で補講をすることになったりして....しかも,インフルは収まる見通しも立たないしなぁ。
まぁ,2度の閉鎖でも自分が感染していないのは不幸中の幸いです。ウチの子の保育園でも発生したみたいだから感染源には事欠かないわけだが,今のところは生き延びてます。やっぱ,うがい手洗いだな。

2009年11月11日水曜日

低レベル

先日,就活力について書きましたが,大西さんからコメントをいただいた「就活のバカヤロー!」を近所の図書館で借りました(正確にはヨメに借りてもらいました。)まだざっとしか目を通してませんが,ずいぶん軽いノリの本ですねぇ。著者や採用担当者の本音の部分が書かれているし,学生が読んだら,「おぉ,そうだったのか」とか思うところもあるのかも知れないけれど,この本を読んで「おぉ!そうだったのか」なんて思う学生はその時点で終わっているような気がするなぁ。だから,この本は就活中の学生もターゲットだと書いてあるけれど,就活の助けになるというよりは,学生が自分の至らなさを理解する助けになるって感じですかね?? いずれにせよ,学生のレベルも,こういう本が存在しなければならないことも,何ていうか,レベルが低い感じだよなぁ。
今週からSphere Tokyoの活動の一環として,元Monash大学のHooper先生夫妻が本校を訪問中です。いろいろと英語の授業なんかにも参加してくれているとのことです。今日はささやかながら歓迎会のようなことも行ないました。Monash大学もオーストラリアのメルボルンにあるので,来年行った時にもご夫妻を訪問したいと思います。お孫さんとウチの子供がほとんど同じ年齢なので,ひょっとすると,家族で会えると楽しいかもしれません。まぁ,こっちは単身赴任で,家族が短期で遊びに来た時限定ではあるけれど.....

2009年11月7日土曜日

懇談会

今日は1年生の合同保護者懇談会,その後,クラス懇談会と,希望する保護者の方と個別面談を行ないました。主に学生の成績のことと,1年生としての今後の過ごし方について話をしました。特に,ウチの学校は,1年生の後期中間試験の結果を元に,2年生以降の学生の配属学科を決めるので,これから先の2週間が大事だという話に重心を置きました。出席してくださった保護者の皆様,ありがとうございました。今後ともよろしくお願いいたします。学生諸君も,お父さんやお母さんから懇談会での話を聞いておいてください。
さて,今日,保護者の方に僕からぜひ伝えたかったメッセージがあります。これはすなわち,学生諸君へのメッセージでもあるので心して読むように。ポイントは2つです。

1. 毎日目標を決めよう。
これは,何であってもいいのですが,主に学業面の話と思って読んでください。これまでも何度も話してきたことだが,数学,物理,英語なんかの科目は毎日触れることが重要です。1日サボると何日分も退化してしまうと思うこと。1日2問3問でもいいから問題を解くなど,具体的な目標を挙げて,それを達成すること。逆に言うと,自分でクリアできそうな目標を立てて,毎日それを達成する。達成できたら少しずつハードルを上げてみること。これを続けてください。努力は絶対に嘘はつかない。事実,これを実践して成績が上がった学生もいるはず(君たちは胸を張ってこれからも続けてください。)。これまでサボってきた学生たちは,だまされたと思って一度でいいから実践してみてください。

2. 1年生のうちに何か夢中になれるものを作ろう(としよう)。
なんでもいいです。部活でも勉強でもそれ以外のものでも何でもいいから自慢できる何か,自分がそれに打ち込んでいることで心が解放される何かを見つけてください。そのことを語らせたら,人には負けない。そのことに関しては全力投球できる。そういうものを一つでいいから見つけて欲しい。必ずしも1番になれなくてもいい。それに向かって努力するプロセスが大事だし,好きなことなら没頭できるはず。本当に一生懸命取り組むことができるものであれば,結果が吉であろうがなかろうが,やり遂げた達成感は十分に味わえるはず。そういう体験を残りの数ヶ月の間にしてほしいと思うし,そんなネタを一つは見つけて欲しいと思います。そういうものを見つけようと思いましたが,見つかりませんでした....ということもあるかもしれないが,それでも見つけようと考えることが大事。とにかく中途半端じゃなく,打ち込めるものを探してみてください。ただ,そっちの方ばかり忙しくなって現実逃避先になってしまわぬよう,要注意!

担任として僕もゲイツさんもみなさんが夢や目標を実現してくれることを祈っています。以上!

今日は久々にまじめな話だったな....(←こういうことを書くから威厳をなくすんだな....)

2009年11月6日金曜日

就活力??

なんか朝からニュースを見てがっかりしてしまった。大学3年生が就職活動を始めているらしい。ま,こんなニュースは今さら取り立ててコメントすることもないようなニュースなんだが,こんな言葉が出てきたので,ホントにがっかり。「就活力」だって。就職活動を生き延びるために「就活力」をつけるんだって。しかも,学生がそういうことを言ってるんじゃない(学生も言ってるんだけど)。学生に「就活力」をつけるという取組を企業と大学が共同で行なっているそうだ。今の大学生はそこまでやらんといかんのか!
ちょっと哀れな気もしますね。手に職...なんてことを言っていたのはいつの時代やら。就職するだけの実力をつけるどころか,就職活動をする力すら持ち合わせていない大学生がほとんどだっていうことですよね。あらためてその事実を考えると由々しき事態だと思いますよ。本来ならば,プロ予備軍,即戦力として就職していかなければならないはずなんだけれど。こんなことやってるようじゃ,就職することが学生たちのゴールになってしまいかねませんよね。それなりの企業に就職したらそれで終わり。あとはBurn outしてしまうわけ??違うだろ。入ってからが勝負なわけだよ。入る前に手取り足取りやってもらわないと就職活動を乗り切ることもできないような人材が就職してから育つかぁ???甚だ疑問ですね。....待てよ,そうか,高校時代は受験戦争を切り抜けて大学に合格することが目的で,それを達成したらBurn out状態になって遊び呆けて,で,何も地力をつけずに就職活動しなければならなくなって...という負のスパイラルに陥っているのかも。じゃ,就職してからまた別の危機に直面したら....その時手取り足取り面倒見てくれる人がいればいいけど,そうじゃないと自分から辞めるか,はたまたリストラか....ってことになるかも。未来は暗いぞぉ...
朝から憂鬱な気持ちになりました。自分とこを出ていく学生たちにはもう少し地力をつけて,仕事に着いてからも自力で生き抜いていける,上を目指すことができるだけの素養を養った上で送り出してあげたいと思いました。一昨年進路指導をやっていたときに,求人の順序が「大学院生→高専生→学部卒→専門学校生→高校生」だと言っていた某企業の人事担当者がいましたが(まぁ,相当量リップサービスが入ってるだろうが),社交辞令であるにせよ,高専もそう言ってもらえるうちが華。我々も気を引き締めなければなりませんなぁ,なんつうことを朝から実感させられました。

2009年11月1日日曜日

ナムワーン

 文化祭2日目です。今日は留学生のテントでラオスのデザート,「ナムワーン」とかいうやつをゲットしました。タピオカと小豆とコーン(!),ゼリーなんかが入っていてココナッツミルクがかかっている。これをよくかきまぜて食べるんだそうな。ちょっと怖い感じもしたが,「おいしい」というのでチャレンジ...うーん,まぁ,美味い。美味いというより独特。わが国では体験できないかも。素材自体は全部なじみがあるのに...たぶん,ココナッツミルクやら小豆やらいわゆる「甘い」ものとトウキビ(コーンね)の組合せが独特なんだろうね。ちょっとさわやかな風味も感じられて,なかなかナイスでした。
午後はSPHERE TOKYOの部屋でフェイスペインティング....といっても,顔には書かず,訪れた子どもたちの手にハロウィーン風の絵を描いたりするのを手伝いました。その後,部屋に戻ると,卒業生が何人か来てくれて,しばらく歓談.....てか,今日は何かすごい疲れたな。これはその場にいた人間にしかわからん疲れかもね。すいません,一般に伝わらないことを書いてしまいました _.._