2014年12月28日日曜日

2014旅行の記録

今年もいろいろ旅をしました。
学校の内外を問わず,社交辞令のように

いつもどっか行ってるねぇ

とか

授業は大丈夫なの?

とか言われております。そこは大丈夫です。多分。
で,今年1年どのくらい飛び回っていたのかを整理してみようと思いました。
多分,みなさんが思っているほどじゃないんじゃないかと。。。

こう見ると,3月はおいといて (^^;),夏以降,後半がすごいことになってるな。

ちなみに,内訳は...

1月(9):出張(4):仙台・盛岡,その他(5):札幌
2月(3):出張(3):都内×3
3月(23):出張(21):金沢3,名古屋2,新潟2,メルボルン12,都内1,相模原1
     その他(2):伊勢
4月(1):出張(1):相模湖
5月(6):出張(6):大阪2,群馬1,都内×3
6月(6):出張(6):都内×6
7月(11):出張(8):函館4,神戸2,都内×2,その他(3):大阪
8月(19):出張(9):一関3,金沢4,都内×2,その他(10):名古屋2,札幌8
9月(18):出張(12):高知3,河口湖2,徳島4,都内×3,その他(6):横浜
10月(19):出張(17):一関6,メルボルン・ホバート9,都内1,幕張1
     その他(2):大阪
11月(13):出張(13):ホバート7,長野3,福岡3
12月(12):出張(7):宇奈月4,豊橋1,都内×2,その他(5):札幌

というわけで,1年間合計で出張が107日,その他が33日,合計140日間でした。
ま,1年の4割弱は旅に出ているような計算。やっぱ多いか。

ただ,3月とか8・9月とか,いわゆる長期休暇中のものも多いし,土日に出ている
こともあるので,いわゆる「授業がある日」の出張に限れば,たったの43日
授業が週5日×30週で150日間あるとすれば,それの1/3 まではいかない。
んんんん,意外と少ないことをアピールしようと思ったが,やっぱ多いな。

でも,ほら,そこはそれ,実際には半日授業とかやって,午後移動とか,
そういうのもあるからね,モゴモゴ…

まぁ,たぶん,来年はここまでにはならないと思うけどねぇ。


2014年12月7日日曜日

Improvisation

スリリングな音の洪水に痺れた。

東京国際フォーラムで行なわれた上原ひろみ The Trio Project の東京公演を見た。


このトリオのツアーは2年ぶり。
去年,Blue Note Tokyo でのチケットは取り損ねたりしたし,東京 Jazz なんかもしばらく行けてないので,彼女たちのライブは僕も2年ぶり。

このトリオ,もちろん,上原ひろみのピアノが主役なんだが,僕がライブに足を運ぶ目的はもう一つある。

サイモン・フィリップスのドラミングを聴くことだ。

ご存知の人はご存知の通り,ジェフ・ベック,MSG,スタンリー・クラークほか,ロックやフュージョンの世界を中心に,錚々たる経歴を持つセッションドラマーであるわけだが,このトリオの聴きどころは,上原ひろみとサイモン・フィリップスのバトルにある,と個人的には思っている。

で,それを中央にいるアンソニー・ジャクソンのコントラバス・ギターがしっかりとつなぎ合わせるというわけ。

サイモン・フィリップスは TOTO でやっていた時なんかは,ちょっと窮屈そうにも見えたんだけど,このトリオでは,決め事が少ないせいもあるんだろうが,自由度の高い,アイディアと驚きに満ちたプレイを聴かせてくれる。もちろん,若い時とはずいぶん違うんだろうけれども,両手を器用に使った,自由でいながら緻密かつパワフルなプレイは,聴いているこっちの背筋が伸びるように感じる。

何と言っても,上原ひろみのピアノとの掛け合いは,ヒリヒリするようなスリルにあふれている

今回のライブも即興演奏の嵐で,この瞬間しか聴けない音,この瞬間しか見られないバトルを堪能することができた。そして,ステージ上の3人もそれを楽しんでいるのが伝わってくる。

やっぱりライブってこうでなくっちゃ。

彼女たちの最新アルバムは「Alive」で,今回のツアーもこれがベースになっている。
Alive はリテラルな意味は「生きている」ってことだが,例えば,A の後にスペースを入れてみると A Live と読むこともできたりする。
これは僕の勝手な解釈だけれど,そう考えると,毎回毎回のライブが彼女たちにとって,その時しかないライブなんだな,ってことが再確認できる。
一期一会ってやつかね?


そうそう,僕は,学校の授業もアドリブが命,というのが持論で,自分でも授業のことをライブだとか言っていたりすることもある。
授業もライブと一緒,その日と同じことは二度とできない
このブログでも偉そうに


なんてことをいけしゃぁしゃぁと書いたこともあった (^^;;;
だから,学生諸君は,もったいないから居眠りとかしちゃいけない。

しかし,学校ってところは意外と(TOTO 以上に??)古典的な決め事が多いし,さすがに,彼女たちのライブみたいなスリルにあふれた授業は今の僕にはできない。

ま,まだまだ修行が足りないってことですかね?
(いったい,何をやらかそうとしてるんだよ…)


2014年12月6日土曜日

ジグソー法

今日は朝から「学びのイノベーションフォーラム」というのに参加してきた。

学生主体の教育形態であるアクティブラーニングが叫ばれて久しいけれども,
最近ちょっと思うことがあって,
アクティブラーニングやら反転授業やらといったことについて,
いろいろ調べたり考えたりしている。
何を思ったり考えたりしているかは,大人の事情で詳しくは話さないけれども (^^;;

さて,今回これに参加した一番の動機は,午前中に行われた
ジグソー法」のワークショップに参加すること。

ジグソー法というのは,まさに学生主体の授業形態の一つで,
授業の中で,異なる教材で学んだり,資料を読んだりした学生が
それぞれ得た情報を交換し合い,議論する中で,知識を獲得していくというもの。
ちょうど,ジグソーパズルの違ったピースを持ち寄って,
一つのものを作り上げていくようなイメージ。
より正確には知識構成型ジグソー法と呼ぶべきものらしい。

いろいろな実践例,実践法があるようだが,
今回のワークショップで採用され,僕が実体験してきたものは次のようなもの。
(各項目の赤字は今回のワークショップで使用された実例)
  1. 「つかみ」が提示される
    (例) 濡らしたペットボトルに,火のついた線香を入れた後,
      ピストンで中の空気を抜くと,ペットボトルの内部に
      「くもり」が生じる様子を観察する。
  2. 問題が提示される
    (例) 「雲ってなんだろう?」
  3. 授業前に自分の考えをまとめる
    (例) 雲とは科学的にどのような現象か,自分なりに考えてみる。
  4. 各学生グループ毎に異なる教材が与えられ,それに目を通す。
    (例) 全体を3つのグループに分け,それぞれのグループに次の教材を提示
      「空気の体積と温度」「空気中の水蒸気と温度」「すがたを変える水」
  5. 同じ教材を得た学生が小グループを作り,2. で提示された問題を議論する。
    (例) 上の3つの教材ごとに3〜4人のグループで議論。
  6. 異なる教材を得た学生で小グループを作り,2. で提示された問題を議論し,
    グループとしての考えをまとめる
    (例) 異なる教材を得た3人が一つのグループを作り,議論。
  7. 各グループが議論した結果を発表し合う
    (例) 雲が科学的にどう発生するかを発表し合う。
  8. グループでの議論や発表を聞いて,自分の考えを整理する(レビュー)
    (例) 各学生が雲とは科学的にどのような現象か,考え直し,
      授業前の3. で考えたことと比較する。

今回のお題は中学校1年生くらいを対象にした理科だったのだが,
これはお題の設定によっては,いろんな科目でも実践できそうだ。
なるほどね,と思ったね。

今回の参加者は,小中高の先生なんか,つまり大人がメインだったので,
こういう物理的な現象にはそれなりに固定観念があったりするんじゃないかとも
思ったんだけど,7. のグループごとの発表では結構いろいろな見解が出てきて
面白かった。楽しかったね。

ただ,正しい答えが一つしかない問題を考えたりするときにどうすればいいかとか,
試験で合格点が取れるような学習がこれで可能なのかとか,
そういう不安を覚える向きもあるかもしれない。
だけど,そこが教員側の腕の見せどころで,お題の設定,教材の作成をうまくやれば,
いろんなことができるんじゃないかと思う。

もちろん,同じ科目の中でも,この方式が適したケースとそうでないケースはある。
この授業はアクティブラーニングですよ,と謳ったとしても,
その日の内容によって,いろいろな手段があるから,単元の内容によって
何がふさわしい方法かを見極めるのも教員に求められるスキルなんだろう。

さらには,学生の発表を聞いたり,議論の内容を観察する中で
教員側が新しい問題に気づいたりすることもあるだろうなぁ,と想像した。
この辺も面白いところだろうね。


最初に,僕は最近いろいろ思ったり考えたりすることがあると言ったけれど,
結果として,自分の考えを確認したり,新しい発見があったりした。
いくつか情報収集もできた。
今回のワークショップは,いわゆる中等教育,
小中高をターゲットにしていたように聞こえたけれど,
これって別に大学や高専のような高等教育でも十分に実践できると思う。
その意味で,今回は参加してよかったね。それなりの成果が得られた。


ここまで読んで興味を持った人は,
以下のページを見てみるといろいろ資料が置いてある。
なかなか面白いものも転がっているよ。


 大学発教育支援コンソーシアム推進機構(CoREF)


さてさて,これをこれからどう料理しようね。


2014年11月28日金曜日

ひと騒がせ

今日の午前11時,Jアラート(全国瞬時警報システム)の全国一斉情報伝達訓練とやらがあるんだそうですよ。
防災無線放送が流れるだけでなく,携帯電話向けのエリアメールも流れるらしい。

迷惑だなぁ。

ウチのガッコは定期試験中なもんでね。ホント迷惑ですよ。

まぁ,電源を切っておけば受信はしないんだろうけど,一応,学校としての対応は,
  • 当該時間,全学生の携帯電話を学生課で一時保管
  • 試験監督等の教員の携帯電話も保管
するんだそうだよ。
ちょっとやり過ぎ感はなきしにもあらずだが,まぁ,いたしかたないのかね?


まぁ,ホントに試験中に地震が起こったりしたら,キチンと情報伝達できることを確認しておくべきなわけで,そういう意味では,今回はウチのガッコに関しては訓練にならない

ボクは教員の携帯電話を預かる立場なんで,試しに電源入れておいてみようかね。訓練だからね :-P


しかしさぁ,ウチのガッコに関わらず,時期的に同じような境遇のところは多いだろうし,試験でなくても授業中でも迷惑な話だと思うんだが…

こういう大規模な訓練はさぁ,盆暮れ正月にやってくれないかなぁ?
みんなが油断しているそういう時の方が訓練になるんじゃないの?

なんで今日なんだろなぁ???


2014年11月23日日曜日

ツアーの記録

毎年,秋から冬にかけては出張が連続して,ハードスケジュールとなるんだが,今年もなかなかハードだった。最後は不覚にも体調を崩してしまった。自分でもどの程度ハードだったか把握できていないので,ちょっと書き出してみる。

スタートは8月。夏休みもそこそこに一関へ向かったところから。

8/19~21 一関 (高専プロコン競技部会)
8/25~28 金沢 (全国高専教育フォーラム
 <ここ2週間くらい空き>
9/10~15 横浜 (International Craft Beer Days ←これは仕事じゃないな)
9/17~18 高知 (第3回EMM研究会
9/23~26 徳島 (電子情報通信学会ソサイエティ大会
 <ここ2週間くらい空き>
10/11~12 大阪 (プロ野球クライマックスシリーズ←これも仕事じゃない)
10/15~20 一関 (全国高専プロコン本選
10/23~11/7 オーストラリア(ISITA2014ITW2014
11/14~16 長野 (高専プロコン競技部会など)
11/20~22 福岡 (第4回EMM研究会


これだけ留守にしてよく授業できてるねぇ,なんて言われているけれど,これが何とかなってるんだから不思議。まぁ,授業時間の変更とか,研究室のゼミの日程変更とか,そういうので,周りの先生方や学生にもそれなりに迷惑をかけているんだとは思うけれど。

というわけで,次はまた2週間のインターバルを置いて,宇奈月温泉
そういう意味じゃ,またあっという間に旅人になる。

この2週間できっちりリハビリしとかないとなぁ。


2014年11月4日火曜日

差別意識

今日は朝から気分が悪かった。

僕は,学生時代から何かとオーストラリアに縁があって,自分のセカンドホームだとも言ったりしているのだが,それでも気分の悪い思いをすることはある。
ま,日本にいてもそういう思いをすることはあるからね。基本,ユートピアなんてない。

ホテルの向かいのベーカリーで軽く朝食をとり,店を出ようとしたら,白人の爺さんにでかい声で話しかけられた。以下,黒が爺さん,赤が僕。

"What are you doing here, man? Where are you from?"

"I'm from Japan. What's wrong?"

"Japan! I thought you're a Chinese. Sorry, man"

この時点でちょっとカチンと来たので,去りかけたジジイに向かって切り返した。

"Hey, what's the matter if I'm a Chinese, man!?"

で,これに対しては何も言わずに,ジジイ,去るの巻。

何なんだよ。

まぁ,自分が直接差別を受けたわけではないんだけど,あれかい?中国人はパン屋でコーヒー飲むことも許されないのかい?そんな◯アみたいなことが,現代でもあっていいのか?

この国の差別意識問題については,かつても書いたが,地域によってはアジア人に対する差別意識が結構強い。特に中国人に対しては辛辣だという話を,大学にいた中国人留学生からも直接聞いたことがある。

数年前に学生連れてメルボルンに来たときも集合写真撮ってたら,後ろで何人かの兄ちゃんたちが "Go back to China!!!" って叫んでた。
で,俺たちは日本人だというと,手のひら返したようにフォローしてくる。
自分はトヨタのリテイラーで働いてるとか何とかさ。
アホか。

もちろん,メルボルンやホバートではなく,シドニーとかクイーンズランドみたいな日本人が多いところに行くと,それなりに日本人に対する差別意識もあるのだろうけどね。

いやよね。

昨日の夜,サイダー呑みながら地元女子と楽しく話したところだったので,なおさら腹が立った。

気分悪いね。

ま,今宵は(も?)酒で流すかね?


2014年11月3日月曜日

禁断の果実

禁断の果実には抗えない。

タスマニアの風土や文化は日本でいう北海道に本当に似ている。
陸地面積も北海道がちょっと大きいくらいだし,緯度も大体同じ。
海産物が豊富で,ビールやウィスキーの醸造所もある。
そして,リンゴだ。

タスマニアにはリンゴ農家と,リンゴから作るサイダーの醸造所も優れたところが多い。

というわけで,せっかくなんで週末を利用して行ってみた。

ホバートの市内から711番のバス(Tassie Link)に乗って30分ほど,Groveというところで降りる。
バスの停留所は Grove Store というこのあたりで唯一と思われる Grocery store。周りは何にもない。この店があるだけ。

そこから道沿いに 10 分ほど歩くと,Willie Smith 直営の Apple Museum「Apple Shed」がある。


なかなかイカしたリンゴのディスプレイも心憎い。


Willie Smith はオーストラリアを代表するサイダーメーカーの一つ。チャールズ・オーツという囚人がこの地に住み着いてフルーツを植え始めてから4世代目になるらしい。

醸造所はここではないらしいが,一族の歴史を伝える博物館とテイスティングや食事ができる設備があるというわけ。

というわけでテイスティング。


以下,右から順に。
  1. 'Bone Dry' Apple Cider
    オーク樽で発酵させた後,3か月熟成させて発酵度を高め,甘みを抑えて,いわゆる「スーパードライ」に仕上げたサイダー。確かに甘さはほとんどなく,酸味が立っていてすっきりドライな仕上がり。
  2. Wild Ferment
    完熟のリンゴをプレスしてさらに9か月自然発酵させて作ったサイダー。ドライで非常にしっかりしたタンニンを感じる上,ちょっとピクルスのようなヒネた香りに特徴を感じる。今回の僕の一番のお気に入り。
  3. Organic Cider (The Original)
    ウィリー・スミスの定番サイダー。フレンチオーク樽で発酵させた北フランスの伝統的な製法を伝承したもの。フレッシュな果実味を感じながら,強いタンニンも感じる。シャブリなんかの代わりにシーフードと合わせてもベストマッチと思わせる。
  4. Perry
    洋梨特有の甘い香りとフレーバーを持つが,すっきり感もありドリンカブルなペリー。ビールやドライなサイダーを苦手な向きにも好まれそうな味わい。
英国風のサイダーだと思っていたら,目指したところはフランスのシードルだったのね。でも,リンゴの皮由来の渋みが強く感じられるあたり,なかなかグッドでした。

日本の旅行ガイドにはなかなか載ってないので,タスマニアに来る方は要チェックですね。

さて,タスマニアには他にもサイダーを作っている醸造所は多い。
ローンセストンという町にある Dickens という醸造所の直営店がホバートにもあるというので行ってみた。ローンセストンは James Boag's のビール醸造所があることでも有名なところ。

ホバートの店は,港からほど近い Salamanca の一角にある。

Dickens オリジナルのサイダー 6 種類のほか,ゲストサイダーやビールなどが楽しめる。店内のメニューボードも甘さと辛さを比較して書いてあったりする。


ここでユニークだったのは,"Old English Cider"。


なんと,使っているリンゴの品種は「ふじ」100%。
#ちなみにオーストラリアではキリンもふじを使ったサイダーを製造・市販している。

ただ,このサイダーがちょっと特徴的なのは,ホップを使っているところ。
なんでも,古い英国のサイダーの中には,ホップを使ってビール感を出したものも多かったそう。

ここの店員のお姉さんと少し話をしたんだが,彼女は西オーストラリア出身で,タスマニア大学で学んでいるそう。僕がコンピュータサイエンスの教員だと言ったら,MatLabの実習が全然ついていけなくて大変だと言っていた。

タスマニア大学,情報専門でない学生にも MatLab の実習なんかさせてるのか!?

それはともあれ,西オーストラリアとタスマニアでは風土も若干違って,ちょっとした疎外感も感じているそうだ。ただそれは我々のような異邦人も常に感じるわけであって,「よくあることじゃん」なんて話もしたんだが,彼女に言わせると WA の人たちは,知らない人でも気軽に話しかけてくるけれど,こっちの人はそうでもなくて冷たく感じるとのこと。

どうなのかね?僕なんてタスマニアは北海道と風土が似ているし,人当たりも悪くないように思うけれど,それは逆に北国育ちだから鈍感になっているところなのかもしれない。
でも,まぁ,旅先で一人で呑んでて楽しいのは,土地の人とのこういう会話だったりするね。

ともあれ,北国はいいリンゴといいサイダーができる土壌なのだな,と実感。

やっぱり,日本でも特に東北・北海道発のサイダー文化が根付いてほしいと心から願った夜なのでありました。


2014年11月1日土曜日

嗅覚

タスマニアに行くと言ったら,日豪を問わず,多くの人から Moo Brew に行けと薦められた。

というわけで,行ってきました。ホバートの北東,Bridgewater にある Moo Brew
ホバートの Brooke Street Pier から,MONA行きのフェリーに乗り,30分。
そこから車で10分くらいで Moo Brew に着く。ちなみにフェリーはこんな感じ。


牛?
ちなみに,右上の方に羊が数頭見えているんだが, これはオブジェ。
子供なんか乗って遊んで楽しそうだった。僕も乗ったけど :-P

MONAってのは,Museum of Old and New Art の略で,美術館,ワイナリー,レストラン,宿泊施設などが集まった複合施設。 美術館は少しエキセントリックなコンテンポラリー系。

ブルワリー見学は毎週金曜日の 12:45 からということで,あらかじめブッキングしておいたんだけど,前日にブルワリーのスタッフから直接メールで連絡が来た。で,それによれば,フェリーを降りたらスコットが待っているから,というわけで,スコットの車でブルワリーへ。
(ちなみにスコットはこのページの右の男性。)


Moo Brew のビールは,パッケージのアートワークにも特徴がある。
ちなみに,上の写真にあるのはピルスナーのラベルに使われているもので,その名も Alien Skull。これらのアートワークはオーストラリアのアーティスト John Kelly によるものだそうだ。
ちなみに,ラベルは銘柄ごとに違う。ペールエールはこんな感じ。


もっと何人も見学者がいるのかと思ったけれど,今回は僕と同行した電通大の I 先生2名だけ。
なんと結果的にプライベートツアー。 そりゃ,個人あてにメールで連絡が来るわけだ。
ということで,スコットといろいろ話しながらじっくりと見学&試飲を楽しんだ。なんとも贅沢。2時間くらいじっくりと話をしながら試飲させていただいた。


以下,簡単にビールの紹介を。カッコ内はラベルのアートワークのタイトル。
(ちなみにラベルのアートワークはこちらでも見られる。)
  1. Pilsner (Alien Skull)
    ドイツ産の Spalt というホップを使用したピルスナー。クリスピーでクリーンな苦みとノーブルホップの香りが心地よい。モルトフレーバーとのバランスもいい感じ。
  2. Pale Ale (Dark Rainbow)
    アメリカンペールエール。ホップは,タスマニアで品種改良したカスケードとセンテニアルを使っているとのこと。シトラス系のフルーティなアロマと苦みが特徴だけれど,嫌味はない。
  3. Belgo (Cowboy)
    アメリカン・ベルゴスタイルペールエール。ベルジャン酵母のスパイシーな香り,フルーティな香りに少しフェノーリックなアロマも加わった複雑な香り。それでも尖った感じはなく,ドリンカブルな印象。
  4. Hefeweizen (Setting Sun)
    南ドイツスタイルの伝統的なヘーフェヴァイツェンだが,濁りは弱め。香りはバナナとバニラを思わせるフェノーリックなアロマが楽しめる。ボトルだったせいもあるけれど,泡持ちはそれほどよくなかったかな?
  5. Dark Ale (Bubbles)
    スタイルはアメリカンブラウンエールということ。確かにホップアロマがモルトアロマに負けず利いている。ただチョコレートを思わせる深いローストアロマもあってモルトの特長を存分に味わえる出来になっていると思う。
この5銘柄がここのレギュラー。このほかに,限定醸造の Smash Beer というのも試飲させてもらえた。実は 2 週間後にホバートで Tasmanian International Beerfest というのが行われるらしいんだけど,そのために作ったビールだそう。なんていう素晴らしいタイミング。

このビールは,タスマニアで新しく開発されたエニグマ(Enigma) というホップを使ったエール。情報理論屋,情報セキュリティ屋には何とも心惹かれるネーミング。

このエニグマ,白ワインを思わせるような香りが特徴で,飲んだ感じは,スパークリングワインのようだった。ただ,ドリンカビリティが高く,シーフードだけではなく,いろいろな料理にも合いそうな感じ。スコットによれば,これはフェスティバルの後,缶ビールとしてオーストラリア全土にリリースするような計画も考えているとのこと。オーストラリアのクラフトブルワリーも頑張っている。応援したいですね。

見学の最後に,お土産として,これも限定醸造の Imperial Stout をもらった。2500本限定でシリアル番号が打ってある。これはもったいないので,日本まで持って帰りたいと思う。 後でボトルショップで見たら,330ml のボトルで25ドルもする代物だった。かなり楽しみ。

さて,せっかくなので,スコットに,ホバートで行くべきパブ,レストラン,ボトルショップなどを教えてもらった。いろいろ教えてもらったんだけれど,そのうちのパブ1軒は僕の滞在しているホテルの真向い,レストランはそこの角を曲がったところ,ボトルショップに至ってはホテルの1階から直結だった。

我ながらなんという嗅覚

それを知らずにホテルをブッキングしたんだけどねぇ。

テイスティングにも旅にも嗅覚を磨いておくことは大事だね。

というわけで,残りのホバート滞在も楽しめそうです。

Thanks a lot, Scott!!


2014年10月31日金曜日

祝成功

10月も今日で終わりですが,先週,24日からオーストラリアに来ています。

26日から29日までメルボルンの MCEC (Melbourne Convention and Exhibition Centre) で国際会議 ISITA2014 (International Symposium on Information Theory and Its Applications 2014) が開催されていました。


僕は,実行委員会の一員として Local Arrangement を担当していました。自分の研究発表もあったけれど,基本的に実行委員会部屋に詰めていました。Local 担当としては,参加者が会議とメルボルンでの滞在を楽しんでくれたのが何よりもうれしく,その意味では成功だったのではないかと思います。

Local Arrangement の仕事は,会場や参加者への配布物の準備,各種 Social Program の準備などがあります。今回は,初日のウェルカムレセプションで,僕が設立当初から何かとご縁があった,地元メルボルンのクラフトブルワリー Thunder Road Brewing のビールを4銘柄提供させていただきました。


どのビールも非常に好評で, 55リットルほど用意したビールはほぼすべて売り切ることができました。ウェルカムレセプションも,火曜日に行われたバンケットディナーも,基本,料理は地元の食材を使ったもの,オーストラリアらしさを前面に出したものをセレクトさせてもらい,これもおおむね好評だったようです。下の写真は,バンケットの前菜で提供したビクトリア州産食材を使った盛り合わせ Taste of Victoria。


中でも皿の左側にある Apple cured salmon は美味でした。

日本からの参加者には,希望者を募って,Thunder Road Brewing の工場見学も企画しました。
オーストラリアのクラフトビールはなかなか日本では飲めない上,Thunder Road のビールはドリンカビリティが高いので,参加した誰もが好みのビールを見つけることができたようです。

食事だけではなく,もちろん,アカデミックな意味でも,今回は ISITA の史上初めてポスターセッションやオーガナイズドセッションを行ない,こちらも好評でした。

僕にとってメルボルンは,4年前1年間暮らした街,第二の故郷ともいえる街です。今回参加した皆さんがこの街を気に入ってくれたことが本当にうれしい。世界で一番暮らしやすい街に,また日本の情報理論関係の皆さんが訪れてくれることを祈っています。みなさん,またこの街で何かやりましょう! (すでに何かを企んでいる人もいるとかいないとか…)

Local 担当として,アカデミックな意味の会議の成功だけではなく,地元のクラフトビールや街の魅力をお伝えできたという意味で,僕にしかできないおもてなしをできたんじゃないかとも思っています。

実行委員会の皆様,本当にお疲れ様でした。
参加者の皆様,本当にありがとうございました。
今回,参加できなかった皆様,是非,またの機会にお会いしましょう。

それから,隔年開催の ISITA,次回は 2016年に米国はカリフォルニア州モントレーで開催されることが決まっています。実は,僕は 2016 年もなぜか(本当になぜか) Local 担当として実行委員会に名を連ねています。モントレーは個人的に縁の深い土地ではないですが,今回の経験を踏まえて,また面白いことができればいいかと考えています。

個人的には,会議開催中はいろいろ忙しく走り回っていたので,メルボルン大の共同研究者を訪れることもできませんでした。ただ,今,僕は,日曜日から始まる別の会議 ITW2014に参加するため,タスマニアのホバートに来ています。共同研究者の Udaya さんは,ITW には参加するということなので,こちらでじっくりディスカッションできると思っています。

ということで,ここタスマニアでは,一参加者として会議を楽しみたいと思っています。
すみません,あと一週間ほど,留守が続きます… (^^;;;


2014年9月5日金曜日

因果

学生のレポートとか論文を添削していて,時々思うことがある。

○○である,と断定しているけど,何で?

実験の結果,○○であることがわかった,と書いてあるけど,どうして?

ものすごく断定的に結論付けているけれども,その直接的な原因は,どこにも書いていない。

学会の論文誌とか国際会議に投稿された論文を査読する場合でも,同じような状況に出くわすことがある。

特に科学や工学の世界では, 誰が同じ実験や観察を行なっても,同じ結果が得られるという客観性が重要視されることは,昨今の報道で,誰しもが実感しているのではないか?断定的な命題を述べるとき,実験や観察の結果,何かを結論付けるとき,それを読んだ誰しもを納得させるような理由が書かれていることが必要であることは当然だ。

そうでなければ,その結論自体が誤りであったり,ひいてはねつ造である疑いを持たれても致し方がないだろう。

実は同じことは,日常の生活の中でも経験することがある。

子供が学校からもらってくる連絡やプリント。

△△までに○○してください。

◇◇までに○○を提出してください。

…なんで??

誰もが即座に納得できるほど明らかなことならば,まぁかまわない。ただ,少し突飛な内容だったり,一般的とは思えない場合,やはり理由の説明って必要だろう。この例だけではなく,説明が足りなくて,不満を覚えるケースは決して少なくない。

口述の場合と違って,文章で表現する場合,書き手の表情や感情は決して見えてこない。いかにも日本人的な

なんとなく,わかるでしょ?

一切通用しないと思った方がいい。重要な物事を伝えるとき,相手がどの程度理解してくれるか,どのように思うか,ということをよく想像して気配りすることが必要だと思う。伝える側には,それ相応の想像力,ないしは,ある種の緻密さが要求されるのではないか?

基本は相手のことをよく考える気持ち,自分がそれを受け取ったらどう思うか,ということに関する感受性の問題ともいえる。これって,一般的な「マナー」の話にも通じる。

電子メールやSNSのように顔が見えない媒体の場合は特にそうだ。

自分も背筋を伸ばさなくちゃいけないと思うけれど,これを読んでドキッとした人は,少し,慎重に行動した方がいいかも。

最後に "Think and Grow Rich" で知られる米国の著述家,ナポレオン・ヒルの言葉を紹介しておく。(あんまりこういう成功哲学とか自己啓発的な本は好きじゃないけど。)

Think twice before you speak, 
because your words and influence will plant the seed of 
either success or failure in the mind of another. 


2014年8月24日日曜日

自己流レシピ0008: Salata de Vinete(ルーマニア風ナスのサラダ)



こないだ名古屋のルーマニア料理店で初めて出会った代物。
Salata はサラダ,Vinete はナス。
シンプルで,パンやクラッカーにのせると超美味い。
お店で食べたのは,もっと白っぽくて色もキレイだったのだが,
見た目はともかく,そのときに聞いた話といろいろ調べた結果を参考に真似してみた。
作り方はえらい簡単。

材料:
 ナス: 4〜5個
 玉ねぎ: 1/2個
 にんにく: 1かけ
 オリーブオイル: 大さじ1
 レモン汁: 少々
 塩: 適量

手順:
1. ナスの先に十字に(深めに)切れ目を入れ,ところどころ穴を開けておく。
 (十字に切れ目を入れると,焼きナスにした後,皮がむきやすい)。


2. 焼きナスを作る。我が家の場合,(型落ちの)ヘルシオを使って,
 ウォーターグリル,余熱なしで22分加熱すればOK。

3. ナスを焼いている間に,他の材料を準備。
 玉ねぎとニンニクをみじん切りにする。


4. 加熱せずにそのまま使ってもいいらしいが,ウチの場合,
 玉ねぎの辛さがだめな人がいるので,オリーブオイルでさっと炒める。


5. 玉ねぎが透き通ってきたら,油ごと皿にとって粗熱をとる。

6. 焼きナスが出来上がったら,粗熱を取って皮をむく。
 十字に切れ目を入れたところから,面白いように簡単に皮がむける(はず)。

7. 皮をむいたナスは,縦1/4くらいに裂いてザルに入れ,1〜2時間放置して水を切る。


8. すべての材料がしっかり冷めたら,ナスをみじん切りにする。
 みじん切りというか,包丁の重みを利用して,気持ちペースト状になるまでたたく。
 下の写真はまだ序盤。よくわからないが,ミキサーは使わない方がいいらしい。


9. ペースト状になったナスに玉ねぎとにんにくを油ごと加えてよく混ぜる。
 (玉ねぎとにんにくを生のまま使う場合は,ここでオリーブオイルを加える。)


10. レモン汁を加え,塩を少しずつ加えながら味を調整してできあがり。

冷やしたり水切りの時間はかかるけれども,
焼きナスをたたいて混ぜるだけなので,手順はえらい簡単。
余ったら,朝,トーストなんかに乗せてもグーだと思う。


合わせるビール: デュンケル,ウィンナラガー,セゾン,グーズ・ランビック


自己流レシピ0007: 冷やし冬瓜のそぼろあんかけ



冬瓜って,あまり馴染みがなかったんだけど,この夏,突然,このメニューがヒット。
出汁がしみて暖かくてもおいしいけれど,冷蔵庫で冷やして食べるのも美味い。
圧力鍋を使うと,かなり簡単。

材料:
 冬瓜: 大きめのもの 1/4
 鶏ひき肉: 100〜150g くらい
 だし汁: 200cc
 麺つゆ(3倍濃縮): 大さじ3
 砂糖: 小さじ1
 片栗粉: 大さじ1
 えのき茸: 1/2パック(なくても可)
 みょうが,小ねぎなどの薬味: 適宜(なくても可)

手順:
1. 冬瓜は種とわたをスプーンなどでこそげ取り,大きめの一口大に切って,皮をむく。
 皮は薄めにむくと,きれいな翡翠色に出来上がる。


2. 圧力鍋に冬瓜を皮に近い方が下になるように並べ,だし汁を注ぐ。


3. 7分加圧し,10分間放置。ふたを開けると下のような感じ。
 冬瓜と煮汁を分け,冬瓜だけを器に入れ,粗熱を取って冷蔵庫で冷やす。


4. えのき茸は1.5cm長くらいに切り,ほぐしておく。

5. 煮汁を大さじ2〜3くらいだけ鍋に入れ,加熱する。
 沸騰したら,鶏ひき肉を入れ,そぼろになるように撹拌しながら炒める。
 (油を入れて炒めると油っぽくなるので,煮汁を有効利用してみた。)

6. えのき茸を加えて,さっと炒め合わせる。


7. 残りの煮汁を注ぎ,麺つゆ,砂糖を加え,ひと煮立ちさせる。

8. 沸騰したら,片栗粉を倍量の水で溶いて加え,さっと加熱する。
 煮汁が透き通って,固くなったらあんのできあがり。
 あんも粗熱を取ったら冷蔵庫で冷やす。

9. 器に冬瓜を盛りつけ,あんを適量かける。
 あれば,ねぎやみょうがなどの薬味を添えて完成。

冬瓜にあんをかけた状態で冷やしてもいいが,
今回は,別々に冷やし食べる直前に冷たいあんをかけてみた。


合わせるビール: アルト,イングリッシュペールエール,イングリッシュIPA,
        イングリッシュビター

2014年8月19日火曜日

夏期講習


短い夏休みが終わりました。

今年は結構せわしなかったので,子供をどこかに連れて行く,なんてことも少なく,
持ち帰りの仕事もあったりして,あっという間に休みが明けてしまった感じです。

そんな中,札幌で初めてのビアジャッジング勉強会というのを行ないました。
会場と主催は,札幌のビアバー・Maltheads(モルトヘッズ)さん。
ここのオーナー・坂巻さんもビアジャッジで,
札幌にも数名のジャッジ資格をお持ちの方がいるとのことで,
ひょんなことから勉強会を行なうことになった次第。

クラフトビアアソシエーションの協力ということで,
実際のコンペと同じジャッジシートやプラカップを使っての勉強会でした。
テイスティングするビールのスタイルと銘柄は僕が選定して発注しました。

ふたを開けてみると,僕と坂巻さんを含め,ジャッジ資格保有者が全参加者10名中5名。
ジャッジングそのものが初めてという方も数名いらっしゃいましたが,
楽しく,かつ有意義に勉強会を行なうことができました。


使用した銘柄の詳細は,上の写真にある通り,全8銘柄。
ボトルが6銘柄,缶が1つ,そしてお店にあるケグ(樽)を1銘柄
使用させていただきました。
それなりにメジャーなラインナップ,かつ,
札幌という土地柄も反映させたセレクションになっていると思います。

こういうお題を考えるのは,実は本業で試験問題なんかを考えるのに
ちょっと似ていて楽しかったりします。

さて,勉強会は前半が1つのビアスタイルについて1銘柄をテイスティングして
個々の意見をすり合わせるというセッション。
ここでジャッジングしたビアスタイルは
  • 南ジャーマンスタイル・ヘーフェヴァイツェン
  • ジャーマンスタイル・ピルスナー
  • アイリッシュスタイル・ドライスタウト
  • ベルジャンスタイル・ペール・ストロング・エール
の4つのビアスタイル。そして後半は,1つのビアスタイルで4つの銘柄を
ジャッジングし,金・銀・銅賞を決めるという本番のコンペを模した模擬ジャッジング。
参加者10名を5名ずつの2グループに分け,それぞれで同じ銘柄をジャッジングし,
結果を比べるというもの。ここで使用したビアスタイルは
「アメリカンスタイル・インディア・ペールエール」。

結果は,両方のグループの結果がぴったり一致するという素晴らしいものでした。

ビアテイスターやジャッジをお持ちの方なら,気づくかもしれませんが,
上の写真の銘柄と,以上であげたビアスタイルは厳密には対応しないものも
含まれています。実はわざと若干スタイルから外れているものも含めていて,
その辺が見極められるかどうかも見ています。

今回はその辺りもキチンと議論できて,それなりにハイレベルな
勉強会になったのではないかと思っています。

僕も,自分のテイスティングのベクトルが客観的な基準からずれないように
時々勉強をしなければ,と思っていますが,今回の勉強会はそれ以上に
いろいろ刺激になって楽しかったですね。

札幌には年2回は帰る機会があるし,これだけ人が集まるのだったら,
ちょっと定期的にやっても面白いかな?という気がしてきました。

坂巻さん,札幌での参加者の皆様,ありがとうございました。
僕自身,すごく楽しかったし,勉強になりました。
また,是非,やりましょう!


《おまけ》
 会場のモルトヘッズの隣にある資生館小学校は,小学校6年の夏まで
 僕が通ったところで(当時の校名は札幌市立創成小学校),
 お店が入っているビルには,当時,仲の良かった友人が住んでいたりしました。
 なんか,その辺りでも不思議な縁を感じました。懐かしかったなぁ。


2014年7月28日月曜日

島心


昨日,山椒の苗とゴーヤーをいただきました。


山椒(木の芽)は,いろいろ使い勝手があると思うけれど,とりあえず,通常はバジルの葉で作るジェノベーゼソース風に加工してみました。材料はありものを利用して,普段は松の実を使うところを製菓用のローストピーナッツを使い,にんにく,粉チーズ,塩こしょう,オリーブオイルと一緒にミキサーで混ぜるだけ。


分量が少ないので,パスタには足りないけれど,ちょっとしたソースとしては利用できるので,昨日は鶏もも肉の塩焼きに添えていただきました。ほんのり山椒の香りはするけれど,本当にほのかだったので,ちょっとこれは再考が必要ですかね?独特のさわやかな香りとピリリ感が出るといいんだけれど...

さて,一方のゴーヤー。
「島心」という品種だそうで,外側の色は白っぽく,表面のでこぼこが大きい。切って中を見ると,鮮やかな若緑。


定番のゴーヤーチャンプルーも考えたけれど,色がきれいだし,さっとゆがいておひたしにしました。ちょっと一ひねりして,梅肉と和えることにしました。


たたいた梅干しとかつお節,それにちょっとのポン酢をたらして混ぜればできあがり。


鮮やかな緑色はそのまま。表面のでこぼこが大きいので,ちょっと花模様のようなきれいな小鉢になりました。ただ,もともと苦みの少ない品種だったようで,もう少し苦みが残った方が好みではあったかも。青臭ささえ残らなければ,もっとさっと湯通しするだけでも良かったかもしれません。

でも,両方ともおいしくいただきました。

木の芽はこれからも楽しめそうです。


2014年7月26日土曜日

祝成人


一昨日,7月24日は,日本地ビール協会(クラフトビアアソシエーション)の設立20周年記念日だった。協会が設立されたのは1994年の7月24日。この年の4月に酒税法が改正され,ビールの醸造免許を取得するための年間製造量がそれまでの2000kLから60kLに緩和されたことで少量生産のビール醸造が可能になった。これがいわゆる「地ビール解禁」。その数ヶ月後に地ビール協会が産声を上げることになる。

20年が長いのか,短いのかは,正直,よくわからない。
けれども考えてみたら,協会が主催するビアフェスに自分が最初に客として参加したのは,2001年なので,協会が誕生して7年後くらい。

そうなんだよな。

10年前は僕も単なる客だった。
5年前は一介のボランティアだった。

今もボランティアをさせてもらっていることに変わりはないけれど,最近は,コンペでジャッジをしたり,どうしたことか,セミナーの講師などというものまでやらせていただいている。

そういう意味では,この10年は変化が激しく,すごく早く過ぎ去ったようにも思う。

けれども,僕がビアフェスと出会った2001年から現在までを人間になぞらえると,小学校入学から成人まで,ってことになる。そう思えば,それなりに長い。

まぁ,おそらく,これまでよりもこれからの方が長いと思うし,今後,自分自身がどうクラフトビールと関わっていくのかを想像すると,楽しみなような,少し恐ろしげな感じもしないこともない。

それでも,少なくとも,ビールを通して知り合った人のつながりは今では貴重だなぁと思うし,それはこれからも大事にしたい。その意味では,楽しみの方が圧倒的に強いかな?

さて,それで,今日はと言えば,ビアジャッジの勉強会というのをやってきた。

閉店してしまった洗足のパンゲアさんで行なわれていた勉強会には,時々参加していたけれども,パンゲアなき今,やっぱりジャッジとして官能評価をするに当たり,自分の物差しが客観性を保てているかをチェックし,軌道修正するためにも,定期的にガチなジャッジングをする必要性をひしひしと感じている。

というわけで,成り行き上,発起人のような形になって,東京でのビアジャッジ勉強会復活のお手伝いをしてきたというわけ。場所は,神楽坂のラ・カシェットさん。開店前の時間を利用させていただきました。ありがとうございました。


今日,テイスティングしたのは8銘柄。まずは4つの異なるビアスタイルについてそれぞれ1銘柄をテイスティングし,各参加者がコメントをして,互いの評価を比較した。テイスティングしたビアスタイルは

  • デュッセルドルフスタイル・アルトビール
  • アメリカンスタイル・ペールエール
  • ロブスト・ポーター
  • 南ドイツスタイル・ヘーフェヴァイツェン

の4スタイル。ちなみに最後のヘーフェヴァイツェンは全員英語での議論を行なった。
(実際のコンペは国内でも公用語が英語なので,英語での表現力は重要。)

その後で,1つの同じビアスタイルについて4銘柄をテイスティングし,金・銀・銅賞を決めるという実際のジャッジングを模したセッションを行なった。採用したビアスタイルは,ある意味,王道。ジャーマンスタイル・ピルスナー。ただ,一応トラップとして,1銘柄だけスタイル外れを混ぜておいた。つまりジャーマン・ピルスナーは3銘柄。1つはミュンヒナースタイル・ヘレス。この辺のスタイルとか銘柄の選定は,なんだか本業で試験問題を考えているみたいでちょっと楽しかったりする。

ちなみに,勉強会で使用したプラカップやジャッジシートは,協会のコンペで使うものと同じものを協会のご好意で使わせていただきました。ありがとうございました。

ジャッジングの結果はここでは書かないけれども,久々の勉強会だったにしては,参加した5名の評価があまりぶれておらず,それなりに安定していたのは良かった。やっぱり定期的に続けたいなぁ,という思いが強くなった。

今後は,こんなにビールイベントの繁忙期でなければ,ブルワーさんにもぜひ参加してほしいと思うし,今回試したような英語のセッションは,やっぱりネイティブスピーカーに参加してほしい。この辺は関係者を通じて今後要相談。

それと,今回は5名中4名がジャッジ資格保持者だったけれども,今度は,ビールのテイスティングに興味がある方まで間口を広げたエントリークラスの勉強会も時々やってみたい。クラフトビールの裾野も広がるし。初級クラスと上級クラスを交互に定期的にやれるようになると面白いなぁ,と今は思っている。

というわけで,次の日程は未定だけれども,また近いうちやります。

また告知します。

興味のある方,今回,都合がつかず参加できなかった方,次はぜひ!

お待ちしています。

2014年7月17日木曜日

自己流レシピ0006: Beer Battered Fish & Chips

Beer Battered Fish & Chips


英国風のフィッシュ&チップスに比較的近い感じのもの。
オーストラリアのフィッシュ&チップスにはもう少し衣の薄いあっさりしたものもあるけれど,
こちらはベーキングパウダーも使って,ふんわりと,そして表面はカリカリに仕上げたもの。
何度か失敗を繰り返して,やっとこれにたどり着いた。
衣にはビールを使うところが特徴。
ちなみに Batter というのは,とろっとした衣のことをいうらしい。
ビールで作った衣なんで Beer Batter というわけ。


材料:

 白身魚: 350~400gくらいタラ,カレイなどのあっさりめの白身魚がベター。
       スズキ,サメなんかでもイケると思う。
       (今回は,タラの切り落としがパックで格安だったのでそれを利用)
 ジャガイモ: 適量(今回は面倒だったので,冷凍のシューストリングポテトを使用)
 小麦粉: 120g
 ベーキングパウダー: 小さじ半分程度
 塩: 少々(一つまみか二つまみくらい)
 ビール: 150g (今回は麦とホップ(発泡酒)を使用)


手順:
1. 白身魚は皮と骨を取り除き,きっちんぺーパーで水気も取っておく。

2. じゃがいもは皮つきのまま適当な大きさに細長く切る。(今回,ここは省略)

3. ボールに小麦粉,ベーキングパウダー,塩を入れ,よく混ぜる。

4. ここに冷えたビールを入れて,さっくりと混ぜ,冷蔵庫で冷やす(30分くらい)。


5. 衣を寝かせている間に,ジャガイモを揚げる。

6. 白身魚の表面に小麦粉(分量外)をまぶす。
 これをやらないと,揚げている間に衣がはがれてしまったりする。いわゆる糊の役割

7. 衣を冷蔵庫から出し,魚を衣にくぐらせてキツネ色になるまで揚げる。
 揚げ始めるとすぐにフワッと膨らむ。温度が高すぎるとすぐに焦げてしまうので,注意。


今回は,衣が若干余ったので,冷蔵庫に眠っていたマイタケにちょっと衣をつけて追加してみた。
揚がった魚は,さっと塩を振るか,タルタルなどでもいいが,やっぱり,モルトビネガーとかで味わいたい。


合わせるビール: ヴァイツェン,ベルジャンホワイト,ジャーマンピルスナー,ケルシュ,
           イングリッシュペールエール,イングリッシュビターなど

※今回から,料理に合わせて楽しみたいビールをピックアップすることにしました。


2014年7月7日月曜日

墓参

いやぁ,1ヶ月以上沈黙してしまいました。

ここ,2~3ヶ月,超多忙でここを更新する余裕もなかったので,お許しくだされ。

さて,先週,出張で函館に行った。函館は約5年ぶり。

実は,函館にはウチのお墓がある。

自分一人で来たことはなかったし,せっかくなんでちょっと思い立って,帰京する前に寄り道することにした。

函館市内から市電に乗って終点の「函館どつく前」で下車。坂を600mほど登ったところにお寺がある。ちなみに,近くには名所の一つでもある外国人墓地もある。あ,ウチの先祖は外人じゃないので,念のため。


ちょうど函館山のふもとに位置する高龍寺。お墓は墓地にある石段を登ったところにある。そのため,眺めも良く,港を一望できる(今回,天気は今イチだった…)。

 

東京で暮らし始めて17年になるけれど,自分のルーツはやっぱり北海道であり,生まれ育ちは札幌だけれども,こういう形で函館という街と関わりを持てることも幸せだと思う。

ちなみに,お寺から坂を下って,電車の停留所の近くに行くと,こんな碑もある。


まぁ,同じような石碑はひょっとすると他のところにもあるのだろうけれども,ここは箱館戦争で島田魁ら新選組の残党が孤立して最期を迎えた弁天台場があった辺りだという。町の名前もかつては「台町」と呼ばれていたらしい。まさに北のお台場。


今,自分が住んでいるのが東京の日野市で,箱館戦争で命を落とした土方歳三の出身地であることを考えると,ちょっと不思議な縁だなぁ,と思わないでもない。

今回は一人で来たけれども,いずれはウチの子供たちも連れて来たい。いわゆるベイエリアと呼ばれる金森倉庫街も近いし,北海道を代表するクラフトブルワリーでもあるはこだてビールも近いしね。


Cheers!


2014年5月21日水曜日

素材と音質の関係

発注してた CD が 2 枚まとめて届いた。陽水さんの氷の世界40周年記念エディション,それに上原ひろみの新作。

 
さて,中身はこれからゆっくり聞くとして,今日問題にしたいのは,CDの中身ではなく,規格の話。

上原ひろみは Telarc から作品をリリースしているが,日本での販売元はユニバーサル。
ユニバーサルは去年あたりから高品質なCDとして,純プラチナ反射膜を使ったハイエンドディスクとかいうのをリリースしている。これもその一つらしい。

これがよくわからない。

アルミよりも化学的に安定しているプラチナを使うから,レーザの乱反射が少なくなるので,ピックアップが正確になり,誤りが起こりにくいんだという話。これは理解できる。

しかしだ。宣伝文句には次のようにある。


プラチナ微粒子薄膜の抜群にきめ細かい特性は,CDのピットを最大限正確に,
かつ表面をきわめて平滑に形成することを可能にしました。
これにより,CDプレーヤーは記録された音楽情報を鮮度そのまま
微細もらさず読み取ることができます。
突き抜けるようなクリアネス,
極太なダイナミクス,
滑らかなタッチ,
雄大なステージ,
繊細なアンビエンス,
圧倒的なリアリティなど,
その音質はプラチナの持つ高品位なイメージそのまま。


???

「記録された音楽情報を微細もらさず読み取ることができる」までは理解できる。だから,符号で訂正しなければならない誤りが少ないってこともわかる。しかし,だからといって,クリアネス,ダイナミクス等々がなぜ向上するのだ?

プラチナを用いることで誤りが減った分,量子化ビット数を増加させて,収録可能な情報量を増やすことができるんなら,理解できない事もないが,どうやらそういうことではないらしい。

 一方,このディスクはプラチナ薄膜を使うだけではなく,サンプリングレートが高く,量子化ビットも大きい高解像度なWAVE/AIFFファイルから,マスターディスクに落とすのではなく,直接ディスクをカッティングする「HRカッティング」なる技術を使っているのだという。

音質が向上している原因はプラチナではなく,どっちかってと,このHRカッティングの方なんじゃないんですか?

ってか,カッティング技術そのものより,44.1kHz/16bit でマスタリングするのではなく,サンプリングレートが 4 倍の 176.4kHz,量子化も 24bit という高解像度でデジタル音源を作っているわけだから,こっちが直接の原因なんじゃないか?という気がするんだけど,違うのか???

純プラチナ薄膜を使ったから,初めて高解像度なHRマスター音源を得ることができたってんなら,理解できるんだけど,そんなことはどこにも書かれていない


というわけで,僕が誤解しているのかもしれないけれど,ディスクに使用した物質と音質がどう関係しているのか,ちょっと考えただけでは理解できない。

誰か,プラチナ薄膜と音質の関係,理論的に正確に教えてくれませんか?


素人にもわかるように説明しようと試みたけれど,肝心のところをごまかしてしまったために,何のことかまったくわからなくなってしまった典型的な例のようにも思えてきたけれど,どうなんだろ?


技術者を目指す諸君,一般のユーザには難しいことでもそれを平易に,かつ正確に伝えることが重要なのだよ。

ま,単に僕が誤解しているだけなら,悪いなぁと思わないこともないけれど,そういうミスリーディングを起こしかねない表現を使うのは,やっぱ感心しないよねぇ。


2014年5月2日金曜日

若づくり

夏物の薄手のジャケットをクリーニングに出していた。ちょっとピンクがかった薄い色のジャケット。そうそう,右のプロフィール写真で着ているやつですわ。

行ったのは,近所にある古いクリーニング屋で,伝票もいまだに手書き,ものによっては仕上がりが2週間以上先になるといったような,いまどき化石のようなクリーニング屋。しかも,洗濯自体はここでやっているのではなく,一日数回,ピックアップと配送が入っているような感じ。ただ,他よりちょっと安いのだけが魅力。

で,前に他のスーツやらなんやらと一緒にこのジャケットも預けていたんだが,前に取りに行ったときに他の物は全部終わっているのに,これだけまだ届いていなかったんで,昨日取りに行った次第。

で,ちょうど受け取った時に,クリーニング担当のおばちゃんが配送にやって来て,次のような会話になった。以下,赤がおばちゃん,緑が僕。

  「あら~!きれいな色のジャケット!!」

  「そうですか?ありがとうございます。」

  「これなんかだと,下はどんなん合わせるんですか?」

  「え?…えっと,やっぱり薄い色のパンツですかね?ただ,ジーンズなんかも多いけど。」

  「へー。若い人はいいわねぇ,こういうの着こなせるから。」

いやいや,着こなすとか,そんなんでなく…大して珍しいものでもないとは思うが。

てか,そもそも,もうそんなに若くない。しかも,ちょうど昨日また一つ歳を重ねたしさ。
まぁ,少なくとも,おばちゃん達よりはいくぶん若い(と思う)が…

ただなぁ,昔から歳より若く見られることが多いんだよねぇ。
学生のときなんか,ある先生に

  「コジマ君は,顔がコドモなのよね~」

とか言われる始末。

ふん,すいませんね。微妙に若づくりでさ。


追伸: そういえば,「若造り」ってイカの塩辛あったね。あれって北海道ローカル?


2014年4月27日日曜日

感謝

 ヨメが事情により,昨日から実家に帰りました。

あ,別に特に深い意味はないので,ご心配なく (^^;
11連休だし,それを利用したということで。
ただ,僕は仕事があるし,子供も学校を休ませるわけにはいかないんで,同行しなかっただけのこと。

子供たちは,5/3 から4日間だけ,札幌に帰る。
一方,僕は5/6から普通に授業が始まるので,北へは帰らず,全然連休感もない。

そんなこんなで,昨日から来週の金曜まで,僕と子供たち2人の家族3人になります。
居酒屋と~ちゃん,一週間連続営業www

いやいや,言うほど楽じゃない。
世の中が連休とか言ってる割には,平日は朝から授業があったりするし,
帰りだって会議があったりすると必ずしも早いわけじゃない。
ちなみに,この土日はグランビエール2014でボランティアもすることになってる。
そんな中,炊事,掃除(はたぶん適当にサボる),洗濯,アイロンがけ等々,家事を全部こなさなくちゃいかん。
というわけで,今回はボランティアは昼で切り上げ,夜の打ち上げも全部不参加 (ToT)

まぁ,しかし,僕がふだん出張で出かけてたりして呑み歩いてる間はヨメはこれら家事のすべてをやってるわけだ。彼女だって仕事しているのにもかかわらず,だ。しかも,僕が一年間,いなかった時もあるしさ。

そう思うと,ボヤいてる場合でない。

ヨメのふだんの偉業に感謝。

一週間,子供たちと楽しくやろう。


2014年4月26日土曜日

会議の招集に関する一考察

会議。
必要なのはわかるけれど,長いのはご勘弁。
それに,二つも三つもバッティングすることもあったりするのも困りもの。

もちろん,自分が招集をかける場合もある。
自分が招集をかける場合,ホントに全員に集まって欲しいときには日程調整をする。
だけど,日程が最初から決められていて調整が行なわれない会議ってのもある。
年度初めのこの時期は,特に日程調整されない会議が多いようにも思う。

定期開催のものは別として,日程調整しない会議は出なくてもいいんじゃないかと思う。
だって,出てほしかったら,調整するでしょ?ふつう。
このことを理論的に正当化してみる。

まず,次の命題を真とする。

全員が出席する必要があるならば,日程調整を行なう。

これって普通のことだと思うし,この仮定が崩れると以下は無意味 (^^;;
すると,その対偶も真である。すなわち,

日程調整を行なわないならば,全員が出席する必要はない。

ね?ということで,日程調整がなければ,別に僕はいなくてもいいわけだ。
これを次からの行動原理にしようと思う。

自己流レシピ0005: たけのことにしんの炊き合わせ

たけのことにしんの炊き合わせ


学校の裏山で採れたたけのこを使った一品。旬の味覚。いろいろな調理法がある中でも,大好きなニシンとの炊き合わせ。ホントは身欠きにしんを使うんだけど,一日水にうるかしたり(*)ちょっとめんどくさいので,今回は近所のスーパーで入手できた一夜干しを利用。だしは使わず,ニシンの香りでいただく。調理時間は20分足らず。シンプルに食材の味を楽しめる。シャキシャキのたけのことホロホロのニシンの触感のコントラストもたまらない。

(*) 北海道弁。ここでは,水に浸して戻すというような意味。うるかした状態になることを「うるける」などともいう。

材料:

 たけのこ: 下ゆでしたもの 300g くらい(今回は採れたたけのこの半分を利用)
 ニシンの一夜干し: 半身を2切れ
 醤油: 50cc
 みりん: 大さじ2
 砂糖: 大さじ2

手順:
1. たけのこは半月切りに,にしんは一口大に切る。

2. 水を沸騰させ,一口大になったにしんを投入し,軽く下ゆでする。油臭さをとることが目的なので,煮すぎないように注意。1分もあれば十分長い。煮すぎると身が崩れてしまう。

3. 鍋に水1カップ,醤油,みりん,砂糖を入れ,煮立てる。


4. 軽く煮立ったら,中火にして,まずたけのこを,その上ににしんを投入。にしんが下になると煮崩れてしまう危険あり。


5. 落しぶたをして,中火のまま 10 分煮たらできあがり。ちょー簡単。


ちなみに,醤油を減らして,味噌で煮るバージョンもあり,どっちかってと,そっちの方が,故郷の味に近い。それはまた今度ね。

2014年4月11日金曜日

201403Melbourne #4:変革編

僕がメルボルンを訪れたのは2年ぶり。しかも前回はシティにいたのは2日間くらいだったので,あまりブラブラできませんでした。

この2年~3年の間,僕の知らないうちにメルボルンにもいろいろな変化が起きていました。

100円ショップのダイソーが Bourke St. にできたのはなんとなく聞いていたけれど,メルボルンセントラルの QV の中と Flinders St. にも新店舗ができていました。ちなみに置いてある商品は日本とまったく同じ。パッケージも日本語のまま(^^;; 
4年前,僕が暮らし始めた当時に,こんな100均があればどんなに楽だったことか。それにいかに日本の100均品質でも,ここでは多分それなりのクオリティ(^^;; ネックは100円ではなく,2.80ドル均一だというとこですが,それでもこの値段で同じクオリティの代替品は手に入らないだろうから,結果的に大助かり。多分,その辺を見越した絶妙な価格設定なんでしょうね…

この他、Lonsdale St. にユニクロが出店予定だったり,市内からは少し離れているけれど,無印良品もあるらしいので,我々にはますます暮らしやすいですね。移住か!?

食の方でも,Flinders Lane からちょっと入ったとこにつけ麺屋さんができてました。しかも,何とここでは、Thunder Road BrewingFull Steam が呑める
数多ある寿司屋などとは違い,しっかりした日本人経営の店で,お味の方も本格派。魚系出汁の味が美味でした。 そして、ビール。 CBD からは少し離れていますが、トラムで20分ちょいの Clifton Hill というエリアに,新しいブルーパブができてました。その名も The Clifton Hill Brewpub。そのまんまだけど(^^;;
ちゃんとここで醸造したビールを出しています。
常時 3 種類のビールを醸造しているらしいんだけど,なぜか僕が行った時はペールエールしかありませんでした…


醸造計画はどうなってんだ,とか,ちょっと言いたくはなりますが,ま,この国ではそれもご愛嬌(^^;; 次の楽しみにしたいと思います。

この他,公共交通機関を使う時に,かつてあったメットカードが廃止されて ICカードのmyki に統一されていたり,港(ドックランズ)の方には大きな観覧車が建っていたり,と,どっかの国と似たような変化もありました。 
 
 
やっぱ,ベイエリアには高級住宅と観覧車は欠かせないんですかねぇ~。
人間の遺伝子に組み込まれた習性なんだろうか??
 
というわけで,4 日間連続のレポートも今日で終わり。
今年はもう一度,帰省する機会があるので,楽しみです。