2014年11月1日土曜日

嗅覚

タスマニアに行くと言ったら,日豪を問わず,多くの人から Moo Brew に行けと薦められた。

というわけで,行ってきました。ホバートの北東,Bridgewater にある Moo Brew
ホバートの Brooke Street Pier から,MONA行きのフェリーに乗り,30分。
そこから車で10分くらいで Moo Brew に着く。ちなみにフェリーはこんな感じ。


牛?
ちなみに,右上の方に羊が数頭見えているんだが, これはオブジェ。
子供なんか乗って遊んで楽しそうだった。僕も乗ったけど :-P

MONAってのは,Museum of Old and New Art の略で,美術館,ワイナリー,レストラン,宿泊施設などが集まった複合施設。 美術館は少しエキセントリックなコンテンポラリー系。

ブルワリー見学は毎週金曜日の 12:45 からということで,あらかじめブッキングしておいたんだけど,前日にブルワリーのスタッフから直接メールで連絡が来た。で,それによれば,フェリーを降りたらスコットが待っているから,というわけで,スコットの車でブルワリーへ。
(ちなみにスコットはこのページの右の男性。)


Moo Brew のビールは,パッケージのアートワークにも特徴がある。
ちなみに,上の写真にあるのはピルスナーのラベルに使われているもので,その名も Alien Skull。これらのアートワークはオーストラリアのアーティスト John Kelly によるものだそうだ。
ちなみに,ラベルは銘柄ごとに違う。ペールエールはこんな感じ。


もっと何人も見学者がいるのかと思ったけれど,今回は僕と同行した電通大の I 先生2名だけ。
なんと結果的にプライベートツアー。 そりゃ,個人あてにメールで連絡が来るわけだ。
ということで,スコットといろいろ話しながらじっくりと見学&試飲を楽しんだ。なんとも贅沢。2時間くらいじっくりと話をしながら試飲させていただいた。


以下,簡単にビールの紹介を。カッコ内はラベルのアートワークのタイトル。
(ちなみにラベルのアートワークはこちらでも見られる。)
  1. Pilsner (Alien Skull)
    ドイツ産の Spalt というホップを使用したピルスナー。クリスピーでクリーンな苦みとノーブルホップの香りが心地よい。モルトフレーバーとのバランスもいい感じ。
  2. Pale Ale (Dark Rainbow)
    アメリカンペールエール。ホップは,タスマニアで品種改良したカスケードとセンテニアルを使っているとのこと。シトラス系のフルーティなアロマと苦みが特徴だけれど,嫌味はない。
  3. Belgo (Cowboy)
    アメリカン・ベルゴスタイルペールエール。ベルジャン酵母のスパイシーな香り,フルーティな香りに少しフェノーリックなアロマも加わった複雑な香り。それでも尖った感じはなく,ドリンカブルな印象。
  4. Hefeweizen (Setting Sun)
    南ドイツスタイルの伝統的なヘーフェヴァイツェンだが,濁りは弱め。香りはバナナとバニラを思わせるフェノーリックなアロマが楽しめる。ボトルだったせいもあるけれど,泡持ちはそれほどよくなかったかな?
  5. Dark Ale (Bubbles)
    スタイルはアメリカンブラウンエールということ。確かにホップアロマがモルトアロマに負けず利いている。ただチョコレートを思わせる深いローストアロマもあってモルトの特長を存分に味わえる出来になっていると思う。
この5銘柄がここのレギュラー。このほかに,限定醸造の Smash Beer というのも試飲させてもらえた。実は 2 週間後にホバートで Tasmanian International Beerfest というのが行われるらしいんだけど,そのために作ったビールだそう。なんていう素晴らしいタイミング。

このビールは,タスマニアで新しく開発されたエニグマ(Enigma) というホップを使ったエール。情報理論屋,情報セキュリティ屋には何とも心惹かれるネーミング。

このエニグマ,白ワインを思わせるような香りが特徴で,飲んだ感じは,スパークリングワインのようだった。ただ,ドリンカビリティが高く,シーフードだけではなく,いろいろな料理にも合いそうな感じ。スコットによれば,これはフェスティバルの後,缶ビールとしてオーストラリア全土にリリースするような計画も考えているとのこと。オーストラリアのクラフトブルワリーも頑張っている。応援したいですね。

見学の最後に,お土産として,これも限定醸造の Imperial Stout をもらった。2500本限定でシリアル番号が打ってある。これはもったいないので,日本まで持って帰りたいと思う。 後でボトルショップで見たら,330ml のボトルで25ドルもする代物だった。かなり楽しみ。

さて,せっかくなので,スコットに,ホバートで行くべきパブ,レストラン,ボトルショップなどを教えてもらった。いろいろ教えてもらったんだけれど,そのうちのパブ1軒は僕の滞在しているホテルの真向い,レストランはそこの角を曲がったところ,ボトルショップに至ってはホテルの1階から直結だった。

我ながらなんという嗅覚

それを知らずにホテルをブッキングしたんだけどねぇ。

テイスティングにも旅にも嗅覚を磨いておくことは大事だね。

というわけで,残りのホバート滞在も楽しめそうです。

Thanks a lot, Scott!!


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