2009年11月27日金曜日

紙の手

えー,フランスのアンリの話ではありません。カミ違い。
今日は,午後から国立情報学研究所で行われた第8回マルチメディア情報ハイディング研究会というのに行ってきました。自分の研究を進める上でも,いくつか収穫はあったし,話を聞きながら,いくつかアイディアを整理することもできました。
面白かったのが招待講演。富士通の阿南泰三さんによる紙の暗号化技術の話。技術的なことは省略するけれど,紙の上に印刷された情報にパスワードで鍵をかけようという内容です。技術そのものは昨年プレスリリースされているものですが,今年,携帯電話などでも閲覧できるようになったそうで,来年度から住民票や印鑑証明などでも実用化されるようです。端的に言えば,公開したくない情報を画像変換した後,スクランブルをかけて,なんだかわからない画像に変えてしまうというものです。それをスキャンしたり,携帯電話のカメラ機能で写して,あらかじめ決められたパスワードを入力すると,スクランブルされた情報が復号化されて見えるようになる,ということです。
これ,いいじゃん。個人情報保護法が制定されて,企業や学校で個人情報の取り扱いがシビアになったわけだけれど,ちょっと行き過ぎの感があったからね。やっぱり学校でクラス担任なんてやっていると電話連絡網や住所録が使えないというのはかなりやりづらい。これだと,連絡網作って,電話番号は全部スクランブルかけて印刷して配れるもんね。あの法律の後,ウチの学校では,緊急連絡を学生の携帯電話向けに一斉送信するシステムを導入したりしていたけれど,いろんな意味で使いづらかった。コストもかかって,今は最初と違うサービスを導入しているし......これだ,これ。校長裁量経費で来年度から導入できないかなぁ??
そういえば,ウチで最初に導入した一斉メール送信サービスも富士通の子会社のものだったな。ひょっとして,富士通はこの業界に活路を見出してる???

0 件のコメント:

コメントを投稿