2009年6月15日月曜日

当時の面影は…

えー,昨晩アップしようと思った話を諸般の事情によりアップできなかったので,一日遅れで書きます。








今日(14日)から水曜日まで,4日間の日程で福岡と宇部に出張です。今日は早朝に家を出て,午前中のうちに博多に着きました。今日から3日間,九州大学西新プラザで「log P の情報学」という研究集会があり,それに出席します。久々に純粋な研究の香りを堪能できそうです。仕事に疲れた脳をリセットしたいと思います。研究会は13:30からで,少し時間があるため,ホテルにアーリーチェックインして,博多の少し北,松本清張の「点と線」の舞台となった香椎駅近辺を散策しようと思い,電車で出かけました。
香椎のあたりは小説の面影はもうない,という話でしたが,確かにその通りでした。上の4枚の写真は,左からJR香椎駅とその前の路地,西鉄香椎駅とその前の路地を写したものです。右上の写真に写っているタバコ屋は東映の劇場版で果物屋だったところだとか。どちらの駅舎も新しくなって昭和の匂いはしませんね。残念ながら。ちなみに右下の写真の道(ラーメン屋と釣具屋の間の道)を少し行って右に折れ,道なりに歩いて行くと香椎海岸に出ることができます。










上の4枚の写真は,西鉄香椎駅から海岸までの道すがらの風景,最後の写真が香椎海岸です。左上の写真のように駅から少し歩くと,もうほとんど更地になっています。これから何か建つんだろうか??立っているのは比較的新しめのビルなんかが多いんですが,右上の写真に写っている「香椎中央商店街」は昭和の香りプンプンでいい味を出していました。左下は海岸に出る途中で渡る「御島橋」。よく見ると昭和11年3月と銘打たれています。小説の当時,昭和30年代にもこの橋はあったと思われますね。まぁ,今はほとんど橋という印象ではありませんが...香椎海岸もかなり整備が進んでいて,リゾート地風な風情ですね。海岸沿いに大きなマンションが建っていたりして,殺風景なイメージとは程遠い感じです。










香椎海岸から西鉄香椎駅に戻って,西鉄電車で市内へ戻りました。上の写真のように西鉄電車はちょっと昭和の香りです。最後の写真は,昼に食べた「めんちゃんこ」です。もつ鍋に麺が入った,時間のない旅行者にはもってこいの代物ですね。
午後からの研究会は,本当に頭のリセットになりました。普通の人には log P って何??って感じでしょうが,確率の対数をとったもの,対数尤度と呼ばれるものですね。これは,統計学や情報理論,学習理論なんかで非常に大きな役割を果たすものです。この研究会は,物理学者,数学者,数理工学者(と言っていい??),統計学者,情報理論の研究者などが集まって,好きなことを話すという,ヒジョーに魅力的な内容で,はるばる来てよかったと思わせるものでした。ボクは現在の研究テーマである系列とか通信の世界に入る前は,神経回路とか学習をやっていたので,懐かしい方々にも久々に再会できました。
終了後は懇親会。最後は,京大の田中さん,名工大の和田山さん,統数研の池田さん,和歌山大の葛岡さんと12時近くまで中洲で飲んでました。これが昨日のうちにアップできなかった理由です。あしからず。

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