2019年10月28日月曜日

20年

先週,10月20日から24日まで,中国の広東省東莞にある東莞理工学院で開催された国際会議 IWSDA'19に参加してきた。この国際会議は,通信のための信号設計とその応用に関するワークショップで,2001年に第1回が開催されて以来,今回で9回目になる。中国ではこれが4回目の開催,それ以外では日本で4回,インドで1回開催されている。


実は,僕はこの会議の皆勤で,9回の会議すべてに論文が採択されて出席もしているのは,どうやら一人だけらしい(ただ,僕の場合もうち1回は筆頭著者ではなく,学生との共著だが)。

というわけで,どうやら僕はこの会議においては重要人物の一人らしく,たびたび名前はアナウンスされるわ,会議に組み込まれていたHuaweiとの夕食会では,学長やHuawei関係者と同じ席に通されるわ,とナゾな歓待を受けた。ま,その分,また仕事しろということなんだろう。

これまでも僕は2009年に福岡で開催された第4回,2013年の東京での第6回,2015年インドでの第7回でプログラム委員長,前回2017年札幌開催された第8回では実行委員長を共同で努めているから,まぁ,ここではVIPなんだろう。ちなみに,次回も何かよろしくね,なんてことを言われたからきっとまた何か仕事が降ってくるに違いない。

ちなみに次回は2年後の2021年でこのワークショップが誕生してちょうど20年の契機。場所も初めてアジアを飛び出して英国のエセックス大学での開催が決定している。

ちなみに今回,会議のエクスカージョンでは,虎門鎮のアヘン戦争博物館のほか,Huaweiが東莞に建てた新社屋にも行くことができた。ただ,中までは見られず,Huaweiが城を建築したとかチマタでささやかれている施設を眺めるだけだったんだけど....


金持ちの考えることはわからん....

2019年8月20日火曜日

深読み

伊勢角屋麦酒の鈴木成宗社長の著書「発酵野郎!」(新潮社)が出版されている。
すでに大きな注目を浴びているが,ボクもじっくりと読んでみた。2回。
1回はまず通しで。2回目は気になったところをチェックしながらじっくりと。

鈴木さんは日本のみならず海外でも活躍するビアジャッジでもあり,僕も海外の審査会で度々ご一緒させていただいている。僕が主催するビアジャッジングの勉強会に参加していただいたこともある。鈴木さんの車で伊勢を案内していただけたのはもう7年くらい前になるかな?歳もほぼ同じ(鈴木さんが1コ上)なので,それなりに親しくさせていただいているつもりだ。

通しで読んで思ったのは,鈴木さんはやはり学者肌だということ。事実,社長業の傍ら,三重大学で博士の学位を取られているし,いい意味でも悪い意味でも,僕らのメンタリティーに近い。多分,僕より学者に向いている。

著書の中には,僕が普段学生に言っていることや今後伝えたいことも多い。それに,ビール業界においても注目すべき内容が少なくない。

ぜひ多くの方に目を通してほしいので,僕の気になった部分を僕なりに咀嚼しながら少し紹介しよう。

まず,僕自身も学生たちに伝えたいことについて。

「ビールの世界も他のモノづくりと同じで,少しでも妥協すれば一気に味は落ちる」
これはアカデミックな世界における研究や産業界における開発でも同じだ。研究やものづくり,うちの学校でいればロボットコンテストやプログラミングコンテストなどに携わる学生たちにはぜひ肝に銘じてほしい。

研究に役立つという意味では,次のような記述もある。鈴木さんが学生時代に恩師からいただいた言葉だ。
「最善をつくすために考え尽くしたのか?必要な材料を集めたのか?当てずっぽうでやるな。ファクトにもとづけ。」
研究や開発は事実の積み上げに基づく。特に工学においては。

努力も重要だ。鈴木さんが最初にビール醸造を始めた頃の話。
「そもそも知識がないので,文献を片っ端から読んで勉強した」
地道な努力は絶対に無駄にならない。その量が人よりも多ければ,その努力量こそが個性になりうる。

ビール造りがうまく行かなかったときの対処法について。
「経験やデータをもとに因果関係をはっきりさせるが,それらがなければ一つずつ探る」
これなんて,プログラミングにおけるデバッグそのものだし,研究や開発が行き詰まったときの対処法にもそのまま言えるだろう。

人間の成長には,その人自身の努力が重要なことは言うまでもないが,出会いも重要だ。
「多くの人は素晴らしい人や人生を変えかねない人にすでに出会っている。重要なのは自分がそれをつかむかつかまないかの差。」
僕自身も自分のターニングポイントとなったときには重要な出会いがあったよなぁと思うし,今の僕を形作っているのは大学の教員になってから出会った人たちと,彼らと共有した経験に他ならない。チャンスは自分がつかんで初めてチャンスになる。眺めているだけで何かが降ってくるような奇跡はそうは起こらない。

また,次の言葉は僕自身がかつて恩師からいただいた言葉と似ていたのでハッとさせられた。鈴木さんがある経営者から言われた言葉だ。
「あなたに足りないのは自らを過信することや」
前にもココで書いたような気がするが,僕が恩師に言われたのは「謙虚に,だが大胆に。」ということ。自信をもって前に進むべき,しかし,傲慢になってはいけないということだ。ただ,言った本人はあまり覚えていないんだそうだけど...。

学生に限ったことではないが,積極性に欠けるあまり本来の能力を十分に発揮できない人をよく見る。鈴木さんが初めて英語で海外の審査会に行ったときのこと。
「何かやりたいときには実力が伴わなくても手をあげるべき」
そのとおりだと思う。実力は経験とともに備わる。日本人が海外で活躍できない一因もここにある。出る杭が打たれるとは限らない。自信を持つことは悪くない。
こんな記述もある。
「他のビールを認めた上で「俺のビール最強」という醸造家が生き残っている」
これこそまさに,謙虚さと大胆さを持ち合わせている好例だろう。

経験値という意味では次の記述も興味深かった。
「料理は時間と分量と温度を間違えなければ誰でもできる。科学の実験だよ。」
「マニュアル通りにやれば,誰でも70点ぐらいのビールはつくれる」
僕はよく料理をするが,昔はレシピを見ながら慎重に作っていた。まさに科学実験。ただ,そのうちに勘が働くようになってきたし,自分なりのアレンジも効かせられるようになってくる。これが経験値。これは研究の世界でも同じ。最初は教科書どおりにしかできなくても,経験を重ねると独特の勘が働くようになる。それにより,他と違う何かが生まれる。これがアマチュアとプロの違いなんだろうと思う。ま,ボクの料理は家庭内のものなので,あくまでもアマチュアだけどね。

ちなみに僕は自分のことをwell-educatedな数学のエンドユーザと呼ぶことがある。その意味で興味深かったのが,次の記述。
「ビールの品質改良を突きつめると引き算と足し算。積分といえども掛け算の無限の足し算であり,掛け算は有限の足し算の集まり」
やっぱり鈴木さんは理系の研究者だ。たぶん,いい教員にもなれる。そんな鈴木さんに「小嶋センセイ」とか言われるとちょっとこそばゆい(ちなみにカタカナ表記の「センセイ」はボクの中では漢字で書く「先生」の謙譲語である。)。


ビール業界,特にクラフトビールを取り巻く状況に関しても注目すべき記述が多い。
前世紀末,いわゆる第一次クラフトビールブームの頃の状況について,こんな記述がある。
「クラフトビール文化が醸成されておらず,お客さんの舌も肥えていない」
「多くの造り手が素人だった」
「オリンピックやサッカーのワールドカップならまだしも,AIBAで金賞と言っても1000人にひとりも意味を理解していない」
などなど。今は,全国に次々にビール醸造所ができ,その数は400に及ぶ。メディアにも多く取り上げられるようになり,何度目かのブーム再来とも言われている。ただ,それでもマーケットシェアはせいぜい1%そこそこだし,新しい醸造所の中には品質に問題を抱えるところも少なくない。上のような記述は程度の差こそあれ,依然としてそのまま今の時代にも当てはまるのではないだろうか?

そして彼はこうも書く。
「狭い市場を狡猾に取り合うよりも,パイを大きくすればみんなが幸せになれる」
僕もそう思う。というか,これこそが健全な自由競争の下地になるんだと思う。ちなみに研究においても,僕らが論文を発表するのは,思想を共有(シェア)することが目的であってまさにこれに当たる。情報共有の果てに発展がある。


伊勢角屋麦酒は今では世界的な評価も手にし,出荷数も右肩上がりで成長を続けているが,そのような状況の中でも鈴木さんは新しいチャレンジをやめない。
「日本らしさを前面に打ち出したビールをつくってみたい」
とのこと。実は,ボクなんかも時々,「そろそろ日本独自のビアスタイルを作ってもいいのではないか?」と話すことがある。ただ,ビアスタイルは明確に定義された「ものさし」でなければならないが,おそらく,ここで鈴木さんがおっしゃっているのはもっとアナログというか情緒的なものなんじゃないかと想像する。日本のブルワリーの中には日本固有の副原料を使ったり,伝統的な味付けにあったビールを模索したりする動きは確かにある。でも,そうではなく,日本人にしかわからない「日本風」なもの,がビールで表現できたらおもしろいなぁ,と思う。ぜひ,鈴木さんには挑戦していただきたい。たぶん,ビアスタイル的にはどこに入れていいのか迷うものになるだろうけど。


ということで,書籍全体を2度にわたって通読したが,非常に楽しく読むことができた。ぜひ,みなさんも手にとってみてほしい。ビールに興味がなくても,未成年の学生さんでも,必ず何か,感じ取れることがあるはずだ。

ちなみに,秋にはボクの本も出る予定です。
これについてはまた別の機会に。


追記:巻末にはビールの醸造プロセスやビアスタイルに関する補足があった。
ポーター(イギリス発祥の黒ビール)のところでは,ポーターはローストした麦芽を用い,一方,アイルランド発祥のスタウトは発芽しない大麦を焦がしたローストバーレイを一部使用すること,さらには,これの二つのスタイルについて醸造家の間でも両者の線引きが曖昧,であると書かれていた。やっぱ,そうですよねー。


2019年7月21日日曜日

オクトパシー

この6月,7月は何だかすごく忙しかった。
ウチの学校は4年生で企業や大学でのインターンシップが必修で卒業要件になっている。全員が最低10日間の実習を行なうことが必要。今年は4年生の担任をやっているので,かなりの時間を企業と学生のマッチングや学生の履歴書など提出書類の確認などに費やした。

ちなみに僕の仕事の中心はやっぱり研究と授業。これは一つと数えよう。それ以外に4年の担任。この他にもウチの学校の中でそれなりに責任のある仕事を2つ引き受けている。つまり,学校の中の仕事は4つ。負荷は4等分ではないけどね。

一方,学校の外での仕事もある。全国高専プログラミングコンテストの委員がその一つ。それ以外にも学会関係で負担の重い仕事を2つほど引き受けている。それにご存知のかたも多いと思うがビ◯ル関係のものもある。

ということで,数えてみたら8足のわらじ。

タコじゃん。


2019年7月6日土曜日

質問の妙

NHKのスポーツ中継を見ていて思うことがある。
(今,ウィンブルドンの中継を見ながらこれを書いている。)

NHKのスポーツ中継アナは,ときどき,解説者から視聴者に向けて言ってほしいコメントを引き出すような絶妙な質問を投げることがある。これは特に,その競技に明るくない視聴者に対しては,試合の流れや見どころを理解する上でこの上ない助けになる。単に事実を伝えるだけでなく,スポーツ中継という映像コンテンツに対して,すばらしい付加価値を与えていると思う。特にテニスやサッカー,ラグビーなどで顕著だ。

おそらく,アナウンサー自身が,そこを指摘することができる程度の深い知識を持っている。だから,解説者からそのコメントを引き出す質問ができる。本当にプロの仕事だと唸らさせることがある。

なぜか,民放のスポーツ中継を見ていてそれを感じることはほとんどない。というか皆無。なにが違うんだろう?

実はこれって,僕らが入試で行なったり,ウチの学生たちが進学や就職で受ける面接と似たところがある。いい面接官は,受験者から聞きたいことを引き出すような質問,受験者が言いたいと思っている答えを引き出すような質問をする。それによって,その受験者にとっても悔いがなく,面接者にとっても必要にして十分な内容を引き出すことができる。これによりフェアな選抜が行なわれる。

NHKのスポーツ中継では,アナウンサーと解説者のやりとりで,そういうツボを感じることがしばしばある。深読みし過ぎかなぁ?と思わないでもないけれど,僕らが受験生に質問する場合には,そういうところを狙っていたりするから,ひょっとしたら同じようなことを気にかけているんじゃないかと思うこともあるし,中継を見ていて,明らかに,「あ,ここ,やったな?」と思うポイントがある。

ホントのところはどうなんだろうねぇ。

僕の深読みしすぎ?

それとも,職業病?


2019年7月5日金曜日

再生

今日,仕事で使っているMacBookAirに異変が。

一瞬,動作が異様に遅くなったので,キモチ悪いからとりあえず再起動をかけてみた。

で,立ち上がってみると,画面上のアイコンが異様に小さい。ポインタなんてどこにあるかわからない。解像度が異様に高くなっているらしい。

こちとら老眼なんだから勘弁すれよ

というわけでディスプレイの解像度を変更しようとしてみると,2880×1800しか選べない。つまり,どうしようもない。さらにはオーディオ出力も見つからないとか言われている。

うーむ,これはおかしい

ということで,時間ももったいないのでサポートに電話。
で,指示を受けながらいくつか試してみたんだが解決せず。

結果的にどうなったかというと,OSの再インストール。
ま,ディスクをまっさらにするわけではなかったのでデータは残るんだが,怖いので,大事なものだけ一旦避難して再インストール。

勘弁すれ

というわけで,図らずも残業と相成りました。

再インストール中にいろいろ用が足せたからいいんだけどね。

何だったのかなぁ....


2019年6月9日日曜日

民泊

この一週間,カナダはバンクーバーに出張で来ていた。目的は第14回有限体とその応用に関する国際会議(Fq14)に参加するため。

航空券とホテルは3ヶ月近く前に確保していたのだが,バンクーバーのホテルはかなり高い。特に会議の会場であるSimon Fraser University のウォーターフロントキャンパス周辺はとんでもなく高い。ということで,ネットで探して,電車で30分くらいのリッチモンドという地域にあるアパートタイプの宿を確保していた。

ところが,ホテルをブッキングした後,届いたメールにはこんな一文が書いてあった。

このホテルにはフロントがありません。
宿泊前に事前に直接連絡してチェックイン方法を確認してください。

....なんやと?

まぁ,そんなこともあるのかねー,くらいに思って2, 3日前に電話すればいいのかいな?くらいに思っていた。ただ,ホテルを予約したサイトからテキストチャットができそうだったので,とりあえず連絡してみた。

俺は宿についたら,どうすればいいんだ?

と。
すると結構電光石火にリプライが届き,次のように指示された。

フロントドアにあるキーパッドで#XXXを押し,
建物に入った後,16階の16YY室が部屋なので,
ドアのキーパッドでパスコードZZZZを押したら部屋に入れる。
部屋に入るとテーブルの上にカードキーが置いてある。

なんか,秘密工作の指示みたいだ....

で,ホテル前に着き,ドアのそばにあるキーパッドで指示された#XXXを押すと呼び出し音が鳴るものの,ドアの鍵が開く気配はない。何度か繰り返すが同じ。

んんんん,困ったなー

と思っていたら,中から出てくる人がいたので,無事,建物には侵入。

ということで,エレベーターで16階に上がる。
自分に割り当てられた部屋16YYを見つけると,そこにはこんなキーパッドが。


ということで,教えられたパスコードZZZZを押すと中に入れた。
部屋に入るとたしかにテーブルにはカードキーが置いてあり,

(ちなみに,このテーブルクロスも微妙...)

なるほど,次からはこれで入れるのね?と納得はできた。

でも,建物のフロントドアは開けられないままだよねー,と不安になったので,部屋からネットに繋いでまたチャットで聞いてみた。

偶然,建物には入れて部屋までは来たけど,建物のドアの開け方が
イマイチわからんのよねー

と聞いてみたら,これからロビーに行って教えるから,そこで会おうと。

ということで行ってみたら,中華系のオバちゃんが参上。
で,建物のドアの開け方も教えてもらったのだが,次からはカードキーをスワイプすれば開くと。何だよ,じゃ,このカードキーが全部解決するのね。
と思ったら,これまた違うらしい。

与えられたカードキーは,建物のドアと,プール,ジム,ホットタブ(共同のジェットバスみたいなやつ)に入るために使い,部屋に入るときはキーパッドでZZZZを押せと,

えー,まじーー。

で,後から気がついたのだが,この設備はいわゆる高級ホテルの一室で,そこをこのオバちゃんが買い取っているだかリースで借り受けているだかして,民泊みたいに又貸ししている物件のようだった。確かに上のドアの写真にも "PRIVATE" って書かれていたっぽい痕跡が残っている。

で,1階まで降りれば,廊下を伝ってホテルのロビーまで行けるので,フロントドアが開けられなくても,ホテルの正面玄関から入れれば,自分の部屋までは行けるので,ぶっちゃけ,建物のドアの横にあるキーパッドで #XXX なんて押す必要はなく,自分の部屋のパスコードZZZZだけを知っとけばいい。

だったら,最初っからそう言おうよ。

さらに,このホテルの通常の宿泊客はカードキーで部屋も共同設備もドアもすべて開けられるのだが,この民泊みたいな部屋に関しては部屋に入るときだけカードキーが通用せず,パスコードが必要らしい。

部屋自体はダブルベッドルーム+ダブルバスルームでキッチンと洗濯機完備なので6泊する身からしたら身に余るくらいの設備。それなりに快適。ジェットバスも楽しかった。ただ,ホテルではないので6日間,部屋のサービスは一切入らない。チェックアウトも指定の時間までにカードキーを放置して部屋を出るだけ。

まぁ,気楽でいいけど,この手の経験は初めてかもなぁ。

さらに後から気づいたんだが,このリッチモンドというエリアはアジア系の住民が半数以上を占めるらしい。確かに部屋にもこんな微妙なカレンダーがあったもんなぁ。


それなりに長く生きてきたつもりだが,まだ知らないことは多いなぁ.....

2019年4月24日水曜日

Connected

4月の頭から,仕事で使っているデスクトップPCが学内LANにつながらないという問題が起こっていた。正確には有線LANにつながらないだけなので,とりあえず無線LANで接続し,後で問題を検証しようと放置していた。

その後いろいろ忙しく,ほったらかしになっていたのだが,さすがに連休前に何とかしようと思い,調べてみたところ,僕の部屋のネットワークコンセントが全然反応していなかった。

ウチの学校のネットワークは学校全体の基幹回線が各建物に引かれ,僕のいる建物ではそれを各フロアに分岐(A)して,僕のいるフロアでさらにこれを分岐(B)して各部屋まで届いている。少なくとも同じフロアで同じような問題が起こっているわけではなさそうだったので(A)までは正常。ということは(B)に異常があるか,あるいはそこから僕の部屋までの間に異常がある。

ということで,パイプスペースの中にあるハブを確認してみた。僕のいるフロアでは8ポートのハブが2台カスケード接続されていて,そこから各フロアに配線されている。ところが,僕の部屋へのケーブル以外はすべて1台のハブ(C)に接続されており,僕の部屋へ配線されているケーブルだけがもう1台のハブ(D)につながっていた。そこで,(D)を検証してみたら,これが完全に死んでいて反応せず。

そりゃつながらないわ。

同じフロアの他の回線を切るわけにもいかないので,自分の部屋で使っていたハブを(D)とすげ替えてみたところ,僕の部屋の回線から信号が検出され,ネットワークにも無事つながることが確認できた。

なぜ,僕の部屋への回線だけがイカれた方のハブにつながっていたのか?とか,そもそもなんで1台完全にイカれていたのか?とかいう問題は検証のしようがないが,3月末に全学一斉停電があった際に,いろいろ問題があったらしいことは耳にはさんだ。

勘弁してよ。

ということで,生きている(C)のハブには空きポートはなかったものの,どうせ死亡していて使い物にならない(D)とカスケード接続していたポートは生きているみたいだったので,(D)を外して,僕の部屋へのケーブルを接続,これで当面の問題は解決。

ただ,(C)のハブも古いし,(D)と同じ型なので,学科の経費で新しいハブを買ってもらうことにした。

結局,問題は物理的なところを最初に疑うべきなのね。