2009年11月30日月曜日

山口再訪

明日から,山口県は湯田温泉で開催されるSITA2009に参加するため,今日から出張です。シンポジウムは明日の午後からで,それに間に合うのなら,明日の朝出ればいいのだが,明日は午前中に会議(委員会)があるので,前泊と相成りました。山口は6月にも来ているので,今年2回目です。
SITAは情報理論とその応用学会が主催する情報理論に関するシンポジウムで,毎年この時期に日本全国どこかの温泉地で行なわれるのが基本です。湯田温泉というのは仕事でもプライベートでも初めての訪問ですね。SITAには学生時代の1996年から今年で14年連続の出席ということになります。去年鬼怒川で行なわれた時は,自分は発表せず,学生にしゃべらせただけだったのですが,今年は2年ぶりに自分でも話します。まぁ,小ネタと言えば小ネタですが…
今日は,新山口駅前のビジネスホテルに一泊して,明日の朝,湯田温泉に移動です。今日は15:00頃ホテルに入り,既に2, 3の仕事をこなしました。なぜか,学校にいるよりも出張で外に出た方が仕事がはかどります。一気に片付けたので,チョイ疲れました。そんじゃまぁ,今晩の酒場でも物色しますか....

2009年11月29日日曜日

職場訪問

今日は,ヨメが家を掃除している間,子供を外に連れ出してほしいというのと,明日からの出張に備えて,どうしても学校に行って準備しなくてはならないことができてしまったので,両方を一気に解決,ということで,子供2人を連れて研究室に来ました。子供たちは去年の文化祭に来て以来2回目の訪問だったのですが,前に来た時は文化祭でテントやら何やらがいっぱいあって人が多かったのに,今回は休日でほとんど人にも会わなかったので,別の場所だと思った様子です。
研究室に来ても特に面白いこともないかと思ったのだが,学生のノートチェックに使っているトトロのスタンプでぺたぺたやったり,ホワイトボードに落書きしたり,家から持ってきたDVDをパソコンで見たり,僕がいろいろ作業やっている横でそれなりに楽しんでいたようです。
2時間くらいで何とか仕事も片付き,帰ろうとすると,「また来ようね。」だって。いや,いいよ,めんどくさいから。

2009年11月28日土曜日

奔走

 今日は子供を連れて東京ディズニーランドに行きました。ヨメのいとこ親子と一緒で総勢7名(幼児3名)での参戦です。土曜日ということと,埼玉県民だかのサービス期間の最後の週末ということで,かなりの人でした。ボクを含めた男性陣は長時間並ばずに済むよう,ファストパス獲得やら,待ち時間チェックやらに奔走…
アトラクションによっては,102cm以下の子供は乗れないものもあって,ウチの下のボウズが100cmだったのだが,アトラクションの入口でチェックしたらなんとOK。靴に上げ底するか,とか,コブ作るか,とかおよそ親とは思えない発言も出ていたのだが,杞憂に終わりました。モノによっては,ちょっと怖かったらしく号泣するシーンもあったが,子供たちも楽しんだ様子。上の娘は,初めて来たときは怖いものもあったようですが,今回はそんなこともなく,かなり楽しかった様子です。
朝5:30に家を出て,帰ってきたのが夜の10:30…子供たちは帰りの電車で爆睡でしたが,大人は寝るわけにもいかず,2人抱っこで死にそうでした。あー,きつかった。

2009年11月27日金曜日

新種

今日2本目です。
最近,ブロッコリーが安い。夏野菜だと思っていたが,夏場でも100円台が普通だったのが,ここにきて,98円とか,僕の見た限りで底値だと一房68円ってのがあったり。こないだヨメとこの話をしていて,「ひょっとして,ブロッコリーじゃないんじゃん?? ブロッコソーとかいう安く作れる新品種かもよ。」なんてバカ話をしたりしていました。いずれにせよ,我が家では子供が好きで良く食べるんで,ブロッコソー,もとい,ブロッコリーへの依存率は高いので,助かるといえば,助かる。
そうしたら,ブロッコリーに限らず,消費者物価が下降しているんだそうだ。こないだは政府がデフレ宣言を出していたし,ここ数日,ドルがどんどん下がって急激に円高が進んでいる。僕の外貨預金をどうしてくれるんだ!!! そう思うとバカ話している場合ではないぞ。
まぁ,ひとつには中東ドバイのバブルがはじけた影響もあるのだそうだが,ありゃ弾けるよなぁ。かつての日本のバブルよりひでーもんなぁ。急速にパンッパンに膨らまして,もうやめてーーってくらい膨らまして破裂したという感じですよね。カメ柱なら,とっくに赤いテープ見えてるのにまだ引っ張ったっつうか(この話もまだ引っ張るのか??).....「どうでしょう」のヨーロッパ完全制覇で破裂したプーさんを彷彿とさせますな。
しかし,ブロッコソー(リーだっつうの)ごときでヘラヘラしてるうちはいいけど,これ,この後どうなるんスかねぇ。鳩山政権が今集中すべきはマニフェストでも事業仕分けでもなく,経済対策だろ。一方,外国に行く身には円高はありがたかったりもするわけだけれど,オーストラリア経済は我が道を行く感じなんだよねぇ.....

紙の手

えー,フランスのアンリの話ではありません。カミ違い。
今日は,午後から国立情報学研究所で行われた第8回マルチメディア情報ハイディング研究会というのに行ってきました。自分の研究を進める上でも,いくつか収穫はあったし,話を聞きながら,いくつかアイディアを整理することもできました。
面白かったのが招待講演。富士通の阿南泰三さんによる紙の暗号化技術の話。技術的なことは省略するけれど,紙の上に印刷された情報にパスワードで鍵をかけようという内容です。技術そのものは昨年プレスリリースされているものですが,今年,携帯電話などでも閲覧できるようになったそうで,来年度から住民票や印鑑証明などでも実用化されるようです。端的に言えば,公開したくない情報を画像変換した後,スクランブルをかけて,なんだかわからない画像に変えてしまうというものです。それをスキャンしたり,携帯電話のカメラ機能で写して,あらかじめ決められたパスワードを入力すると,スクランブルされた情報が復号化されて見えるようになる,ということです。
これ,いいじゃん。個人情報保護法が制定されて,企業や学校で個人情報の取り扱いがシビアになったわけだけれど,ちょっと行き過ぎの感があったからね。やっぱり学校でクラス担任なんてやっていると電話連絡網や住所録が使えないというのはかなりやりづらい。これだと,連絡網作って,電話番号は全部スクランブルかけて印刷して配れるもんね。あの法律の後,ウチの学校では,緊急連絡を学生の携帯電話向けに一斉送信するシステムを導入したりしていたけれど,いろんな意味で使いづらかった。コストもかかって,今は最初と違うサービスを導入しているし......これだ,これ。校長裁量経費で来年度から導入できないかなぁ??
そういえば,ウチで最初に導入した一斉メール送信サービスも富士通の子会社のものだったな。ひょっとして,富士通はこの業界に活路を見出してる???

2009年11月26日木曜日

ボーダーレス

 中原みすずの小説『初恋』を図書館で借りて読みました。動機はしばらく前にテレビで放映された宮崎あおい主演の同名映画を見たからです。その原作というわけ。 著者の中原みすずは,まえがきで,自分が府中三億円強奪事件の実行犯だと思う,と述べています。この小説(そして映画)は,三億円事件の実行犯が実は女子高校生だった,という内容です。映画の出来はおいといて(^^;.....この映画で語られた出来事の信憑性を確認したいという思いが芽生えて,図書館で借りてきました。
結論から言うと,おそらく,この小説で描かれていることは半分真実,半分虚構であろうと思います。当時,著者らと交流があったと思われる中上健次の詩がそのままの形ではないにせよ,引用されていることからも想像されるように,おそらく舞台となったジャズ喫茶の存在とそこにタムロする若者たちにはすべて実在のモデルがおり,語られている内容もほとんどが真実なのだろうと思います。ただ,それと三億円事件との関連については,若干の無理があると言わざるを得ない。あるいはこの本の著者は三億円事件の真犯人を知っている,あるいは真犯人に極めて近いとされる人物を知っている可能性はあるかもしれない。しかし,この本に書かれていることが真実だと信用させるだけの説得力が,ここにはありませんでした。捜査上明らかになっていることの裏づけがすべて与えられているわけではないし,いくつかの事実を結びつけて,わからない部分を空想で描けば,同じようなストーリーはいくらでも紡げるだろうと思います。
しかし,読んでいるうちに,ここで描かれている出来事が真実であるかどうか,などということはどうでもよいという気分にさせられました。物語としてはよくできているし,歴史的な大犯罪を語っているとは思えない静かでアンニュイさを湛えた文章は,時代の空気を的確に伝えて,かつ,タイトルにある「初恋」の切なさを感じさせるに十分だから。その意味でも,この作品が事実であるにせよ,ないにせよ,この作品の存在そのものが愛おしいような気分にさせてくれるものでした。だから,この作品を小説と呼ぶのはそれで正しいのだと思います。
実際,著者の中原みすずさんは実行犯だとカミングアウトしているわけではなく,実行犯だと思う,ということ以上は語っていない。おそらくありえないことだとは思うが,ここに書かれていることをすべて真実だと認めたとしても,真の実行犯が別にいることを反駁できるわけではない。かつ,三億円がその後どうなったのか,なぜ,彼女の存在が捜査線上に上がらなかったのか(ないしは上がったがもみ消されたのか),その点については,著者の彼女自身知る由もないし,知っているはずもないわけです。だから,「実行犯だと思う」という彼女の言葉は,いくつかの意味で的を得ていると思うし,論理学的に見ても嘘ではないでしょう。
こんな作品に出会えるのだったら,真実などわからなくてもよいという気もするし,時効を過ぎてまで真実を探ろうとすることが無粋にさえ思えてきます。だって,真実が明らかになっていないから,我々は想像力の翼を広げることができるわけだから。科学者にとっては,真実と虚構を区別することは当然なわけだけれども,真実と虚構の間に線引きをすることがすべての場合においてふさわしいわけではないのだろうという気持ちになりました。
ひょっとして,著者の真意は,読者に僕のような考えを呼び覚ますことだったのかな? 罠にまんまとはまったんだろうか?? まぁ,仮にそうだとしても,それはそれでいいけどね。
しかし,初版本の帯には原田芳雄のコメントがあったらしいし,表紙の美しいデザインは浅野忠信によるものだそうだ。んんん,まぁ,そのあたりは虚構っぽいと言えば虚構っぽいよなぁ。

2009年11月25日水曜日

命日

昨日11月24日はフレディの命日でした。フレディといってもエルム街の悪夢じゃないぞ。クイーンのフレディ・マーキュリー。もう18年になるんですね。
あれは僕が学部の4年の時のことでした。HIVポジティブであることを表明した翌日に訃報が入ってきた。亡くなったというニュースを家で見て,それから研究室に行ったら,2年先輩のツノオカさんが「フレディがエイズだってカミングアウトしてた」って騒いでいたので,「さっき亡くなったって言ってましたよ」って教えてあげたんだが,さすがに翌日に死ぬとは思っていなかったらしく,なかなか信じてもらえなかった。そりゃ,ニュースの聞き違えかと思っても仕方ないけどさ。
クイーンの真似をするバンドはたくさんあったけれど,「クイーンのようなバンド」は他に類を見ませんね。まさにOne and Onlyの存在でした。オペラのようなアレンジ,フレディの歌唱力とパフォーマンス,そしてブライアン・メイのギター。メンバーが理系なのもなんとなく親しみがあったりして :-P
理系のバンドといえば,我が国にもマルコシアス・ヴァンプなんてのがいたなぁ。グラムロックのバンドだったから,音楽性はクイーンとは違うけど。
クイーンにオマージュをささげていたという意味では,ローリー寺西率いる「すかんち」が出てきたときは,ちょっとだけ「オッ」と思ったけれど,結局イロモノで終わっちゃいましたね。アルバム「恋のウルトラ大作戦」に入ってた「恋のショック療法」なんて,クイーンへの愛で満ちあふれていて,個人的には苦笑いしながらも隠れた名曲と思っていたケド。
そうかぁ,18年前ということは,ウチの学生たちだとほとんどが生まれる前か,生まれて間もない頃ってことになりますよね。なんかトシを感じるなぁ。
ごめんね。今日はよくわかんない話ばっかしてさ。