2013年5月2日木曜日

The Kojima Identity

こないだ,変なメールが届いた。英語だったのだが,日本語で要約すると次のような感じ。

Tetsuya Kojima さん,このたびは Sheraton Parsippany を選んでいただき,
ありがとうございました。お待ちしております。

おいおい,オレ,シェラトンに泊まる予定ないけど。しかも,Parsippany って調べてみたらニュージャージーにあるホテルね。渡米する予定もないし。

これ,新手の SPAM か,詐欺かな? と思ってみたが,個人名を宛名にして届いているし,メールの中で参照されているリンクのドメインもシェラトンの公式ウェブサイトと一致している。

でも,怪しいなぁ,と思って,迷惑メールに指定した上でメールを削除。

そうしたら,一昨日になってもう一通のメールが届いた。曰く

Tetsuya Kojima さん,このたびは Sheraton Parsippany にご宿泊いただき,
誠にありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。
お客様の Starwood Preferred Guest プログラムの詳細は以下の通りです。

…… こりゃ,本気だな。イタズラとかのレベルじゃなさそうだ。しかも,Starwood Preferred Guest (SPG) の会員番号も,僕が持っているものに一致していた(下3ケタしか表示されていなかったけど)。

そもそも,シェラトンとか,自分からはなかなか泊まらない。SPG に登録したのは,去年,Imagine Cup の世界大会で,シドニーの Four Points に泊まった時だ。この時は,マイクロソフトの方で全部手配してくれたので,自分から能動的に何かを行なったわけではない。実際,SPG の番号はあるけれども,オンラインでアカウントを有効化してすらいないのだ。

で,事の真相が知りたいと思い,とりあえず,クレームのメールをシェラトンに投げてみた。

こんなメールが来たんだが,私は Sheraton Parsippany に宿泊していないし,
そもそも渡米すらしていない。どういうことか?

的な。すると,即日で返事が来た(この辺は大企業)。

Tetsuya Kojima 様,
私どもの宿泊者リストに,この週末,あなたのお名前があることを確認しました。
恐らく,同姓同名のお客様が誤った SPG 番号を登録され,
私どもがあなたの SPG 番号とリンクさせてしまったものと考えられます。
課金などがされていなければ,ご心配はありません。SPG 番号の登録ミスと思われます。

M****** R. He****n, Front Office Manager, Sheraton Parsippany Hotel

ううむ。何か納得がいかない。客が間違った番号を登録したからと言っても,わざわざ同姓同名のアカウントと紐づけするなんてことがありうるのか!? ありえないでしょ?紐づけする前に,他の情報で本人確認とかしないのかよ

なにより怖いのは,今回は,僕の SPG 番号と名前とメールアドレスが一致していたからよかったようなものの,SPG 番号が間違っているとか,わからないとかいう同姓同名の客がいて,勝手に紐づけされたりしたら,僕の個人情報がその別人のアドレスにメール送信されたり,逆に僕のところに同姓同名の誰かの情報が送られてきたり,なんてことだってありうるんじゃないのか?

ということが怖いし,今後こういうことが起こらないようにしてくれ,ということを再度メールで送ってみたところ,次のような返事が来た(これまた電光石火でリプライが来た)。

Tetsuya Kojima 様,
申し訳ありませんでした。私どもの方であなたの SPG アカウントを
同姓同名のお客様に対応させてしまっていたようです。
本件は,私ども内部のミスです。
あなたに課金された経緯はございませんし,あなたの個人情報や支払履歴が
この「別の」お客様に漏えいした事実もございません。
もちろん,私どもは,このような事態が今後起こらないよう,
必要なステップを講じていきます。
重ねてお詫び申し上げます。

K**** Bo****d, Front Office Supervisor, Sheraton Parsippany Hotel


メールとは言え,一応,課金と個人情報漏えいの事実がないことについて言質をとれたので,まぁ,良しとするけれども,ホント,気持ち悪かった。

最初のメールがホテルの Front Office Manager から来て,2 番目のメールは Front Offiice Supervisor から届いているので,一応,クレームに対して,企業として謝罪するステップを踏んでるんだろう。まぁ,マニュアル通りの対応だとしても,事実が分かったことと,実害がないことさえ保障されれば,それはそれでいい。

それよりも,個人的関心として気になるのは,この「同姓同名」のお客様,誰かな?

ネットで「小嶋徹也」を検索すると,同業者を含む少なくとも 5 人くらいはヒットすることを僕は知っている。でも,漢字まで同じではない可能性もあるので,Tetsuya Kojima しか情報がないとすると,かなり多くいるはずだ。

今度,シェラトン系に泊まることがあったら,予約かチェックインの時に

SPG 番号がわからないんですけど

なんつって試してみようかなぁ?逆に危ないかな?

しっかし,あれだよね。最初は,僕の個人情報が盗まれて,別の誰かが僕に成り代わって世界を駆け抜け,スパイ活動でもしてるんじゃないかと妄想したけれど,どうやら,そういうことではないらしい。そんなラドラム的展開はなかなかないよね…


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