2018年12月10日月曜日

It IS just fantasy....

(内容に触れているので,「ボヘミアン・ラプソディ」未見の方は最後まで読まないでください。)

遅ればせながら、この週末「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。

夫婦50割引とかいうのが適用されるトシになったのかぁ...とかいう感傷もあったが,それはさておき。

フレディが亡くなったのは僕が学生の頃。研究室で2コ上の先輩が「フレディがエイズだって公表したねー!」とか言っていたけれど,その直前に亡くなったというニュースを見ていたので,「さっき,死んだって言ってましたよ。」「えー!?」みたいな会話をしたのを今でも鮮烈に覚えている。

ちなみに僕とクイーンの出会いはたぶん1982年,中学2年の頃,友達の家で彼のお兄さんが持っていたLPを聞かせてもらった時だと思う。たしか"ボディ・ランゲージ"を聞いた記憶があるので,当時の最新アルバムだった「ホット・スペース」を最初に聞いたんだろう。その後,他にもいくつか聞かせてもらって,その中には「オペラ座」も入っていたと思う。「オペラ座の夜」は今でも大好きなアルバムだ。ま,そういう意味では僕は遅れて出会った方で,後から追いかけたクチではある。

さて,映画の話。

この作品については,賛否含めていろいろな意見を言っている人がいる。絶賛する声が多いようにも思うが,一方で史実と違うことを指摘するような声も聞こえる。

史実と違うのは事実なんだろうが,僕は単純に「事実に基づいたフィクション」,つまりある種のアダプテーションとして楽しく見ることができた。この作品はドキュメンタリーではないし,ドラマを構成する上で,監督や脚本家の手が加えられた創作物だと思えば,非常によくできた作品だと思う。そういう意味では,同じように実在の人物を描いた他の作品とも共通する特徴をもった作品だと言えるだろう。アラン・チューリングだってラマヌジャンだって、ジョニー・キャッシュだって、映画の中で描かれたことがすべて事実ではなかったんだろうから。

クライマックスをライブ・エイドに持っていったのは,まぁ,そうだよねー,という気はするけれども,それも監督のブライアン・シンガーや脚本家のアンソニー・マクカーテンの選択だし,エンドクレジットの最後で "The Show Must Go on" が流れるのも,作り手の粋な計らいだと感じる。そう思うと,別に事実と違ってもいいわけだから,あそこまで似せることもないんだけれど,メンバー4人はいい感じで似てたなぁ。ただ,予告編で観たときほど,フレディは激似というわけではなかったけれど。ま,繰り返すようだが,激似である必要はないわけだから,構わないのだが。.....あ,ボブ・ゲルドフはあんまり似てなかったな(だから,いいんだってば!)

いやぁ,でも,トシのせいか涙腺が弱っていて,ライブ・エイドの "We Are the Champions"ではちょっと泣きそうになったな。泣かなかったけど。

少なくとも,若い人がこれを観てクイーンを再発見するのは悪いことではないと思うな。

あ,そうそう,あと個人的にはフレディがライブハウスで「ラガー」を注文したシーンにも注目したい。これは多分事実だったんじゃないかと思うんだけど,実際に飲んでた銘柄は何だったんだろうか?英国に輸入されたヨーロッパ産ピルスナーかな?どなたかご存知ありませんか?


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