2018年9月7日金曜日

未来への警鐘

昨日、北海道で史上最大規模の地震が起こった。1日が経過したが、札幌に住むボクの親兄弟も水や電気の問題を抱えてはいたものの、今はそれも徐々に回復して落ち着きを取り戻しつつあるように思う。

遠く離れていて報道を見聞きするだけなので、正確なことは言えないが、人口200万の大都市を襲った災害としては、実は予想以上に被害は最小規模に食い止められているという印象がある。もちろん、総論としてはそうであっても、実際に亡くなった方もいらっしゃるし、被害に遭われた方一人ひとりにとっては大変なことだろうからむやみにテキトーなことは言えないわけだけれども。

しかし実際のところ、ライフラインや交通機関がマヒしたとは言っても、一週間以上にわたって続くようなことはなさそうだし、避難所で過ごさざるを得ない方の人数も人口の0.5%にも満たない

もちろん、震源地から大都市圏が少し離れていたこと、8月の本州以南のように酷暑ではなかったこと(もちろん真冬ではなかったことも)もあるのだろうが、阪神淡路や東日本の教訓がこの20年余りの中でそれなりに活かされているんだなぁ、ということを感じている。

ただ、同時に何が足りないか、ということもここから見えてくるんだろう。

国は首都圏直下型の地震を想定した検討もしているようだが、規模は違うにしても、それなりの大都市圏を襲ったという意味では、ある程度のシミュレーションがここからできるのではないだろうか?何が足りていて、何が足りないか、などだ。

いうまでもなく、人口の規模はひと桁違うし(ただし10倍までは違わない)、国の政治が麻痺するようなこともないし、上で述べたように暑さの問題もない上、大規模な津波の危険性もなかったので、ここで起きたことをそのまま首都圏に当てはめることはできない。

それでも、これまでの辛い経験を活かしつつ、これから何に手をつけなければいけないか、どこを補強しなくてはいけないかということは、ここからわかってくるのだと思う。

一応、防災に関係する研究テーマも持っている身としては、ちょっとそんなことも考えたりしたわけだ。

必ずしも当事者でないから、少し引いた視点でこういうことを考える余裕があるってことなんだけどさ。


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