昨日,PSUで行なわれた工学系の学生によるスピーキングコンテストというのを見てきた。
前に書いたように,PSUは英語でのプレゼンテーションスキルに関する研究や教育が非常に進んでいる。なんと,先日お会いしたMichael Alley先生からも,著書 The Craft of Scientific Presentations を献本していただけた。
僕らが学生の頃,研究発表などのプレゼンを行う際には,1枚のスライドにどのくらいの情報量を詰め込めるか,というのが一つのテーマだった。オーディエンスは書いてあることのすべてを理解しなくても,知りたいことが常に投影されている Self-contained なものが良いと考えられていたのだ。で,僕も学生には,言いたいことは全部書いておくといいよ,などと指導してきた。
ところが,ここで行なわれているプレゼン指導や上の本では,かなり違ったアプローチが推奨されている。例えば,
前に書いたように,PSUは英語でのプレゼンテーションスキルに関する研究や教育が非常に進んでいる。なんと,先日お会いしたMichael Alley先生からも,著書 The Craft of Scientific Presentations を献本していただけた。
僕らが学生の頃,研究発表などのプレゼンを行う際には,1枚のスライドにどのくらいの情報量を詰め込めるか,というのが一つのテーマだった。オーディエンスは書いてあることのすべてを理解しなくても,知りたいことが常に投影されている Self-contained なものが良いと考えられていたのだ。で,僕も学生には,言いたいことは全部書いておくといいよ,などと指導してきた。
ところが,ここで行なわれているプレゼン指導や上の本では,かなり違ったアプローチが推奨されている。例えば,
- 1枚のスライドで伝える重要な一つのメッセージが明確であること
- 箇条書きは使わない
- 文字を極力減らし,写真や図表で重要なメッセージを伝えること
- メモを見たり話す内容を暗唱するのではなく,オーディエンスを信用させられるように自信を持って講演すること
などといった感じだ。まぁ,最後は当たり前かな?
言われてみれば,Imagine Cup の時に学生たちが作ったスライドがこれに近かったし(プレゼンは今でもここで見られる),世界大会前の合宿でもそういう指導がなされたりした。TEDなんかのスピーチで使われているのがこれに近いよね。
しかし,これねぇ。言うのとやるのとは大違い。結構大変。スライド作るためにそれなりのイマジネーションも要求される。実は僕も最近はツカミのスライドだけはビジュアル重視にしてみたりとかしているんだが,全部通しで,となるとちょっと気が遠くなる。
もちろん,分野的に不向きな場合もある。理論系でみんなで証明追いましょう,なんて時にポンチ絵ばっかり見せられてもねぇ。ただ,工学系,技術開発系なんかのプレゼンでは,極力文字を減らして図表だけ,できなくもないよねぇ。ぜひ,日本語でも実践した欲しいもんだ。高専プロコンのプレゼンなんかはコレでいけるんじゃないかな?
チャレンジャー,いませんか? > 学生諸君
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