昨日は,札幌のモルトヘッズでビアジャッジング勉強会を行ないました。
僕がビアジャッジの資格を取る前とか,その前後あたりは,当時,洗足にあったブルーパブ・パンゲアで行なわれていた勉強会に参加させてもらっていました。こういう勉強会はもっと以前にも行なわれていたらしいのだけれども,パンゲアが閉店してからは,なかなか機会がなく,結局,僕が発起人のような形になってビアジャッジング勉強会東京として神楽坂のラ・カシェットをお借りして始めたのが一昨年の7月でした。
それから約2年,この間に東京・横浜で9回の勉強会を開催してきました。本当は毎月は厳しくても3か月に2回くらいのペースを目指していましたが,実際はその半分程度に留まっています。すみません。で,2年前から毎年,夏の僕の帰省に合わせて,札幌でも勉強会を実施しています。
この勉強会は,本来はジャッジの資格を持っている方々がジャッジングのスキルやテイスティングの感覚,実際の審査に即したディスカッションやコミュニケーションの能力を磨くことを目的にしています。ただ,場合によっては,これから資格取得を目指す方や,ビアバーや小売店・輸入業などでビール業界に関わっている方々,それに単にビールをもっと深く知りたいという方までターゲットを広げて開催することもあるというわけです。
昨日は,僕と店主の坂巻さんを含め,10名が参加。うちジャッジ資格保有者は3名でした。
ということで,普段のジャッジングスキル向上というのとは一味違い,テイスティングやジャッジングの方法から解説し,実際の審査会などにおける審査の様子を実体験してみる,というような内容になりました。
ちなみに,今回ジャッジしたビアスタイルと使用した銘柄は,以下の通り。
- ジャーマンスタイル・メルツェン(1銘柄)
- ススキノビール・メルツェン
- ドルトムンダー/ヨーロピアンスタイル・エクスポート(2銘柄)
- サッポロビール・ヱビスビール
- ベアレン醸造所・クラシック
- アメリカンスタイル・インディア・ペールエール(2銘柄)
- ノースアイランドビール・インディア・ペールエール
- C.E. Shannon Centennial BIT-ter
- ロブスト・ポーター(3銘柄)
- フラーズ・ロンドンポーター
- ヤッホーブルーイング・東京ブラック
- 網走ビール・監極の黒
よくご存知の方は気づくかもしれないけれど,実は今回用意したお題は結構,ハードルが高い。それに実はスタイル違いのものをわざと混ぜていたりもします。これは,もともと自分でも確かめたい銘柄や敢えてトレーニングしてみたいスタイルを選ぶこともあるからなんだけど,初心者の方には厳しいものもあったかもしれない。準備段階では,僕はどういう方が参加するか知らなかったからねぇ (^^;;;;
でも,終わった後皆さん,楽しかったと言っていただけて良かったと思います。
それと上の銘柄の中には見慣れないものが一つ含まれていると思うけれど,4月30日にクロード・シャノンの生誕100年を記念して仕込んだビール(詳しくはこちら)が手元に残っていたので,これを今回使ってみました。自分で仕込んだからある程度何が問題かもわかっていたけれど,参加者の皆さんからも素直な感想やコメントをいただけて,面白かったね。
さて,この勉強会は東京・横浜を中心にもう少し頻度を上げて(でも決して無理はせずに)続けていこうと思います。時にはブルワーの方をゲストに招いて実施することもあります。これまで城山ブルワリーの倉掛さんや,伊勢角屋麦酒の鈴木さんなどに参加していただきました。ジャッジの方,生産者の方,機会があれば是非ご参加ください。そして一般の方にもお声がけする場合は,本気の審査の現場を是非覗いていただければと思います。
さて,次はいつになるのかな?
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