実際にお会いした方には直接ボヤかせていただきましたが (^^;;; 今年から学科長という務めを引き受けることになりました。いろいろ抱えるものが大きくなりました。
というわけで,先週の金曜日,学科の学生全員を集めた学生集会で,いろいろ話をさせていただきました。学生諸君にとっては記憶に留めておいてほしい大事なことなので,ここにも残しておこうと思います。(こういうのもメディアミックスっていうんだろうか?)
学生の皆さんに身につけてほしいのは次の3つ。
- 目的
- 自信
- 想像力
で,これらを身につけるための基本となるのが,リアルなコミュニケーション力。すなわち,しっかりと人と話をできる力だよ,という話でした。 情報通信工学でいえば,しっかりした通信プロトコルを確立して下さいということにもなるかな?
実は,こないだの土曜日,別なところでも同じような話をしてきました。
ちょうど金曜日に始まった TOKYO BEER WEEK。10日間にわたって東京都内でクラフトビールに関するさまざまなイベントが催されます。その一環として,桜新町にある Craft Beer House LushLife さんで
というトークイベントにスピーカーの一人として参加させていただきました。
スピーカーは,Japan Beer Times の記者でもあり,僕のビアジャッジ仲間でもある熊谷さん,ウェブサイト「クラフトビール東京」の主宰者である川野さん,LushLifeの店主・真田さん,それに僕の4名でした。
それぞれ,違う観点から SNS との付き合い方について話をしたわけですが,僕はアカデミックな立場から,例えば研究成果を論文として投稿するケースと SNS との類似点などに立脚した話をしました。いろいろなトピックスにふれましたが,結論として強調したのは,メディアがいかに変わろうとも,利用者にとって大切なのは,基本的に人と人を結ぶ通信手段である以上,リアルなコミュニケーション力が必要になるでしょうということ。バーチャルなメディアを使っていても,相手のことを考えて投稿したり,自分の投稿がどのように読まれるかをよく考えて情報発信しましょうということを話しました。それはまさに情報通信でいうところの健全なプロトコルを確立しましょうということですよ,という話も。
参加者とのQ&Aでは,「飲んだビールがすごくまずかった時はどうするか?」なんて話もありましたが,ネガティブな内容を書くとしても,例えば,それを作り手であるブルワーの方や,提供したお店の方が読むとしたら,ということを考えれば,おのずと表現の仕方もわかるでしょう,と。いかにネガティブな内容でも,作り手がきちんと読んでくれるような表現なら,逆にポジティブなフィードバックになって,品質の向上にもつながるんじゃないかと,そんな話も出ました。
そう,コミュニケーション能力,すなわち,人と人とが情報を共有するためのプロトコルをきちんと確立さえしておけば,その副産物として,いろいろなご利益もあるってことを自分でも話しながら気づかされる体験でもありました。
僕のトークの中では,審査会などにおけるビールのジャッジの現場でのコミュニケーションにもちょっと触れました。ビールの審査の現場におけるプロトコルは何かっていうと,もちろん,人間どうしが議論する上で必要なコミュニケーション力はもとより,なんといっても議論のベースになる「ビアスタイル」を理解することが重要になってきます。ビアスタイルはビールを評価するための言語とも言えるので,ある意味,ジャッジの現場におけるプロトコルそのものなんですよね。
さてさて,ガッコの話だったのが,いつの間にかビールの話になってました。話を元に戻します。
というわけで,本業の方では(毎度書くけど,どっちが本業?ってツッコミはなしで!),今年1年間,人と人との会話,ということをテーマに取り組んでみようかな?と思っている次第。僕も学科長として学科の内と外,学科の教員間,学生と教員との間の会話,コミュニケーションというところにちょっと気を配りながら取り組んでいきたいと思っています。僕自身も教職員仲間や学生との対話をより豊かなものにしていきたい。
そういう意味で,金曜日の学生集会では,僕の教員室は学生みなさんのものですよ,という話もしました。特に理由はなくても,いつでも来てくれて構わない。相談事があればもちろんのことだけれど,「ちょっとコーヒー飲みに来ました」でもOK。常連の学生さんが一人でも増えると面白くなるかな?と思っています。
というわけで,今年一年,よろしくお願いいたします m(_ _)m
0 件のコメント:
コメントを投稿