2015年8月26日水曜日

かくも長き不在

2ヶ月も更新してなかったんですね。すみませんね。
書きたくても書けないこともありましたしね。
書きたくても書けない時もありましたしね。

さてさて,今,出張で仙台に来ています。
実は仙台では,学生時代の後輩がコーヒー店を始めました。
KURIYA COFFEE ROASTERS というお店です。


原料の生豆とその自家焙煎,そして抽出方法にまでこだわったマジメなお店です。



誰かの結婚式か何かで顔を合わせて以来,数年ぶりの再会でしたが,その間に彼が仕事辞めてこういう店を始めるとは,時が過ぎ行く早さを感じずにはいられない。

向こうに言わせれば,僕も知らないうちにビールの先生(?)になっていたという話だけれど。

積もる話はいろいろあるわけだけれど,やっぱりビールとコーヒーの類似点,違いみたいな話をできたのが一番の収穫。官能評価の方法,製法と香りの関係,フレーバーのバランスの話。この辺りの話,コーヒーだろうが,ビールだろうが,果てはワインだろうが,ウィスキーだろうが,基本的に考え方の方向性は非常に似ている。原料の違いや製法の違いで,細部がいろいろと違うという感じ。この辺の話ができたのが個人的には面白かったね。

さらには,初心者にも知りたいことが全部書いてあって,かつ客観的で公平に書かれているいい日本語の教科書がない,という点もコーヒーとビールの類似点かもしれない,などという話にもなりました。著者の主観が入っていたり,科学的かつ客観的な根拠が明確でないものは有象無象,数多あるわけだけれどね。地ビール協会ビアテイスターセミナーのテキストが,いわゆる一冊の読み物として成立していれば,まさにそれがストライクなんだけどねぇ,なんて話を他人事みたいに言ってみたり (^^;;;

そうそう,コーヒーをいただいたカップ(というかグラス)も面白かった。手で持っても熱くないように二重(ダブルウォール)になったグラス。透明だから,色もよくわかる。外側が少し段になっているのも持ちやすく設計されていると思いました。



ちょっと顔見せようと思ったつもりが,意外と話が面白くて刺激になりました。
今回,金曜日までいるから,もう一回くらい寄ってみようかな?

場所は地下鉄の北四番丁駅すぐそば。

ちなみにインターネット通販も始めたそうです。気になった方は覗いてみては?


2015年6月12日金曜日

◯◯コップ

今日から豚レバーの生食提供が禁止されるらしいですね。

個人的には,特別,レバ刺しに思い入れがあるわけでもないので,ちょっと残念だなぁ,とは思うけれど,世の中がひっくり返るほどの大事件だとは思っていない。

でもね,何か違うと思うのよね。

法で規制して違反者を処分しなければならないほどの問題かね?
消費者が自己責任で注意しましょう,じゃ,なぜダメなのか?
何を食べようが,その結果として生き延びようが,死のうが,消費者本人の問題。

生レバーを提供した飲食店がウィルス撒き散らして,大量殺人を企てたかのような言い方はどんなもんかね?(ま,そこまでは言ってないんだとは思うが。)

どうもこの国はとことん国民を管理するのが好きらしい。

こういう論理がエスカレートすると,体に悪いものはすべて規制するような話にもなりかねない。ま,元々親方日の丸が専売していた塩とかタバコは,いくら健康に害があると言ってもここまでの規制はされないのかもしれないけどさ。もし,国が昔からレバーを専売していたら,こうなっていただろうか?

話がそれそうになったので,ちょっと元に戻す。

ってことで,規制することで何が起こるか,近未来を夢想してみる。

都内のある路上。一人の男がタクシーを止める。
後部座席に乗った男は,運転手に札束を見せ,一言。

「これで,行ってくれるんだよな?」

「旦那,何のことですかい?どちらまで?」

「おかしいな。◯◯から,この車に乗るように言われたんだけどな。」

「そういうことですかい。先にもらっときますよ。」

運転手は金を受け取ると,車を出し,某ビルの前で停める。
車を降りた男は,ビルの地下室へと入っていく。
そこは,法で規制された猛毒「生レバー」を欲する者が夜な夜な集まる秘密クラブ。

入口には,大男が二人。男はこの二人にも札を見せながら,

「◯◯はいるか?」

大男のうち一人が,男を中へと案内する。
中は年季の入ったコの字カウンターがあり,ほぼ満席。
男はその一角に腰掛ける。

カウンターの中には,齢80も近いかという老婆がいて,男に尋ねる。

「おかえりなさい,旦那。何にしましょう?」

「牛レバ刺し,国産で。」

「かしこまりました。少々お待ちを」

しばらくして,男の前に一皿の生レバーが運ばれてくる。
それを一瞥した男は,懐から銃を取り出し,立ち上がる。

「警察だ!! 全員,手を頭の後ろに組め!」

そう,男は生食レバーを取り締まる警官「レバコップ」だったのだ。

なんつってね。

嫌な世の中だなぁ。

レバコップ.......河崎実カントクとかが映画化しないかな?

しないか......

2015年6月11日木曜日

ロウカ

走っちゃダメなやつじゃない。

最近,夜9時を迎える前に眠くなる。
そいでもって,そのまま寝てしまうとさすがに朝早く起きるもんで,4時とか,早い時だと3時半とかに目が覚めて,ひと仕事,なんちゅうこともある。

さすがに3時台とかにメールの返事を書いたりすると,まさか朝起きてから書いていると思わず,

徹夜ですか?

とか,

夜遅くまでお疲れさまです。

とか,返事をもらうことも少なくない。

そうでなくて,早寝早起きが行き過ぎてるだけなんだけどね。

自分の父親もこのタイプで,8時台とかにもう寝に入ったりするわけだけれども,血は争えないねぇ。

さすがにこないだウチのヨメですら,

そのおじいちゃんみたいな生活サイクル,何とかならない?

とか言い出す始末。

すいませんねぇ。でも,おじいちゃんって何だよ,おじいちゃんって。

ま,目もね,近くが見えないしね。ふんっ!!

朝早く起きて,ひと仕事ってのは,悪くないんだけど,あまりに早起きすぎて,朝7時頃,もっかい眠くなったりするんだよな。そりゃないよなぁ。

というわけで,このまま歳を重ねたら,どうなるんだろう??
なんて,いらん心配をし始める始末。

いかんですなぁ。


2015年6月4日木曜日

夏の生活スタイル

文科省からの通達で7月と8月は国家公務員が「夏の生活スタイル変革」を率先して実施し,朝型勤務の推進に取り組みなさいということだそうだよ。

てか,独法の職員はまだ国家公務員としての立場に縛られるのねってかね....ま,今さら何をか言わんやだが。

7月と8月は仕事の開始を1〜2時間早めることで,終業時刻も1〜2時間早め,さっさと家に帰って,家族や友人と有意義な時間を過ごしなさいと言うことらしい。

家族や友人ねえ。

よくわからないんだが,素朴な疑問として,全員が同じ時間帯だけ早い方向にシフトしたら,あんまり意味ないんじゃない?

時間帯をシフトするんじゃなく,夏は暑くて能率が上がらないから,勤務時間を短縮しようとか,もう仕事やめちゃえよ,だったら,すごく納得いくけどなぁ。

それに,ウチの場合もそうだけど,仮に僕だけ1時間早く帰ったって,子供は習い事なんかでいないし,ヨメも仕事から帰っていないから,結局,家では独りだよねぇ。独りでいるんだから家事やれよ,みたいな余計なプレッシャーが生じてかえってストレスフルになるような気もするようなしないようなさ....

ま,アレかね?さっさと家帰って呑んでれってことかね?

うーん,ソレは大歓迎 (^-^)

そもそも事の発端はアベちゃんが2月だかに

昼が長い夏は,朝早くから働き,
夕方からは家族や友人との時間を楽しむ。
夏の生活スタイルを変革する。

なんてことを言ったことにあるらしいんだが,一体,どんなライフスタイルを想定しているんだ??とーちゃんが一人働きに出ていて,妻子は家でそれを待ってるみたいな,昭和以前の化石みたいなライフスタイルをデフォルトだとでもあのオッサンは思ってるんじゃないだろうなぁ?わっかんねぇなぁ.....

ウチもそうだが,共働きで子供達も部活やら習い事やらで,昼間,お掃除ロボくん以外は誰も家にいないような家庭で,1時間早く帰って何が起こるっていうんだよ。溝にはまって戻れなくてウィーンウィーン言ってるロボ君を元に戻すくらいしかやることないっつうの。

やっぱり,1時間早くパブに行って呑み始めれってことなんだな。

ということで自己完結しました。


2015年4月29日水曜日

転居

えー,この度,転居いたしました。
転居といっても,前に住んでいたところから直線距離180m,
徒歩でも350mで4分(以上 Google map 調べ)という極近 (^^;;

ま,いい物件があったものでね。

ちなみに,郵便番号と電話番号は変わりません。
住所も◯丁目まで一緒で番地以下が微妙に変わるだけなので,
軽い間違い探し的な感じだったりします (^^;

しかし,まだダンボールの山です。
やらなければならないこともてんこ盛りです。
いろいろボヤきたいこともあります。

が,まずはお知らせまで。

さて,今日が勝負だ。
連休中に生活の基盤を整えなければ。

2015年4月6日月曜日

プロトコル

えー,年度が明けて初めての更新です。

実際にお会いした方には直接ボヤかせていただきましたが (^^;;; 今年から学科長という務めを引き受けることになりました。いろいろ抱えるものが大きくなりました。

というわけで,先週の金曜日,学科の学生全員を集めた学生集会で,いろいろ話をさせていただきました。学生諸君にとっては記憶に留めておいてほしい大事なことなので,ここにも残しておこうと思います。(こういうのもメディアミックスっていうんだろうか?)

学生の皆さんに身につけてほしいのは次の3つ。
  1. 目的
  2. 自信
  3. 想像力
です。小さくても常に目的意識を持って,それをクリアしながら大きな目標に向かいましょうということ。そういう小さな達成感を積み上げることによって,根拠のある自信をつけ,前をしっかり向いて進みましょうということ。そうして,自分の発言や行動が周囲や社会に与える影響について考える力をもち,視野を広く保ちましょうということです。

で,これらを身につけるための基本となるのが,リアルなコミュニケーション力。すなわち,しっかりと人と話をできる力だよ,という話でした。 情報通信工学でいえば,しっかりした通信プロトコルを確立して下さいということにもなるかな?

実は,こないだの土曜日,別なところでも同じような話をしてきました。

ちょうど金曜日に始まった TOKYO BEER WEEK。10日間にわたって東京都内でクラフトビールに関するさまざまなイベントが催されます。その一環として,桜新町にある Craft Beer House LushLife さんで


というトークイベントにスピーカーの一人として参加させていただきました。
スピーカーは,Japan Beer Times の記者でもあり,僕のビアジャッジ仲間でもある熊谷さん,ウェブサイト「クラフトビール東京」の主宰者である川野さん,LushLifeの店主・真田さん,それに僕の4名でした。

それぞれ,違う観点から SNS との付き合い方について話をしたわけですが,僕はアカデミックな立場から,例えば研究成果を論文として投稿するケースと SNS との類似点などに立脚した話をしました。いろいろなトピックスにふれましたが,結論として強調したのは,メディアがいかに変わろうとも,利用者にとって大切なのは,基本的に人と人を結ぶ通信手段である以上,リアルなコミュニケーション力が必要になるでしょうということ。バーチャルなメディアを使っていても,相手のことを考えて投稿したり,自分の投稿がどのように読まれるかをよく考えて情報発信しましょうということを話しました。それはまさに情報通信でいうところの健全なプロトコルを確立しましょうということですよ,という話も。

参加者とのQ&Aでは,「飲んだビールがすごくまずかった時はどうするか?」なんて話もありましたが,ネガティブな内容を書くとしても,例えば,それを作り手であるブルワーの方や,提供したお店の方が読むとしたら,ということを考えれば,おのずと表現の仕方もわかるでしょう,と。いかにネガティブな内容でも,作り手がきちんと読んでくれるような表現なら,逆にポジティブなフィードバックになって,品質の向上にもつながるんじゃないかと,そんな話も出ました。

そう,コミュニケーション能力,すなわち,人と人とが情報を共有するためのプロトコルをきちんと確立さえしておけば,その副産物として,いろいろなご利益もあるってことを自分でも話しながら気づかされる体験でもありました。

僕のトークの中では,審査会などにおけるビールのジャッジの現場でのコミュニケーションにもちょっと触れました。ビールの審査の現場におけるプロトコルは何かっていうと,もちろん,人間どうしが議論する上で必要なコミュニケーション力はもとより,なんといっても議論のベースになる「ビアスタイル」を理解することが重要になってきます。ビアスタイルはビールを評価するための言語とも言えるので,ある意味,ジャッジの現場におけるプロトコルそのものなんですよね。

さてさて,ガッコの話だったのが,いつの間にかビールの話になってました。話を元に戻します。

というわけで,本業の方では(毎度書くけど,どっちが本業?ってツッコミはなしで!),今年1年間,人と人との会話,ということをテーマに取り組んでみようかな?と思っている次第。僕も学科長として学科の内と外,学科の教員間,学生と教員との間の会話,コミュニケーションというところにちょっと気を配りながら取り組んでいきたいと思っています。僕自身も教職員仲間や学生との対話をより豊かなものにしていきたい。

そういう意味で,金曜日の学生集会では,僕の教員室は学生みなさんのものですよ,という話もしました。特に理由はなくても,いつでも来てくれて構わない。相談事があればもちろんのことだけれど,「ちょっとコーヒー飲みに来ました」でもOK。常連の学生さんが一人でも増えると面白くなるかな?と思っています。

というわけで,今年一年,よろしくお願いいたします m(_ _)m


2015年3月19日木曜日

根が張らないと花は咲かない

昨夜のワールドビジネスサテライト,大手ビールメーカーのクラフトビール市場参入報じたものでした。

キリン,アサヒに続き,サッポロも「ナショナルクラフト」という旗印のもと,クラフトビール市場参入を発表。一方,サントリーは新浪社長が「クラフトビールは,その地域でできるからこそ」と語るように,いまだ様子見。彼の考え方は今回のサッポロの方針とは真逆ですね。

クラフトビールを全国展開すること自体は悪くないわけですが,それはあくまで地元の地域における基盤がしっかりあってのこと。クラフトビールを一過性のブームに終わらせるのではなく,静かでも着実に市場を伸ばしていくためには,ローカルに根ざした安定したものづくりをしていく必要があるんじゃないでしょうか?そう考えているクラフトビール生産者も少なくないはず。

その意味で新浪さんの考え方には同感できる。彼の経歴を考えると,これまでの経験に基づく言葉なのかもしれません。一方,キリンやサッポロの考え方はどうだろう?果たしてどこまで先を読んでいるのか?

そもそもいかにクラフトビール市場が成長しようとも,ここ数年の大手の出荷量減少を補填するほどの規模にはならないはず。彼ら大手メーカーの戦略が今後どのくらい定着していくか?長続きしていくか?は注視する必要があるでしょう。

仮に大手がいずれクラフトビールから手を引く日が来ると仮定します。そのときにクラフトビール市場はどうなるか?

ブームが去ったように寒風が吹くのか?
そうではなく,大手離脱の影響などどこ吹く風と,決して大きくはなくても安定した市場を保つのか?

そのためには,やはり地域に根ざしたものづくりを行なっているクラフトブルワリーの存在が重要なのだと,個人的には思います。ローカルのファンに支えられて起こったさざ波が次々と連なって,市場全体の大きな波になるようなそんなイメージ。

サッポロの記者会見で時松営業本部長は,「クラフトビールは,どこで作っているかわからず安心感がない」「ナショナルブランドとしての安心感を加える」という発言をしました。これは全く逆

僕らからすると,クラフトビールは生産者の顔が見えていると思えるし,そうあるべき。野菜や果物と基本的には同じなんだと思います。その意味で,サッポロなんかの考え方は,大手スーパーが自社ブランドで「地元の手作り野菜」と銘打った商品を売るようなものなのかなぁ?とも思えてくる。でも,実際に大手スーパーに行くと,自社ブランドだけではなく,生産農家の顔が見える野菜も売られていたりするでしょ?やっぱり大事なのはそこなんだな,と思うわけです。ローカルに根ざした生産者の顔が見える戦略,これが求められるべきなんじゃないかなぁ?

誤解のないように繰り返しますが,クラフトビールを全国展開することを問題にしているんじゃない。海外にだってどんどん進出してもらっていい。だけれど,根っこはローカルにしっかりと張るべきじゃないか?だからこそ,花が咲き,実がなるんじゃないかと,そう思うんだけどな。

みなさんはどう思いますか?